フランシス・レイの楽曲に言葉を添えたくなる日本人の感性
10月16日から10月22日まで、東京〜仙台〜名古屋〜大阪を繋いだ『フランシス・レイ追悼コンサート』
のスペシャルゲストとして出演されたアンヌ・シラさんは、
チェロの演奏とともに、日本語で、クロード・ルルーシュが監督したグルノーブル冬季オリンピックの記録映画メインタイトルソングで、フランシス・レイが作曲して、日本でだけ歌詞が付けられた「白い恋人たち」(フランス語の原題は「13 Jours en France」で「フランスにおける13日間」の意味であり、「白い恋人たち」というロマンティックな題名は日本人だけが命名したことになる)を歌われていたのに感銘を受けました。
日本語の歌詞入りでサブスク等でも歌っていますね。
この曲は、フランス本国ではインスト曲でしか演奏されず、それは、ルネ・クレマン監督でフランシス・レイ作曲のサスペンス映画『雨の訪問者』の挿入歌「雨の訪問者ワルツ」(フランス語の原題は“La Valse Du Mariage”で、「ウェディングワルツ」という意味)と同じパターンなのですが、
そのような、フランシス・レイの楽曲に対して言葉を添えたくなる日本人の感性と愛され方、おそらく、彼自身も日本語で歌詞が付いて歌われた歌曲を聴き、邦題の“超訳”も知らされていたと思われるので、自身もいたく感銘を受けて、大の日本好きになったのかもしれませんね。
何しろ彼は、生前は、週に6回もお寿司を食べるほど(初日のコンサート会場の東京国際フォーラムでは、音楽監督のティエリー・ウルフ氏が、この会場の来場者数よりも多い回数を食べていたというエスプリ溢れる表現で笑いを誘っていましたが)、日本人以上に和食好きであり、パリのエッフェル塔が見えるモンマルトルの家の中には、日本の様々なアイテムが所狭しと溢れかえっていたそうなのです。
そして、この追悼コンサートの招聘企画者の1人で、「雨の訪問者ワルツ」と「パリの巡り合い」を、ヴァイオリンを演奏しながら歌ったレイナ・キタダさんいわく、
アンヌ・シラさんは、今、フランス本国で一番人気の歌手&パフォーマーとのことですね♬
彼女たちのこれからの活躍をワクワクドキドキしながら応援していきたいと思います。
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