ごまめで楽しむスポーツ

この間、私は「ごまめ」だなー!と思った話。

ここで言う「ごまめ」は、お節料理に入っている田作りのことではなくて、関西弁で『子どもが遊ぶ時に使う、年上の子どもが特別扱いで遊びに入れてあげる年下の子どもの呼び名』のことです。

私は育ちは愛知とアメリカ(ケンタッキー州)で、大阪弁は話せませんが、両親は大阪出身で大阪弁なので、単語として認識しているものはあります。

めばちこ(ものもらい)、さら(新品)、はよ(早く)など。あと、お醤油を「おしょゆう」と発音するとか。

「ごまめ」もそんな単語の一つで、母は兄弟の末っ子だったので、よくお兄ちゃんの友達の輪に「ごまめ」で入れてもらってたのよーと話していたので覚えました。

意味もわかったところで本題へ。

私が定期的にフットサルをする様になったのは30歳を越えてからで、現在参加しているチームは元サッカー部の人も結構いるので、私は「初心者」の扱いです。

(私がサッカーへの憧れからフットサル/ソサイチをするに至るまでの一連の話はこちら。)

普段、色んな人と楽しくプレーさせて貰っているのですが、先日いつも以上に経験者の人が多くて、ふと「私は今、ごまめだ!」と思い至りました。

それに付随して考えたことを書きます。

①ごまめは高度なコミュニケーション
②上手くなくても、楽しい
③いつまで初心者?

①「ごまめは高度なコミュニケーション」

上手い具合にごまめを容認するのって、実は結構難しい。

ごまめ側からすると、手加減なしだとちょっと厳しい。けど、手加減され過ぎるとちょっとつまらない。何ともわがままですが、シビア過ぎず、ゆる過ぎずの上手い加減が理想的。

手加減をする側も、相手がどんなスキルレベルなのか、どれくらい手加減して欲しいのかを随時気にしながらプレーすることになります。また、レベル感が違う人達と一緒に楽しむという感覚が必要です。

そんな感じで「withごまめ」のスポーツはなかなか難しいと思うのですが、、

いつもよりサッカー経験者の参加が多かったフットサルの集まりで、ふと、余計なことを何もを考えずに純粋に楽しんでいる自分に気付きました。

スキルレベルや、加減の好みもそれぞれ違う中で、参加者みんなが純粋に楽しめるというのは、互いが互いの機微を感じ取り、尊重しながらでないと成り立たない訳で。

みんなの思いやりの結晶とも言える空間に優しい気持ちになりました。

さて、そんな体験を経て、2つ目のポイントに行き着きます。

②「上手くなくても、楽しい」

スキルがなくても、下手でも、運動音痴でも、スポーツは楽しめます。

そりゃそうだ、と思う人からすると当たり前でしかないのですが、結構「上手くないと迷惑かける」とか、「スキルが無いと楽しめない」というメンタリティの人もいる気がしています。

私が色んなスポーツをしているという話をすると、一定の人は「いいなー、楽しそう」と言い、じゃあ今度一緒に行く?と聞くと「でもやったことないし、迷惑かけるだろうから、、」みたいな反応になります。

いいなーは社交辞令で、実際そんなに興味ないなら良いんですが、本当に楽しめるかが不安で参加しないケースというのも、結構あるのかなと思います。

参加しようとするコミュニティの目指すものや競技レベルにも寄りますが、「好きな人が集まってる」とか「初心者歓迎」と謳ってるようなところは基本的にどんなスキルレベルであれ、暖かく受け入れてくれると思います。

そうなると、楽しめるかどうかは自分の気の持ちよう。

体動かして気持ちいいとか、たまたま上手くボールが蹴れたとか、よく分かんないけどサッカーしてる自分カッコいい✨とか、みんなが優しくしてくれて(申し訳ないじゃなく)嬉しいとか、楽しめるポイントは色々あると思います。

初心者だから、、と自分でスポーツに参加するハードルを上げちゃってる人は結構いる気がするので、下手でも何でも、興味があるなら、まずはやってみよ!と個人的には背中を押したいです。

さて、最後はこちら。

③いつまで初心者?

サッカー/フットサルについては、初心者ですーと自己紹介している私ですが、いつまで初心者って言い続けるんだろう?と疑問に思います。

だって、少なくとも定期的にプレーするようになったのは2-3年くらい前からで、あと2-3年したら、フットサルのキャリア(?)は5年くらいになる。

私はその時になっても、初心者ですと自己紹介をしてる気がするけど、それって本当に「初心者」なのかというと、、微妙な気がします。

何だかそれは、「下手でも多めに見てね」とか「自分ごときが経験者っていうのはおこがましい」的な、ある意味謙虚で、ある意味やや卑屈な表現かなーと思います。

そういう場面で、欧米の人達ってどういう風に話すっけ、、と思い出していたのですが、単純に自分の経験値を話すかなと。

I'm a beginner(私は初心者)って、よっぽど本当にその日初めてとか、始めて1ヶ月とかだったら言うかもしれませんが、始めて数年経っていたら使わない言い回しだと思います。

例えば私の経験値だったら、「2-3年前からプレーしてるよ」みたいな言い方をする気がします。

あとは、for funという言い方も良いかもしれません。要するに、遊びで、趣味で、楽しみのためにやってるという事です。

逆に、スキルがあって、ガツガツやってる、大会等にも参加しているという場合には、I play competitivelyと言ったりします。

日本語にすると、競技としてやってる、みたいな感じかと思います。

、、という訳で、私はそろそろ「フットサルは初心者です」では無く、「フットサルは2-3年前から趣味でやってます」と胸を張って自己紹介することにしたいと思います。

以上、ごまめになってみて考えたこと3点でした。

大人になってごまめになるって、何だか新鮮だし、周りの人の優しさが有難いし、良い体験だなーと思います。

それではまた。