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私がデートでお金を払わない理由

皆さん、デート代ってどうされていますか?最近の若い方は割り勘が多いと聞きますが、男性が多めに払う場合や、順番に出す場合など、年齢や経済状況などによって様々な形態があると思います。

ちなみにわたくしナヲ子の場合は、基本的にデートでお金は一切払いません。大丈夫なのそれ?!と心配になったあなた、人としてどうかと思うぞ!と説教したくなったあなた。はい、すみません仰る通りでございます。

が!まぁまぁまぁ、一回落ち着きましょう。こう見えてわたくし無職生活も長いので(自慢?)、お金を出さない一番の理由は無い袖は振れねぇというところなんですが、実はそれ以外にも理由があるのです。

本日は私がなぜこのような考えに至ったのか、そしてそうすることで何が起きるのかをお話ししたいと思います。

デート代を奢ったくらいで彼は死なない

まず大前提としてデートってそれなりにお金がかかるんですよね。映画を見ても、お茶を飲んでも、ランチを食べても、車に乗っても、とにかくどこに行くにも何をするにもお金がかかる。

しかし、彼が私の分まで払ったから破産して食うに困るようなことになるとは思えないんですよね。仮にもし生活が苦しくなっちゃうとしたら、それはデートの内容が身の丈に合っていないのです。

つまり、月に使えるデート代が3万円なら二人で3万円で出来るデートをすればいいし、1万しかないなら二人で1万円以内に収まるデートをプランすればよいのです。

そしてそんな貧乏臭いデートは耐えられない!というなら、あなたもお金を出せばいいのです。しかし、私は例え貧乏くさいプランでもいいから彼に出してもらいたいのです。

なぜなら、そうすることで男性が主導権を持ち、自主的に行動するきっかけになるからです。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これは彼が男らしく愛し、私が女らしく愛されるために必要なことだと思うのです。

ほとんどの男性は、愛する女性を喜ばせたい、幸せにしたいと思い、自分の力でそれが達成できたとき男としての喜びや充実感を感じます。

ですから、自分の持っている力(お金)で彼女を笑顔にすることができれば嬉しくなるし、自分が彼女を幸せにしてあげたと満足します。仮にお金がなくてささやかなデートだったとしても、それで喜んでもらえたら次はもっと頑張ろうと思います。

もっと頑張るとは、デートを頑張るだけではなく、彼女のために仕事を頑張ろうとか、稼げるようになろうとか、そこは人それぞれの頑張り方がありますが、とにかくそれも含めて自分で考え、誰かのために行動していくことで男性は成長し成熟していくのです。

奢られる者の心得

そもそも成熟した男性は、何事においても女性に何とかしてもらおうとは考えません。女性に何とかしてもらおうとするのはお母さんに甘えたい年齢の子供が考えることです。どんな状況でも自分の力で何とかしようとするのが本来の男性の姿です。

ですから、彼もお金が厳しいだろうから私が出してあげなくちゃ、なんて考えるのは余計なお世話に他なりません。私が男ならそんな心配されたくないですし、自分の力で出来る限りのことをやって、それに満足してくれる女性と付き合いたいと思うんですよね。

これ、分かりますか?これが奢られの極意です。自分の欲しいもの、食べたいもの、行きたいところを事細かに指定して自分の代わりにお金を出させるのは間違った奢られ方です。それはただの傲慢です。

彼が考え差し出してくれたものをそのまま受け取る、これが正しい奢られ方です。自分のイメージと違うだの、他の店がよかっただのと愚痴をこぼす様では、奢られ力検定不合格です。そんなあなたには割り勘が向いてます。

自分でデートのお店を決め、食べたいものを自ら注文し、全てを思い通りにやり切ってスパッと割り勘にすればいいのです。そうすれば何もかもが自分好みの希望通りで男性と対等な関係も築けますが、さて心の距離感はいかがでしょうか?

恐らく、彼から守られ大切にされている感覚や、男性にリードしてもらう心地よさ、特別な親密さを感じることは難しくなるでしょう。そして女性が自分の主張を通そうとすればするほど男性の自主性はなくなり、あなたとのデートも次第に無気力になってしまうはずです。

男性は本来面倒くさがりのところがあるため、「どうせ自分がデートのお店を決めても無駄だし、喜んでもらえないなら彼女に任せておけばいいや」「俺が選んだ店じゃないし、そもそも予算オーバーだから割り勘でいいっしょ」と無責任、無気力になってしまいます。

例えばレストランで食事を頼むとき、味付けや盛り付けについていちいちシェフに指図したりしませんよね?ただ食べたいものを注文して、出されたものを頂きます。それを厨房まで入ってきてあーだこーだ指図されたらシェフだって嫌になってしまいます。

奢られる側の心得としてはズバリこれと同じで、ざっくりリクエストはしますが、あとは用意してくれる彼に任せておけばいいのです。どうしても我慢のならない生理的欲求や、あなたを傷つけるものや不快にさせるものでない限り、女性が細かくリクエストしたり指示を与える必要はないのです。

もし仮に彼にやる気がない、もしくはケチケチしてんなと思ったら、それはあなたが彼のやる気を削いでケチな男を作っているのです。あなたの奢られ力を磨くことで、彼も一皮むけた大人の男性に成長していくことでしょう。

元気のない男性にこそご馳走してもらおう

先日、前の職場でお世話になった先輩から連絡があり、ご飯に誘ってもらいました。実はこの先輩、仕事で病んで休職していると聞いていたので、元菩薩系アイドル(アラフォーだけど)のナヲ子にSOS?なんて思っていたんですよね。

実際久しぶりにお会いしてみると、だいぶ痩せて顔色も悪く生気のない感じです。こちらから休職のことや会社のことは聞きませんでしたが、なんとな~く雰囲気も暗い。

それでも「ナヲ子さん、相変わらず無職って聞いてたからどうしてるか心配してたのよ。大丈夫なの?」と、わたくしめの心配をしてくれるじゃないですか!

いや、むしろ心配なのは先輩の方ですよ。大丈夫なんですか、休職なんて可哀想に。顔色も悪いし、元気なさそうで心配ですよ。全くあの会社ブラックすぎですよね。私にできることがあれば何でも仰ってください!などとは言いません。菩薩系アイドルはそんなこたぁ言いません。

「先輩、ずる休みですよね。知ってますよ、私は(ふっふっふ・・・)」

そう、菩薩さまはそう簡単に心配などしないのです。そんなことは相手の男性に失礼だからです。実際、私は全く心配してませんでした。ちょっと休んでリフレッシュしたらこの人は大丈夫だし、例えダメだったとしても異動するなり転職するなりして、自分で何とか出来るだけの力があると信じているからです。

先輩も噂では相当病んでいるらしいと聞いておりましたが、私の前では先輩らしく振舞って、自分のことより私の心配をしてくれます。やはり男性ってそういう生き物なんですよね。女性みたいに心配してほしいわけじゃないんですよ。

なんてことを考えながら和やかに歓談し、だいぶほぐれてきた食後のコーヒータイム。突然改まった調子で居住まいを正す先輩。何かと思って身構えていると・・・

「ナヲ子さんさ、無職でお金ないって聞いてたから、俺いくらまでだったら出せるか計算してみたのよ。で、取り急ぎざっと40万までだったら用意できるんだけど、どうかな?」

・・・は?

はぁぁぁぁぁっ?!?!

あまりに唐突なのと、いつもおふざけ担当だった先輩が真顔でそんなことを言うものですから、びっくりし過ぎて頭に?が浮かぶナヲ子。そして微妙に払えそうなギリギリの金額設定、、、これは本気でお布施なのか?もうこのまま宗教法人始めて教祖様デビューしちゃう感じ?!

一瞬のうちに祭壇で教祖様として祀られる妄想が広がり、やだもぉ先輩何言ってるんですか、わっはっは~と大爆笑してしまいましたが、笑いながらなぜか涙が出てきました。

最初は笑い過ぎて涙が出たのかと思いましたが、段々鼻の奥がつーんとして笑いが嗚咽になり、逆にびっくりした先輩の顔を横目に声を殺して泣きました。

昔マブダチで(先輩だけど)お世話になったとはいえ、会社辞めて何年もたつのに!付き合ってるわけでもないのに!そこまで心配してくれるなんて、あんたあたいのなんなのさ!!んもぉぉぉ~っ、ほんといい奴すぎじゃん(先輩だけど)泣!!!

大爆笑からのハンカチ菩薩で、先輩もまさか私が泣くとは思っていなかったらしく面食らっていましたが、そのあとに流れる穏やかで優しい空気感に気持ちが安らぎました。

とはいえさすがにそんなお金は受け取るつもりもないので、お気持ちだけ頂いて、あとはバチッとご馳走してもらい、私も満足、先輩も大満足な会食となりました。

最初はボーっと生気のなかった先輩でしたが、誰かにご馳走したり心配したり人のためになろうとすることでみるみる元気になっていく様は圧巻でした。

きっと、そうすることで自分の存在意義とか力を実感できるのでしょうね。これ、お布施と一緒ですね。お金を払っているんだけど、無くなっていく感覚ではなく与えている、貢献している喜びといいますか。

そもそもお金=パワーです。パワーがないとお金は使えませんし、お金は使う人の方が使われる人より力を持ちます。ですから、男性が自信をもって生きていく上で最も基本となることはお金を稼ぐことなのです。金額の大小ではありません、稼ぐという行為そのものが重要なのです。

これについてはまた機会があれば記事にしますが、とにもかくにもあの人最近元気ないな~と思ったら、女性はご馳走してあげるんじゃなくてご馳走してもらって元気づけることをお勧めします。

本日もここまでお付き合いいただきありがとうございました。恋愛&婚活ネタを中心に連載しておりますので、よろしければスキ&フォローもお待ちしております!



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