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制作会社から事業会社に転職して感じた違い

こんにちは。デザイナー3年目になります、oecoです🐝

これまでの2年間はWebデザイナーとして働いていたわけですが、現在は事業会社へ転職し、UI/UXデザイナーに転身しました。

転職したきっかけはさておき、制作会社と事業会社では業務内容も求められるスキルも大きな違いがあるなあ、と感じています。
n番煎じではありますし、よく言われていることがほとんどなのですが、それを忘れないうちに書き残しておこうと思います。

※あくまでも私が勤めていた/いる会社の話です!

1.案件をひたすらこなしていく/自分で課題を見つけて自分で実行する

💛制作会社

案件にアサインされ、クライアントがWebサイトに対して求めていることや、ディレクターのヒアリング結果などをもとにデザインに落とし込んでいきます。
情報設計などに対してディレクターと議論しながら進めることはありますが、単純にUIやビジュアルの制作のみを担当することが多いです。

❤️事業会社

Google Analyticsの数値やユーザーリサーチの結果などをもとに、担当するサービスの課題を見つけ、自らタスクを作り実行します。
実際にデザイン作業をしている時間と、その前段の調査・議論の時間があまり変わりません。

2.納期優先でスケジュールを決める/工数を把握した上でスケジュールを決める

💛制作会社

クライアントから発注を受けた時点で納期が決まっているので、基本的には「納期は絶対」です。
クライアントからの要望であっても、納期と工数を鑑みて厳しければ対応しない、もしくはリリース後に別途対応します。(無理やり詰め込む場合もある…)

❤️事業会社

タスクを実行するために必要な作業と工数を算出し、それに基づいてスケジュールを立てます。
デザイナーが1ヶ月と言えば1ヶ月、エンジニアが2ヶ月と言えば2ヶ月でスケジューリングします。
また、想定外の作業が発生するなどがあれば、流動的にリリース日を変更します。

3.リリースできたらお祝い!次の案件へ!/リリース後も数値を追って改善

💛制作会社

常に複数の案件を抱えているので、ひとつの案件をリリースしたらすぐに次の案件へ取り掛かります。
運用更新の契約をしていない限りリリース後の対応はないので、リリースした時点で手放すことが多いです。

❤️事業会社

タスクに取り掛かる前に、リリース後の評価のポイントを決めているので、その数値がどうなるかを追いかけます。
結果が悪ければ修正しますし、結果が良ければどういった点が良かったのかを分析して次へ活かします。

4.様々なテイストのデザインを担当する/担当プロダクトのUIを突き詰める

💛制作会社

案件によって求められるデザインのテイストが異なるので、いろいろなデザインに挑戦できます。
案件をこなすにつれて得意・不得意なテイストがわかってくるので、得意なテイストの案件が多くなってくる場合もあります。

❤️事業会社

自分の担当しているプロダクトのデザインに集中します。
ブランディングやマーケティングなども考慮しながら、プロダクトのもつ世界観を作り上げていきます。

5.デザイン以外の作業を後回しにしがち/デザイン以外の作業に時間をとる

💛制作会社

スケジュールがパツパツなことが多いので、Photoshopでデザインをする以外のことがあまりできません。
運用更新のためのマニュアルや、チームメンバーに共有するためのドキュメント化など、後回しにしてしまうことが多いです。

❤️事業会社

プロダクトを効率的に運用するため、マニュアル作成やドキュメント化も非常に重要なタスクのひとつです。
デザインする根拠にあたる調査・検証にも時間をかけるため、デザイン以外の作業をする時間も多いです。


以上、転職してから約3ヶ月、私が感じた違いを書き出してみました。
どちらが良い・悪いではなく、向き不向きがあると思っています。

私は制作会社でいろんなデザインにチャレンジするのが好きでした。
納期に追われて残業が多かったことは否定できませんが、そのぶんメンバーと力をあわせて乗り越えられた壁がたくさんあり、短い期間で非常に成長できたと思います。

一方、事業会社では、自分のデザインがユーザーからの評価に直接繋がる責任感がある仕事ができることが嬉しいですし、身が引き締まります。
残業もほとんどないのでプライベートの時間は確保できますが、ビジュアルのデザイン面だけでいうと制作会社にいたときよりも成長スピードは遅いと思います。(自分で解決できる課題と感じてはいます)

あくまで私が個人的に感じたことですので、ひとつの意見として見てもらえると嬉しいです!

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