今回は、数字の羅列を見ながら暗号について考えてみました。

暗号は戦争と共に進化を遂げましたが、ここでは日常の光景も暗号の一つだという観点から暗号の楽しみを述べます。

（ご参考）
暗号を扱った映画『イミテーションゲーム』。

次の数字の羅列は何でしょうか？

私のパソコンのメモ帳ファイルに保存してある数字を次に書きます。

80.9　80.3　79.5　80.2　79.3　81.1　81.0　80.5　81.0　81.3　

79.3　78.5　78.8　79.9　80.5　79.9　80.8　80.9　80.3　78.8

78.9　80.0　80.9　81.4　80.4　80.2　80.5　80.0　80.2　80.9

81.0　80.7　80.6　80.0　80.2　81.3　80.9　81.4　80.4　80.9

81.2　82.5　81.7　81.7　82.1　82.3　81.7　80.0　82.1　82.2

78.6　79.6　80.1

何の数字でしょうか？

勘の良い方、あるいは私と同じことをなさっている方はすぐにお分かりいただけたことと思います。

この数字には時系列があります。

数字の並びの順序は、漢字の「乙」のように進みます。
最上段左端が７月３０日、その右隣が７月３１日、
二段目左端が８月２１日、その右側が８月２２日、
そして、最後の数字、六段目の右端が１２月６日今日です。

そうです。私の体重の変化です。

人は、自分の関心に応じて数字を読み取る

時々、体重だと気づかない方もいらっしゃいます。

その方々の答えは、

・テストの点数。
・工場廃液の温度。
・工場ラインの稼働率。
・タッチタイピング正解率。
・円高のころの対ドル為替。
・カラオケの自動採点。
・多雨地域での降水確率。
・アルバイトの充足率、、、、、、、、。

日々の生活での興味関心に応じて、数字が何を示すかという推測は人によって異なります。

今回の数字は体重が正解でしたが、それは偶然であることがご理解いただけることと思います。

世界は暗号で満ち満ちている

最初に書きました体重は暗号ではなくただの数字の羅列です。
意味が分かったとしても何の役にも立ちません。

しかし、この体重が紛争国の指導者の数字であったならば、充分な国家秘密ですね。
数字から健康状態とストレスを読みとり、次の交渉では高飛車に出てくるか穏健な主張をするのかが予測できますから。

そこで、キーパーソンである指導者の数字は読み取られないよう暗号化し守らなければいけません。
一方、何の権力もない私の数字は暗号化する必要はありません。

しかし、前章で書きました通り、生の数字であってもその数字が何の数字なのかが確定できない場合は、数字そのものが暗号と言っても良いように思います。

言い換えるならば、暗号化されずとも、数値化した背景を知らなければ何を意味する数字かはわかりません。

所謂「広い意味での暗号」と言えないこともありません。

すると、数字が飛び交うこの世の中は暗号に満ち満ちていることになります。

出典　https://ja.pngtree.com/freepng/vector-gray-binary-code-technology-lines_3459989.html

物の形・色・精度、サービスの速さ・効率は数値化できます。
工業製品だけでなく、自然や地球さえ数値化できます。

これら数字の群れをコツコツと分析するならば、数字の意味がわかってくる、すなわち数字の原型が何であったかが分かってきます。

機械的な無機質の数字ではあるものの、意味を解明すれば原型にたどり着けます。

数字を追うことで、思わぬ素敵な原型の姿を描けることは愉快なことです。

そしてここで大切なことは、何が重要な数字であるかを読み取る分析力と想像力を養うことです。

言葉の使い方も論理の展開も、私の恣意に基づきました。

失礼しました。