見出し画像

神経系①中枢神経~構造と機能~

在学中、神経系については苦手な人が多かった印象がある。

神経ってなんだか複雑な気もするし、まだ
よくわかってない部分もまだあるみたいだが、
自分の体のことだと思うと親しみがわく。

この記事を見て
「何言ってんだこいつ(*´Д`)?」
と思っているのも
 視細胞(錐体・桿体)でキャッチした情報を
 視神経(CN.Ⅱ)経由で視覚野・後頭連合野
 に伝えて文字認識し
 ウェルニッケ中枢・側頭連合野あたりで
 で理解しようとした結果である。

今、noteを閉じずに
「続きを読んでみよう」と思ったあなたは、
前頭連合野がしっかり働いている。

神経系の概要

神経系は大きく
中枢神経系と末梢神経系に分けらえる。
その名の通り
・動く感じる考える中心が中枢神経
・中心ー末梢間で情報を伝えるのが末梢神経

神経組織は神経細胞(ニューロン)と支持細胞
でできていて、受け取った情報を
遠心性(中枢→末梢)
求心性(末梢→中枢)
に伝えている。
細かい細胞の分類とかは別の機会に回す。

今回は、中心となる中枢神経について
・どんな構造でどんな配置になっているか
・どんな役割があるのか
(障害されるとどんな症状が出るか)
を確認していく。

構造と機能

中枢神経=大脳・間脳・小脳
     脳幹(中脳・橋・延髄)・脊髄

頭蓋骨・脊椎&髄膜に覆われて
大切に保護されている。

ざっくり全体像


大脳

大脳の断面を見ると
・外側が大脳皮質灰白質=細胞体の集まり)
・内側が髄質白質=神経線維の集まり)
    ・交連線維は左右の半球をつなぐ
    ・連合繊維は片方の脳内をつなぐ
    ・投射線維は下位の中枢とつなぐ
・髄質の内部に基底核灰白質
・左右の半球の間に側脳室がある

【大脳皮質】
 古皮質新皮質がある。
 ー古皮質ー
 ・扁桃体などと大脳辺縁系を構成
 ・本能・情動行動を支配する
 ー新皮質ー
 ・大脳の約90%を占める
 ・感覚・運動の中枢があり
  言語・思考などの高次脳機能も担う
 ・場所ごとに役割が違う(機能局在
よって、障害されると
 ・運動や感覚の異常(脳卒中の片麻痺とか)
 ・記憶や言動の異常(認知症とか)
など、やられた場所により様々な症状がでる。

大脳
~感覚野の内側にこっそりち◯ち◯がある~

【基底核】
 ・淡蒼球・線条体(被殻・尾状核)
  前障・扁桃体
で構成される。
  ※中脳黒質や視床下核も関与しており、
   基底核に含めることが多い
 ・運動の調節に関与していて、
  ブレーキに例えられることも多い。
  いらん動きをストップしたくれるので、
  スムーズに動けるのは基底核のおかげ。
よって、障害されると
 ・ブレーキ効きすぎて動きにくい
 (パーキンソン病)
 ・ブレーキ効かな過ぎてめちゃ動く
 (ハンチントン病)
  などの症状が出る。

ちなみに、
 小脳も運動の調節に関与している。


小脳

大脳と同じく
・表面から皮質・髄質・核という構成で
 左右の半球がある
小脳の特徴は
上・中・下小脳脚で、それぞれ
 大脳・橋・延髄と連絡していて
・真ん中には虫部がある
あたり。
前述のように
運動の調節に関与しており、
平衡・姿勢の保持
運動の学習や記憶
も担っている。
 バランスを取りつつ
 思った通りの強さやタイミングで
 動けるのは小脳のおかげ
よって、障害されると
・ふらふらしたり(酩酊歩行)
・思わぬ動きが出たり(不随意運動)
・今までできていたことができなくなる。

基底核と小脳
~運動の調節もいろいろ~

間脳

視床視床下部で構成される。
左右一対の視床の下に視床下部があって
第三脳室がはさまっている。

【視床】
 大脳皮質への
 求心路(末梢→中枢)の中継地点で、
 意識・感覚・運動に関与している。
 ー非特殊投射系
 あらゆる感覚は、視床の内側で中継され
 大脳皮質に広く伝わり
 覚醒や意識、注意を促す。
 ー特殊投射系
 特定の感覚は、視床の外側で中継され
 特定の脳領域に伝わり知覚される。
 (触覚、聴覚、視覚等)
Ex.)外側膝状体視覚を中継
   内側膝状体聴覚を中継

 運動は遠心路(中枢→末梢)やないんかい!
 と思うけど、運動を行うには小脳や基底核、
 筋肉からの連絡を運動野や感覚野に届ける
 求心路があり、視床はがっつり関与してる。

【視床下部】
 自律機能の総合中枢
 自律ってことは、意識に上らない 
 自律神経下垂体ホルモンなどの
 上位に君臨している。
 よって、自律神経の最高中枢とも言われる。
 その他にも、
 ・食う(摂食飲水
 ・寝る(睡眠・概日リズム
 ・やる(性行動
 のような三大欲求の調節も行っている。
 頭で考えてどうにかするのが難しい部分を
 担当しているイメージ。

間脳
~最高中枢っていう響きがかっこよくて好き~


脳幹

上から中脳・橋・延髄で構成される。
それぞれの断面(水平断)や何の中枢があるか
確認していく。

【中脳】
断面は
前:大脳脚 
中:被蓋・中脳水道 
後:中脳蓋(四丘体
といった構成
・眼の反射(対光反射など)・姿勢反射
の中枢がある

【橋】
断面は
前:橋底部 後:橋被蓋
その後:第4脳室
といった構成で
・排尿
の中枢がある

【延髄】
断面は
前:錐体 外:オリーブ 
後:第4脳室
といった構成で
・循環・呼吸・嘔吐・嚥下・唾液
の中枢がある

脳幹の断面と中枢
~断面は覚えとくと伝導路が頭に入りやすい~

脳幹のゴロ
『じゅんこおうえんだ』は授業でよく聞いた気がするが
ついでに中脳と蹻もくっつけられないかな?
と思ってふと浮かんだゴロ
(橋は何の捻りもないw)
『昨日飯、今日排尿&ジュンコ応援だ』
飯食っておしっこしたら
ジュンコを応援しよう!
 きのう め し
  中脳 眼 姿勢

 きょう はいにょう
  橋   排尿
 えん じゅん こ おう えん だ
 延髄  循環 呼吸 嘔吐 嚥下 唾液

~ポイント~
※andをネイティブ発音意識しすぎて
 ”ェン”と一語で言っちゃう
※字余り片歌風に読んでみる
 きのうめし(5)
 きょうはいにょう ェン(7)
 じゅんこおうえんだ(8字余り)
※今思えば、じゅんこの下りさえ覚えておけば
 残り三つくらいゴロいらん説

脊髄←次回

脊髄に入りたかったが、めちゃ長くなったので次回に持ち越し。


ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?