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東京メトロ×富士ゼロックス サテライトオフィスサービス体験

東京メトロと富士ゼロックスが組んでサテライトオフィスというサービスを2018年6月1日(金)より4駅で行っているということで体験してきました。


サテライトオフィスサービス
利用可能時間:7:00~22:00
※1コマ15分単位での予約、1ヶ月前から予約可能。
実施期間:2018年6月1日(金)~2019年3月31日(日)
設置場所:南北線 溜池山王駅、千代田線 北千住駅、東西線 葛西駅、有楽町線 池袋駅
※2月15日より以下2箇所追加
品川イーストワンタワー2F、横浜みなとみらい 富士ゼロックスR&Dスクエア3Fロビー
設置数:各駅1台
https://wpss.jp/lp/


JRでも同様の実験をしているので、その体験記事はこちら↓


1. 事前準備

まずは事前に会員登録とブースの予約が必要です。
アプリは無くWEBサイトにアクセスするとメールアドレスで簡単に登録可能です。

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登録手続きを進めるメールを受信し、登録ページのURLにアクセス→仮パスワードと新パスワードを入力して登録は完了します。

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続いて予約をとります。サイトTOPページから設定したユーザ名(メアド)とパスワードを入力しログイン。

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左上のバーガーメニューからまずは支払いに必要なクレカを登録します。

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続いてブースを探すボタンから予約ページに遷移し、場所と日付を設定します。(正直なところ、このあたりのUIは不安になるくらい甘いです…。「日」のところが「年」とついていたり。)

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検索結果から予約したい時間帯の「◯」を選択し「この内容で予約する」をクリック。

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以上で予約が完了します。

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2. 体験

利用時間になったら、ブースへ向かいます。

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ちなみに池袋はこんな場所にあります。(JRでの施策は品川駅の改札内にありましたが、今回のメトロの施策において池袋駅は改札外にありました。)


入室するにはログイン後のページから「開錠する」をクリックします。

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「開錠する」をクリックすると2~3秒でドアが開錠する音が聞こえますが、WEBページの表示は結構長い時間待ちます。


ブース内はマンガ喫茶のような感じでスペースは一畳分くらい。


広々使える机にはVGAとHDMIのケーブルが付いたモニターがあり、机の下も広く荷物は置けますし、背面には取っ手とハンガーがあるのでこちらにも荷物をかけられます。

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テーブル周辺には電源や時計、ソニーが販売しているAROMASTIC(アロマディフューザー)が備えられていて、もちろんwifiも通っています。

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また、文房具類も豊富に用意されています。(リセッシュやあぶらとり紙まで!)

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手書きの案内が親近感湧きますね。

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よくよく見ていくとブース自体とても簡単な作りになっています。JRの場合では完全なボックス型でしたが、こちらは駅構内の地面にマットが敷かれ、四方を衝立で囲っただけの構造なので、天井がありません。また、鍵のロックはQrioをそのまま使っているようでした。

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ドアは擦りガラスのようになっており、外からでも中に人がいることはわかりますし、中からでも外の様子がなんとなくわかります。動線から外れた場所にブースが設置されているため外を大勢の人が通るということではないのであまり気になりませんが、ブース自体に天井が無いので外の音はほぼそのまま聞こえてきます…。


どんな販促をしているのか気になるところですが、facebookで広告が配信されていました。

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所感としてはとても簡易的に作られているというのが第一印象です。なので、外の音がシャットアウトされなかったり、冬だと底冷えしたりとまだまだ改善の余地はありそうですが、こういった取り組みはスモールスタートによるスピード感が一番大事なので、そういった点では今後の展開が楽しみですね。
また、他駅の様子を見ると文房具類や手書きの案内が無かったので、設置する駅における現場(駅員さん)の関心度という点でも成功の角度が変わってくると思います。



3. 各社の取り組みや戦略

今回東京メトロが富士ゼロックスと組んだ背景として、富士ゼロックスは2018年3月に「Smart Work Innovation」という経営戦略を発表しています。富士ゼロックスが持つAI(人工知能)およびIoT(Internet of Things)・IoH(Internet of Humans)技術を活用して企業の競争力強化を支援するというもので、今回の取り組みもその一環で開始しました。


こちらがSmart Work Innovationのプロモーション動画。(アトムがイケメン!)



また、東京メトロも本取り組みの他にも様々な実験に取り組んでます。

アプリの活用(トイレ空室状況確認)
現状は上野駅と溜池山王駅で実施中。トイレ側にどんなセンサーがあるのか気になります。


シェアバッテリー(充レン)導入
現状は後楽園駅と溜池山王駅で実施中。充レンについては別途体験記事がありますのでこちらも是非。


専用ポイントの導入
メトポに登録したPASMOで東京メトロに乗るとメトポが貯まり、貯まったメトポは券売機を使ってPASMOにチャージができます。(東京メトロ利用者は登録必至ですね。)


アクセラレータープログラムの実施
毎年3~5社程度が最終審査を通過し様々な実験を行っています。

2017年最終審査通過企業
・株式会社ストーリーアンドカンパニー
「共感×体験」のシェアリングサイト「AND STORY」の開発・運営。
「3時間の小さな旅」をテーマにした体験シェアリングサイト「AND STORY」を通じて、物語や専門性を持つ体験提供者(ホスト)と体験したい参加者(ゲスト)をマッチングし、『物語溢れる東京へ』をテーマに東京をより魅力的な街にしていく。

・日本美食株式会社
訪日観光客向けスマホ決済、海外メディア・プロモーション事業。
訪日外国人向けに東京メトロおよび沿線の飲食店をプロモーションし、「日本美食」アプリを通じて、東京メトロ沿線の飲食店で、QRコードを利用したスマホ決済と割引を受けられることで、訪日外国人が快適にご利用できる環境を目指す。
※日本美食決済についての体験記事はこちら

・ストリートアカデミー株式会社
教えたい人と学びたい人をリアルにつなぐまなびのマーケット「ストアカ」の企画・運営。
日本最大級スキルシェアのコミュニティ。教えたい人と学びたい人をリアルにつなぐまなびのマーケット「ストアカ」を通じて、東京メトロ関連施設で気軽に学べる場をご提供し、新しいことに一歩踏み出す皆さまを応援。2018年4月から、東京メトロ永田町駅構内の駅チカ商業施設「Echika fit永田町」のカフェテリアスペースにて、ビジネスパーソンを対象とした「駅で始める30分朝活シリーズ(仮)」を開催。

・ためま株式会社
地域活動のイベント情報を発信・共有できるアプリ「ためまっぷ」の開発・運営。
これまでチラシなどでしか知ることができなかった地域の情報を「ためまっぷ」アプリ上で共有し、東京メトロ沿線の地域社会のつながりを創出する。2018年4月から、東京メトロ沿線の地域イベント情報を収集し、「ためまっぷ」アプリに順次掲示する予定。

・株式会社ビビッドガーデン
農家から直接オーガニック農作物を購入できるサービス「食べチョク」の企画・運営。
「食べチョク」で取り扱うオーガニック野菜と、東京メトロが東西線高架下で育てた「とうきょうサラダ」の野菜を組み合わせ、フレッシュサラダとコールドプレスジュースの自動販売機を東京メトロ駅構内に設置する予定。

※PR TIMESより引用


また、JR東日本と東京メトロはベンチャーとの協業について対談も行っています。「安全・安心な輸送事業だけを行っていればいいという企業文化を壊す。」「利用者の快適さを考える待ち受け型の施策ではダメ。」このあたりは両社に限らず我々も見習うべきところですね。


・以下追記(2/15)

新しく2つのブースが設置されたとのお知らせがありました。

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鉄道会社の取り組みのため、基本的には駅構内を想像しておりましたが、今回は2か所ともビルの中ということで、確かに駅だけに限定する必要は無く、自動販売機や証明写真機のような感覚でいろいろな場所に設置されてくると面白いことになりそうです。


・以下追記(5/14)

品川イーストワンタワー2Fのブースにてプリンターが設置されたとのお知らせがありました。

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いよいよオフィス化が進んできましたね。



以上。

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