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③フィールドホッケーって、これ(網を頭の上で振るジェスチャー)ですよね?

ホッケー入門からの、日本での普及具合の話に続いて、今回は海外のホッケー事情について。

海外と言っても、とりあえずは私が今住んでいるシンガポールを中心に、あとは知りうる限りの他の国のことを。

シンガポール

シンガポールでは、入門編でチラッと書いた通り、ホッケーは体育でやるようなスポーツなので、街ゆく人でホッケーを知らないという人はほぼいません。

ただ、そもそも国の人口が570万人(兵庫県よりちょっと多い)程度なので、総競技者数はそう多くは無いと思います。

私が所属しているチームが参加しているのはSingapore National Leagueというリーグで、通常は3月から6月の間に開催されます。(コロナ影響で2019年の開催が最後になっていますが、、😭)

参加者はクラブチームなので、プレーヤーは社会人と学生が入り混じっています。年齢層は、うちの一軍チームだと下は16歳から上は42歳とかなり幅広ですが、他のチームも見ると18歳〜20代半ばがメインかなあという感じです。

女子は2部リーグまでですが、男子は5部リーグ位まであります。その他、男子はマスターズリーグもあります。(どこ行ってもやっぱり男子のが層が厚いですねー。)

一部リーグは男女とも7チームが参加しています。

参加チームは、ローカル系(チャイニーズ系、マレー系)のチームと、欧米系Expat(シンガポール駐在の外国人)がベースのチームが混じっています。

ちなみに、うちのチームは男女とも、ローカル(シンガポール人)と欧米系Expat(イギリス、オランダ、ドイツなど)が入り混じっており、その中に私が異色の日本人として参加しています。

リーグは全チーム総当たり✖️2回で、得失点差で優勝が決まります。

2019年度のリーグはうちのクラブがアベック優勝したのですが、もう2年弱になります、、🥲

当時の試合中継を貼っておきます。負け試合ですが、、苦笑(Facebookのリンクなのでログイン必要です。)

私は黄色いチームの背番号55番で、1時間21分50秒辺りから一応PC取得に貢献します。
相手チームはローカル中心で、シンガポール代表の選手もいるチームなのですが、お互い、主戦力が出場できておらず、ぼんやりした試合運びになっています。。

📺 LIVE: National Women’s League 1 Cup - 24 August 2019 🏑 Live coverage from Sengkang Hockey Stadium - Team Hockey...

Posted by 1 Play Sports on Saturday, August 24, 2019

ちなみに、みんな学生と社会人混合のチームなので練習は基本的に平日の夜です。平日夜に週一で集まって、土日に試合があるって感じのスケジュールです。

6月にリーグが終わって、一息ついた8月頃に5人制のホッケー(Hockey5s)の大会があります。

この大会は記憶があいまいなのですが、大掛かりなリーグではなく、1日とか2日とかで優勝が決まる感じだったと思います。

5人制ホッケーはこちらで初めてやったのですが、外の30yd✖️50yd位?のコートで、ラインは壁になっており、壁を使ってパスすることが出来る、通常の11人制ホッケーとインドアホッケーの合の子のようなルールでした。

Hockey5sについてはこちらのnoteにめちゃめちゃ詳しく説明があるので、興味ある方は是非ご一読下さい。

5人制の大会が終わった後はまた一息ついて、9月くらいから今度は9人制のホッケーリーグが始まります。

9人制ホッケーってなんじゃ?!って感じなのですが、基本的には11人制のホッケーの人数を9人にしたゲームです。

国際的なルールは分からないのですが(検索すると国際大会の映像が出てくるので正式ルールは有るようです)、参加していた大会は人数以外は11人制とルールの違いはありませんでした。単にスペースが広いです。

最初の2つのリーグ&大会は、Singapore Hockey Federationが主催している正式な?ものなのですが、この9人制の大会は、あるホッケー好きの個人が、やろうぜ!!と言って声かけをして始まったものらしいです。

それが何年も続いてるみたいで凄いなと思いました。(もちろんコロナ禍では開催できていませんが。)

さて、この9人制の大会と並行するくらいのタイミングでインドアホッケーのリーグも開始します。

インドアホッケーはドイツが発祥で、寒くて外でホッケー出来ない冬にもトレーニングが出来るようにと始めたのが始まりらしいです。

シンガポールは常夏の国なので、正直いつやっても同じですが、一応リーグは10-12月に開催されます。

インドアホッケーはシンガポールに来てから初めてプレーしたのですが、普通のフィールドホッケーとは結構ルールが違います。

まず、その名の通り室内でプレーします。普通の体育館です。コートは25yd✖️40yd位で、サイドラインには板が置かれていて、ボールが外に出ないようになっており、この板にボールを当ててパスをすることも可能です。(Hockey5sと一緒ですね。)

その他は、

  • スティックが違う(薄い)

  • シュート以外でボールが上がるのは反則(低空パスやピックアップドリブル禁止、トラップミスでボールが上に行くのも反則)

    • 自分がボールを持っているときに相手につっこむのは反則(あからさまにパスを相手に当てるのもダメ)

      などの違いがあります。

      3つ目のはどういうことかというと、例えば、明らかに敵がスティックでブロックしているところにドリブルで突っ込んだり、ストロークを出したりすると反則で相手ボールになります。

      インドアはボールを浮かせるのが禁止なので、味方同士で強いパスをした時に受けた側がトラップミスしてボールが浮いてしまうと反則で相手ボールになりますが、敵に対して同じことが起こったときは、そもそもストロークを出した側の反則になります。

      ただ、これは故意に相手に向かってボールを進めた時の話なので、相手がコースを読んでボールに触わりに行った場合は反則にはなりません。

      大会によって色々レギュレーションもあるかと思いますが、私がプレーしたリーグはこんな感じでした。

      戦術は色々あるかと思いますが、壁も利用した早いパス回しが出きるのが理想かと。

      DF面では、ピックアップがないので、スティックを完全に地面につける守り方をします(スクワット状態が続くので脚が非常に辛い)。

      ボールは通常のホッケーボールと同じものです。

      ルールはマイホッケーさんの記事もご参照ください。

      インドアリーグのライブ中継もあったので、ご参考までに貼っておきます。
      (1時間59分頃からがうちのチームの試合で私も出てますが、そんなにレベルは高くないので、ハイレベルな試合は是非YouTubeなどでご検索下さい。私は下手くそなりに2時間49分あたりで一応PCのタッチで一点決めました。)

      📺 LIVE: National Indoor Hockey League - 6 July 2019 🏑 LIVE coverage from Pasir Ris Sports Centre as we bring you the...

      Posted by 1 Play Sports on Saturday, July 6, 2019

      これらの大会が終わるのが11月末〜12月初週辺りで、シンガポールの大会はここで一服となりますが、うちのチームは例年、12月初にタイで開催される6人制の大会に参加する為に遠征があります。

      タイのRoyal Bangkok Sports Clubというクラブがホストで主催しているプライベートな大会(招待制?)なのですが、私が参加した際はアジア各国の他、欧州からの参加勢もいました。

      遠征と言っても、試合の間はクラブのプールに入ったり、夜は街に飲みに出かけたり、完全に遊びです。

      大人になって、自由に行動できる遠征ほど楽しいものはないです。笑

      外の天然芝のコートです。

      その遠征が終わると年内のホッケーは基本的に終わりです。1-3月はメインのリーグに向けて練習です。

      ただ、実はうちのチームも例年、3月初頃にタイの大会と同じような招待制の6人制の大会をホストしているので、少しだけ天然芝のホッケーの練習もします。

      この大会はうちのクラブに縁のある人やチームを招待しているのですが、日本人チームも沢山参加しています。私も実はシンガポール赴任前からこの大会に何度か出場しています。

      (知り合いの記事発見したので貼っておく😀)

      さて、一年のホッケーシーズンはざっとこんな感じです。私は2018年にシンガポールに来たので、これを2周したところでコロナ禍になり、その後2年はイレギュラーな状態です。

      シンガポールは今も集まれる人数の制限がかなり厳しく、クラブチームで少人数の練習だけやっている感じです。

      2022年は何かしらの試合が出来る様になるといいのですが。。涙

      大人(ホッケーが上手ければ14歳から参加可能)のホッケー事情についてはそんな感じですが、キッズホッケーについても少し触れると、5歳くらいから参加できるホッケー教室がいくつかあります。

      学校がベースになっているものと、クラブチームがベースになっているものがあります。

      私もほとんど知らなかったのですが、近年、知り合いから、子供がホッケーしたい人がいるから何か紹介してやってくれ、という話がいくつかあり、詳しくなりました。

      シンガポール人のチームメイトから、日本シンガポールホッケー斡旋業者/親善大使だねと冗談で言われています。

      シンガポールについては、一旦以上です。

      (※私の説明しているスケジュールと試合中継の日程にズレがありますが、2019年はメインのホッケー場の改修工事などでスケジュールが色々とイレギュラーになっていました。)

      香港

      縁があって過去に4回香港に遠征に行っており(2回は選手として、残り2回は監督/コーチとして)、その際にいくつかのクラブチームの方と試合をしていただきました。

      詳細は知らないですが、シンガポールと同じようにクラブチームのリーグがあるようです。

      香港はコロナ禍でもリーグを開催できているようで、羨ましい限りなのですが、下のリンク先に名前の挙がっているHKFC(Hong Kong Football Club)やKCC(Kowloon Cricket Club)、HKCC(Hong Kong Cricket Club)は、親善試合をさせて頂いたことがあります。

      シンガポールで同じチームでプレーしていたチームメイトが、香港に帰国してHKFCでプレーしているので、私は彼女のインスタ投稿を見ていつも羨ましがっています。

      香港は、小さいのにホッケー場が沢山あることにも驚きます。

      その中でも、Happy Valleyという競馬場の中にホッケー場があるのが中々面白い立地で印象に残っています。

      シンガポールにしても、香港にしても、ビル群の中にピッチがあったりするので日本と違うなぁと思います。

      香港については以上です。

      ヨーロッパ

      ホッケーの本丸、ヨーロッパ。
      ヨーロッパといっても色んな国があり、私も全然詳しくはないのですが、、

      少なくともイギリスには、シンガポールや香港にある「クラブチーム」文化の発祥の地である為、似たような文化だと思います。

      この間、イギリスに帰国することになったチームメイトは40代なのですが、帰ったらマスターズのチームに入るわ〜と言っていました。(女子のマスターズが普通にあるの羨ましい〜😇)

      オランダも地域密着のクラブチームがあって、学校や年齢に関わらず、実力に応じたチームに分けられてリーグ戦があると理解しています。

      日本代表の田中健太選手も今、オランダのHGCでプレーしてますね!

      ドイツについては、tm3 hockeyのYouTubeチャンネルで、飯髙悠貴選手が出ている動画がかなり分かり良いと思います。

      動画に丸投げで恐縮ですが笑、さすが元商社マンということで説明も分かりやすく、なかなか興味深いので、是非見て下さい!


      かなり偏りがありますが、私の知ってる限りの海外のホッケー事情について書いてみました。

      とりあえず今回で、フィールドホッケーってなんぞや?シリーズは一旦締めくくりたいと思います。

      何か知らないことがあったり、興味深いことがあったなら大変幸甚です。

      また個別のホッケーの思い出については適宜書いていきます。

      ではまた〜

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