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記事一覧

書評:『ミッドナイト・ライブラリー』

こんにちは。 なんだか最近、noteからの通知が多いな〜と思っていたら、『チャリングクロス街84番地』の記事にいいねをたくさんいただいておりました。 たくさんの方に読んでいただき、嬉しくもあり恥ずかしくもあり。でもこうしてどこかの誰かと画面越しで繋がれているということは、とても素敵なことですね。 幸せだ。ありがとうございます。 さて。今日ご紹介する本ですが、これは発売して本屋に並んだ瞬間からずっと気になっていたものです。 これは本好きあるあるだと思うのですが「図書館

書評:『苦しかったときの話をしようか』 ③コンフォートゾーンについて

まさか、今日書き終わるなんて思ってもいなかったですが、どうやら珍しく書くモードに入ったようなので、この勢いで書いてしまうことにします。 なんと6記事目。この勢いだと本書けそう(嘘です。) これまでの感想はこちらから読めます。 ①自分軸について ②自分の強みについて この本、読んでいる時から思っていたんですが、森岡さんとほんの少し思考が似ている(マーケティング分野は除く)気がして、共感できるところが多かったように思います。 それを強く感じたのが次の文。 要は、もっ

書評:『苦しかったときの話をしようか』 ②自分の強みについて

こんばんは。 夕飯後のテレビタイム。家族団欒は良いんですが、最近は誰かに先を越されてしまうような気がして、机に向かわねば、と自分の部屋へ舞い戻ってきてしまいます。 この焦燥感は何に向かっているのでしょう。 とりあえず、またこの本の続きを書くことにします。 前回(というか今日の明け方)出したやつは自分軸についてでしたが、かなり脱線してしまいましたね。今回はちゃんと本について書きたいと思います。 前回はこちらから読めます。 自分の強みをできるだけ早い段階で理解し、それ

書評:『わが息子よ、君はどう生きるか』

もうこうなったら何個でも書いてしまおうと言うわけです。きっとこんなに多くの記事を書く日は人生で今日くらいだと思います。むしろ今日で最後にしたい(切実)。 改めて本棚を見返したら途中まで読んだやつが何冊もあって、併読の弊害?に気づきました。やっぱり片手に収まるくらいにしておかないと、次から次に手を出すのはあまり良くないですね。反省反省。 こちらもひとつ前の記事と同じように、いつかの機会にタイトルが目に触れ、気になってメモしておいた本です。図書館のオンライン予約システムより取

書評:『苦しかったときの話をしようか』 ①自分軸について

こんにちは。本日2記事目です。 そう、書き始めちゃえばいくらでもかけるのに、なかなか書き出すハードルが高くて。でもこの本は珍しく読みたてほやほやです。昨日寝る前に読み終えたので。 なのでいくらでも書けてしまうかも。しかも私の大好きなキャリア論、人生論に関してだし。長くなったらごめんなさい。(追記:結局長すぎたので分けることにした) 勤務先の本屋でレジに入る時、一緒にレジ打つ相方の人が割り当てられるんです。そこで被った人とお客さんがいない時間に、好きな本やアニメの話だった

書評:『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』

むむ! 年が明けてから10日くらい経ったと思ったら、すでに一ヶ月すぎている!?まだ今年の目標決めてないのに、、。 寒さと格闘していたら一瞬で時が過ぎ去っていましたよ。皆さんはどんな年始だったのでしょうか。(どうか私のようにスタートダッシュで置いていかれた人もいますように。笑) さて、読んだ本がたんまり溜まってしまったのでなるはやで書いていきます。読んだからには書く、と3年前の自分が決めてしまったばかりに始まったこのnote。私にしては意外にも続いている。 誰からもとや

書評:『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎

『アヒルと鴨のコインロッカー』 著者:伊坂幸太郎 発売年:2003年 文庫発売日:2006年12月22日 久しぶりの伊坂さん。 友人の友人が勧めてくれた本で、タイトルが個性的なので覚えていました。なんと今年の年越しを共にした本です。 というのも、世間の年越しムードに逆らって仕事をしていた大晦日や元旦、行き帰りの電車や休憩時間で読むのが楽しみすぎて肌身離さず持ち歩いていました。 そういえばこの本、うちの書店でクリスマスにラッピングを頼んでいただいたこともあったなあと思

【書評】 さらなる田舎へ! 『海が見える家 旅立ち』

とっくのとうに読み終わっていた本なんですが、ずっと書かずに温めていました(温めるとは?)。 父が早く本を貸して欲しいみたいなのでようやくですが書きます。 『海が見える家 旅立ち』 著者:はらだみずき 発売日:2022/10/11 もうこの本はね。出てから一目散に買いましたよ。本当に言葉通りの一目散(いちもくさん)です。 だって、帯見てびっくり。これで「完結」と。 私と同世代の主人公が東京の仕事辞めて田舎へ移住するって流れだけでもう最高だのに。 亡き父の仕事引き

読了:『本を守ろうとする猫の話』 夏川草介

ちょっと久しぶりに本の感想を。 嗚呼。積読というよりは読んだ本の感想書き待ち渋滞が起きています。(今も机の横で数冊待機している) ということで少し駆け足で参ります! 今年の9月に本屋のフェア台に文庫がズラッと並んでいて知った本。ご存知の方も多いかも。 著者の夏川草介さんは『神様のカルテ』で有名な方ですが、そちらはまだ読んだことがないので、本作が初めてのご対面です。 実は夏川さんは医師として務める傍らで小説を書かれているのだそう!凄すぎませんか!リスペクトオブリスペク

読了:『線は、僕を描く』 砥上裕將

こんにちは。 最近はアートに触れることが多く、アートが作り出してくれる心の余裕や奥ゆきを感じながら、とても幸せな気持ちになっています。 元々母が美術館に行くのが好きで、展覧会に一緒に行ったりするのですが、その時に横で色々解説をしてくれるので「ほえ〜すごいね」という相槌を打ちながら、少しずつ画家のことを覚えてきました。(といっても、この人はこんな絵を描く人でこうやって育った、くらい) 先日の京都一人旅でもモネの絵を見てきたんですが、モネの有名な作品である睡蓮は50歳を超え

読了:『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川洋子

本日2つめの読書感想文です。 明日は芋掘り第二弾が待ち構えているので今日のうちに書いてしまうことにしました。出かける支度がまだ済んでいないのでちょっと小走りで失礼します。 なんとも不可思議なタイトル。 小川洋子さんは『博士の愛した数式』でとても有名な著者さんですが、そちらよりも先にこの本に出会ってしまいました。 といっても書店員として働く中で無数の本を日々目の当たりにしているのですが、中でも印象に残るのはお客様からお問い合わせがあった本。 この本を知ったきっかけも、

読了:『星の巡礼』 パウロ・コエーリョ

先日、数年ぶりに京都に行ったんです。「秋の古本市」を旅のメインに。 古本市では思いがけず4時間も滞在してしまったのですが、その後に寄った「ファラフェルガーデン」というイスラエル料理屋さんも感動的に美味しかったです。 最終日にはとっても素敵な美術館に行って、大好きなモネで旅を締めくくりました。(ちなみに紅葉にはまだ早かった) 嗚呼、こうして大人になってゆくのでしょうか。笑 さて旅の記録はここまでにして、本の紹介を。作者は聞いたことがあるかもしれません。あの『アルケミスト

読了:『流浪の月』 凪良ゆう

こんにちは。土曜休みはめずらしい。 買ってからしばらく読まずに棚にしまっておく本ってきっと誰でもあるのかなって思ったら、書店員の同僚は夜のコーヒータイムですぐに読み始めるみたいです。だから積読という言葉すら知らなかったみたい。 なんかそんな時間が、余裕があって、自由そうで羨ましく思ったので、最近は私も自分の棚にある本と向き合ったり、図書館で借りたりしています。買ってしまうと自分のTO DOを増やしまう感じもする。 と言いつつも、やはり何年も気になってた本が文庫になると、

読了:『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』 川内有緒

本日2本目のnoteです。 1本前の投稿でも書いていますが、最近読書が捗りすぎて感想文を書くのが追いつかない問題が出てきています。と言うかそもそも「読む」という行為より「書く」と言う行為の方が何倍も労力を使うな、と。 理解してもしなくてもとりあえずは読めるけれども、それについて書くとなると理解度が試されます。そのハードルが高すぎて、いつも結局読む側に逃げてしまうのですが、、。 今日は大好きな楽器にも触らずにとりあえず何かしら読んだ記録、感じたことを書こうとnoteに向か