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【妊娠レポ①】

2023年3月。
私は新しい挑戦の第一歩を踏み出した。
妊娠、出産である。

産まれてからでは文章にする暇もないと思い、これまで起こったことをちまちまと書き留めておきたくなった。
何より文章にアウトプットすると安心する。

2023年3月。
会社の人たちとBBQして、泥酔した何日か後に妊娠検査薬で陽性を確認。
(飲酒は妊娠発覚直前までしてた人も多く、あまり気にしないことにした)
私はこの結果を、子供好きな旦那が踊り狂って喜ぶと思っていたのだが、案外冷静に「まずは病院に行かないとね」と言ったので少し拍子抜けしたのを覚えている。

後日、なんにも分からなかった私はとりあえず婦人科クリニックに行ったのだが「うちでは妊娠の確認までしかできません」と前もって言われて、意味がわからなかったので、とりあえずそれでいいですと言って診察を受けた。

まだ豆粒みたいな我が子は、確かに存在していた。
そして先生からすぐ産婦人科を探して!と言われて、何が何だかわからないままネットで産婦人科を調べた。
その頃は会社の近くに住んでいたが、家の近くに全く産婦人科がなく、いわゆるファミリー層が暮らす地域に産婦人科は固まっていた。
仕方が無いのでクチコミをスクロールしながら、この辺りに引っ越そうかな〜と考えていた地域の産婦人科に目星をつけて、予約を取った。

産婦人科を決めた後に実母だけに報告をした。
里帰り出産の有無も病院で訊かれたので、母にだけは早めに相談したかったからだ。
母も案外冷静だった。
そしてその日の夜、不思議な夢を見た。
亡くなった父方の祖父母が2人で私の手を握りながら、大丈夫。大丈夫。と言ってくれる夢であった。母になる自覚はまだまだだったと思うが、その頃の私は本当にこのまま無事生まれてきてくれるだろうか?と不安だった。実際妊娠しても初期流産の確率というのはわりかし高いのである。
次の日の朝、祖父母が握ってくれた手の温もりをはっきりと思い出しながら泣いた。
母に言うと、すぐ仏壇に報告したからねと言われた。不思議なことって本当にあるんだなと思った。

その後、私のつわりは始まった。妊娠を自覚したからかもしれない。
私のつわりは食べづわりというやつで、空腹になると吐き気がする。という吐きづわりの逆?みたいなやつで、何かを一生つまんでいればいいので食べたくなりがちなもの(蒟蒻畑とか)をずーっと持ち歩いていた。
会社も休まず行っていたし、なによりも家から会社まで自転車に乗れなくなったので、徒歩で片道40分も歩いていた。(今考えてもすごい)

4月、5月あたりはまだ良かったのだが、さすがに夏は死んでしまうなと思って、病院の近くのファミリー層エリアへの引越しを考えて、6月には引っ越した。

安定期に入ると時間の流れが早くなった。
そして、どんどん大きくなるお腹としんどさで有給がどんどんなくなった。
妊娠のせいで体調が悪くなったとかで休むことはないが、そもそも5連勤がしんどすぎて、水曜日に有給をとるようになった。

安定期になったと旦那に言った日、3月に「妊娠した」と言ったときに冷静だった意味を知った。旦那は寝室へ行くと、マンションということを考慮して枕に向かって「ヨッシャー!!!」と叫んだ。
妊娠報告で喜びすぎると、何かあったときに私が余計辛い思いをすると思ったようで、安定期までは喜ぶことを我慢していたそうだ。
いい奴だな、ほんと。

7月は引っ越しのあとの処理で追われ、すぐに終わって行った。
8月になると暑さが本格化して、引きこもりになった。しかし、そろそろ準備をしないと11月頭には産まれる……そしてお腹が1番小さいのは今!(1番若いのは今!と同じ)
来月になればもっと動きづらくてしんどいだろうなあ…と思ったりしてようやくベビー用品を買い集めだした。

そういえばこの頃、ホルモンバランスのせいか、精神不安定なときが1度あって、とりあえず好きな曲を聴いて泣いた。誰のせいでもなくて、ただ身体の変化についていけてない自分をどうにか制御しようとしたら、この手段しか無かった。
(ちなみに銀杏とかミスチルを聴いた)

9月になると仕事の引継ぎ問題が出てきた。私の代わりはギリギリまで見つからず、そわそわしたものだが私のしている仕事は他の人でも出来るような業務がほとんどだったので、いざとなれば今いる人たちでカバーできるかなと思い、さほど心配はしていなかった。
それより臨月間近で朝の満員電車に乗るのがつらかった。私を見てすぐに席を譲ってくれる人たちに感謝でいっぱいになりながら、毎朝電車に乗った。
私を見ても優先席に座り続ける人をみながら、この人もきっとパッと見ではわからないこと(気分の悪さとか)があるのだと気にしないようにしていた。

10月になると産休に入った。
家にいることがほとんどだったが、あっという間に時間は過ぎていった。
でもさすがに時間がたくさんあったのでゼルダのブレワイをクリアした(笑)
このころはまだ余裕あったな・・・

11月9日が予定日であったが、近付くにつれて身体はどんどんきつくなった。一日中ベッドにいることもあった。動くのがしんどい。胎動が激しくて、夜は寝られないだとか頻尿で2時間おきに目が覚めるとか、個人的には臨月が一番きつかった。

でも人生で一番つらかったといっても過言ではないことが、このあと待っていた。。。出産まで本当に壮絶な体験をした。。。

それはまた次回、出産編で書きます。

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