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朝の夢は、正夢。

親しくしていた元編集者の友人♀と、大昔に勤めていた会社の所属ミュージシャン♂が出て来る夢を見た。夢の中で、二人は夫婦。吹き抜けのある2階家のわが家に遊びに来ている。

体調不良を訴えてソファに横たわった夫はわが家に泊まっていくことになった。気遣うわたしに、夫は、大丈夫だから、寝てれば治るからと笑顔を見せる(実際にいま闘病中なので胸が痛む。とても優しい方なのです)。

なんだかんだあって朝。妻がビジネスパートナー♂(助手か秘書かも。知らない人)同伴で訪ねて来ている。夫はいない。

どうやらわたしは、友人のビジネスの手伝いで、ある程度の数の食事を用意することになったらしい。ワンオペで急いで仕込みをしているものの、約束の時間がどんどん迫っている。間に合わないかも知れない。友人はひどく落胆して、大きなため息をついて出て行く。すると、その姿を見た同伴者(がっちりしたガタイの持ち主)が怒りを露わにキッチンに飛び込んで来て、わたしを全力で羽交締めにした。息が苦しい。え、わたし、殺されるの? 

そこから、同伴者の視点になる。

こんなものに時間をかけやがって、と、わたしが作ったものを次々ぐちゃぐちゃに潰していく。そして、薄くスライスしたりんごが何層にもぎっしり詰まったガトーインビジビルの断面を見て、ふと我に返って手を止める。もしかしてヤツはヤツなりに頑張っていたのか、と哀れに思って涙を流す。

という夢を見て、涙をポロポロ流しながら目覚めた。

夢の中のわたしが死んだのかどうかはわからない。ただ、殺され(かけ)たのも殺(そうと)したのも自分のような気がする。

転機だよ、覚悟して、って、わたしの中のわたしが言ってるのかな。

夢に出て来た友人が始めたビジネスを実際に少しだけお手伝いした時期がある。ある日、早朝から県を跨いで彼女のところに出かけ、自宅に戻ってすぐ、地震が起きた。忘れもしない2011年3月11日の午後。その後の混乱の中、考え方の相違でお手伝いはやめる事になった。

が、彼女との友情はいまも続いている。出会って37年。本音でぶつかってもなお、違いを受け入れてつき合い続けたい人ってなかなかいないよね。

夢の中みたいに、彼女に落胆されないようにしなくっちゃ、今度は。



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