【読書感想文】できるリーダーは「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ
どんな人におすすめか?
これからリーダーをやる人
以前からリーダーをやっているが、若い人との接し方に課題を感じている人
部下との関係性に悩んでいる人
どんな本か?
リーダーとして部下と接する際に、
どのような振る舞いをすべきかが紹介されています。
また、リーダー像の時代錯誤についても強く言及されていて、
「今の時代のリーダーとは」という考え方を学ぶことができました。
特に心に刻んでおきたいポイント
特に心に刻んでおきたいポイントは次の3つです。
①部下の自己決定感を大切にする
部下から質問を受けた時は、すぐに答えを言ってはならず
「自分が考えて決めた」という感覚を持ってもらうことが極めて重要ということです。
これは私が一番注意しなければならないと思ったポイントです。
今まで仕事をやってきた経験があるので、
「その場合はこうするといいよ」と言ってしまいたくなります。
では、具体的にどうしたらよいか?
これは「GROWモデル」というフレームワークが有効です。
Goal:目標を明確にする
「目標達成について、一緒に考えないか?」
Reality:現状を把握する
「状況を教えてもらってもいい?」
Resource:何があれば解決するのかを考える
「何があれば解決できる?」
ここで、「他にない?」「どうして?」と聞くことで考えることに繋がる
Options:対策の選択肢をいくつか出す
「いくつか対策案を出してみようか」
Will:本人の意思にする
「やってみたい対策はある?」
仕事の進め方などの質問については、このフレームワークを元に回答しようと強く思いました。
②ブレない判断軸を持つ
リーダーになると、当然ながら責任が大きくなります。
今まで上司に委ねていた判断が、今度は自分が行う必要があるわけです。
本書に書かれていた判断軸は以下の7つです。
今後何かを判断しなければいけない場合は、すぐにこの判断軸で考えられるようにしたいと思いました。
お客様視点:常に社内事情より「お客様はどう思うのか?」で考える
公平な視点:同じ取引額だが、値引率が違うなど。長期で見ると事業を弱くする
リスク視点:「最悪の場合どうなるのか?」を考え、早めに手を打つ
目的視点:そもそもの目的から外れていないか
効果視点:費用対効果で考える。効果の見えないことはやらない
回復視点:失敗をしてもダメージが少なく、勉強代として考えられる範囲か
長期視点:目先のことを考えない。この先のことで考える
③自分の正解にこだわらない
プレイヤー上がりでリーダーになる人は、自分のやり方を押し付けてしまう人になりやすいそうです。
私はシステムの設計やコードの書き方について
品質に妥協しないようにこだわって仕事を進めてきたことが多いので
このパターンに陥りそうでした。
その自戒を込めて心に刻んでおきます。
自分の正解にこだわらず、むしろ自分を超える方法を一緒に考えて行こうと思います。
まとめ
今の時代は、部下の自己決定感が極めて重要
ブレない判断軸は7つあるので覚える
自分の正解を絶対に押し付けない
判断軸を基準にして問題なければ部下の意見を尊重する
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