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思い込みの力がもたらす可能性


あなたは[知覚は投影]という言葉を聞いたことがありますか?
カール・ユングという心理学者は「知覚は投影」についてこのように指摘しています。

「あなたの中のまだ解決されていない問題や自分自身の中にあるネガティブなエネルギーをあなたの周りの人に対して投影している」といいます。

これをもっと分かりやすく言うと
「あなたが最も嫌いだと思っている人こそ、あなた自身だ」ということ。

自分のパフォーマンスを発揮するには、「知覚は投影」という観点から考えてみると私たちの頭の中にある信念(思い込み)のシステムが良いものであればあるほど良い結果を生み出すことができるのです。

簡単に言うと、「自分が心の中で信じていないことを実現できないだろう」ということです。

教育の場でも相手の可能性を信じない限り、その人が目標を達成することは難しいでしょう。しかし、「自分が本当に相手の可能性を信じているのなら相手もそれをやることができる」ということです。

自分の信念(思い込み)が自分に対する限界を作っています。
つまり自分の限界を作り出しているのは自分であり、同時に可能性を作り出しているのも自分自身。
そして全ての結果の原因は自分にある訳であって、他の人にある訳でもないということ。

この理論を基に、ある小学校で興味深い実験が行われました。
それはある同じクラスの生徒を二人の先生が教えるというものです。二人の先生がそれぞれ一定期間同じクラスの生徒に対して授業を行います。

一人の先生には、
「このクラスの生徒たちは素晴らしい生徒たちだ。私はこんな素晴らしい生徒たちを教えることができてラッキーだね」
とあらかじめ信じさせます。

そして、もう一人の先生には、
「最悪な生徒たちだ。大変苦労することになるだろう」
と信じさせます。

このように思い込ませた後に一定期間授業を行ってもらった結果、

素晴らしい生徒たちだとと思い込んでいた先生の授業はもう一方の先生の授業よりも明らかに成績が伸びたのだそうです。

この結果から言えることは、あなたの中にある信念(思い込み)が良いものになっていけばいくほど「自分の投影」つまり自分にとっての現実が変わっていくということです。

あなたは今日、明日から、どのような信念をもって一日をスタートしますか?

あなたの信念が良いものであればあるほど、心の状態は豊かなものになるでしょう。

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