見出し画像

2020年6月に読んだ書籍一覧📚


📚実務でつかむ! ティール組織 "成果も人も大切にする"次世代型組織へのアプローチ[吉原 史郎

書名にもあるとおり原著を元に、より実務面にフォーカスしながら「ティール組織」を解説した本です。(本著者は実際に原著者とも実際に対話しているとのこと。)

私は原著は読んでおりませんが、海外の本だとその事例も海外企業でイメージしづらい部分があるものの、本書では日本の企業(ネットプロテクションズ・九州電力・アデコ)やNPO法人を参考例として解説してるので、頭に入って来やすいです。

本書は5章で構成されており、1章:ティール組織の解説、2~3章:実務的な解説、4~5章:実例解説、という内訳です。(メインは2~3章で、原著を読んでいる方だと1章は飛ばせると思います。)

人や組織論というものはとかく概念的になりがちで、いざ生かそうにも何から始めればいいのやら…となってしまいますが、ティール組織という次世代型の"土台づくり"という部分を解説した3章はとても参考になると思います。

また、次世代型とはいえ、ティール組織もヒエラルキーに相対するホラクラシーという1つの組織の在り方なので、これが現代における誰もが目指すべき唯一無二の組織形態というわけではないと思います。
なので、組織というものも過去から段々と進化してきており、その進化における今の最新版(今後も進化する)くらいに捉えておいた方が気負いなく読めると思います。



📚Who You Are 君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる[ベン・ホロウィッツ

HARD THINGSを書かれたベン・ホロウィッツの2冊目です。前著のテーマが『困難』とすれば、今回のテーマは『文化』
大企業然りスタートアップ然り、企業体として"健全"に成長していくためには企業文化が欠かせないものです。
とはいえ、文化は人から生まれるものであり、常に変化し続ける感情や思想をまとめ上げながらどうやって作り、どうやって根付かせていくのか。本書は概念的なものだけでなく、具体的に体系立てて解説しています。

本書は10章構成で、その前半部分が過去の4人の偉人を事例として、文化作りのエッセンスを抽出、それを現代に再解釈しながら解説しています。
とはいえその偉人というのが、『奴隷革命家、武士、元囚人、チンギスハン』というかなりエッジの効いたラインナップになっています。
チンギスハンは別としても、武士の事例は日本人ならば理解がしやすいですし、奴隷革命家や元囚人の事例は歴史的背景も含みつつ感情移入しながら読み進められると思います。

文化はいつの間にか自然にできていた、というものではなく、明確な意思を持って作っていく必要がある、ということを再認識させられました。

また、私は本を読む際は、なるべく著者の情報(経歴、顔、声 等)を頭に入れてから読むようにしており、今回はまさに文化について語っているこちらの動画を参考にしました。

字幕と自動翻訳をONにすればある程度は理解できると思いますが、何より眼光鋭い目力が印象的ですね。



📚ぜんぶ、すてれば[中野 善壽

元寺田倉庫社長で実業家の中野さんの著書ですが、なんともキャッチーなタイトルが、まさに中野さんの生き様を端的に表現した言葉だと思います。

本書はエッセイ的な書き方で「持たない、なりゆき、自然体…」というゆるやかなキーワードを元に、単純なミニマリストとも違う、なりゆき任せだけども"自分"という芯の通った強烈な生き方を綴っています。(やはり個が際立つ人は共通してオリジナルのルーティンがありますね。)

もちろん、この考えが絶対というわけではないですが、こうやって自分の想いや考え、価値観を常に表出させ言語化するのは大事だと思いました。

本書の読み方としては、(目次が無いので大変ですが)ページの途中にある著者に親しい5人の寄せ書きから先に読むと、著者の人柄ついて様々な視点から簡潔に書かれているので、人柄がイメージしやすく、本文が頭に入ってきやすいと思います。



▶過去に読んだ記事等はこちら



以上。


============================
こちらも是非。
[週刊]フード・デリバリー関連ニュースマガジン
様々な体験をまとめたマガジン

============================
twitterはこちら

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?