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case ドラマチックマフィア 2 ー彼氏らしき人が再婚した話ー

これだけ聞くと切ない恋の話か彼女持ちへの淡い片思いの話かと思われるかもしれない。しかし私がそんな可愛らしい恋愛をするわけがない。

既出の嘘つきドラマチックマフィアは出逢った頃は確かに未婚だったのだ。

出会いはキャバクラ、初めましての瞬間に「あ、そうなるやつですね。」って感覚に陥った私たちはすぐに精神的な恋人になった。

なぜ肉体的ではないのかと言えば、彼がロマンチックだから。たぶん。
告白するまでは、付き合うまでは、いろいろ知ってもらうまでは…と可愛らしいことを言う人だった。

ある日、2日間連絡がつかないと言う事件が起きた。
フルネームを知っていた私は何気なくその名前をググってみた。Facebookがヒットした。

鍵もかけていないそのアカウントは今時びっくりするほどの嫁との行動記録と嫁への愛と感謝が綴られていた。←鳥肌
驚いたしショックだった。しかし残念なくらい予想通りであった。てか、キモい。

なんだかんだで数日後には連絡がつき、Facebookの件には触れずに過ごした。
その後の彼は私と付き合う気満々で、結婚するだの一緒に住むだの一緒に海外に行こうだの言っていた。

私は1ヶ月かけて「私に言っていないことはないか」と問いかけ続けたが白状しなかった。男ってのはなんでこんなにバカなんだ。
まぁ、女が言う「絶対怒らないから正直に言って」と言うやつはかなりの確率で虚偽であることが多いので彼の対応は賢明だったのかもしれない。
一方で、いや、本当に未婚なのかも?バツイチ?同姓同名そっくりさん?と自問自答を繰り返したある日思い切って言ってみた。

「あなた、Facebookオープンなのわかってる?」

鳩が豆鉄砲を食らったような顔とはこのことか。

「知ってたならなんで俺と一緒にいれたんだ?」と聞かれた。

ー暇だったから?真相知るまで切れなかっただけ?ーとは言えなかった。

結果、彼の中では「俺のことが大好きで心の広い優しい女」と言うことになっていた。←天晴れ!

その後それに関する色々な事情と経緯とやらを聞かされた。
それはそれは独りよがりでドラマチックな話で心底奥さんに同情し尊敬した。
まとめると、今は未婚なのは事実(離婚して3年)、しかし同居している。恋愛感情はないが信頼していて大切な人である。生活の面倒はずっとみ続ける。とのこと。

ーハァ、そうですか。勝手にやってくれ(白目)ー

その後数ヶ月は毎日電話をし、毎日LINEをし、月に1回くらい密会するよくわからないロマンチックな関係が続いた。
寂しがりの割に束縛を嫌う私としては願ったり叶ったりな距離感だった。

そんなある日、衝撃的?なLINEが来た。

「再婚することになりそう。」

元嫁の責任は取り続けるけど、再婚やら結婚は二度と嫌だと言っていたのに予想通り過ぎる展開‼︎

「よかったね」とだけ返信した。←出来る女風

出会ってから数々の嘘をつかれ、数々のドラマを共演させられた。

その結果、半年足らずで彼は再婚した。

私はこの半年で人を信じること、信じてはいないけど信じている風にすること、を学んだ。私は実態がない彼氏でも連絡がマメだと満たされる性質だと言うことも学んだ。そして、嫁がいるとか同居しているとか、嘘をつかれる、と言うことに知的好奇心は湧くものの、傷付いたり嫉妬したりする機能があまりないことも知った。

ドラマチックマフィアによってサイコパスキャットにされてしまったのかもしれない。

もはや最強の技を取得して今後の恋愛に活かしていくのであった。←感謝

necoco

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追伸 その後、再婚しても何も変わらない付き合いが続いています←無意味!

読んでいただきありがとうございます‼︎ さらにパンチの効いた逞しい女になるべく、支えにさせていただきます♡