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自分の頭で考える子供

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私には子供が二人いて、毎日子供と試行錯誤しながら私自身が成長させてもらっています。「自分の頭で考える」ということを大人になってもできるように、どう関わっていけば良いのか。というこ… もっと読む
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子供に指示を出さない理由

私が子供と接するときに一番考えていることに、世界が滅亡しそうになったときに、すんでのところで右か左かどちらにいくのか、自分で決められる子になってほしい、というのがあります。世界が滅亡するときとまで言わなくても、危機的状況に陥ったときに、生き延びてほしい。例えば突然私が死んで、子供二人だけで部屋に閉じ込められたりとか。リモコンのつけ消しや、お菓子を自分で開ける知恵とか、そういうものが身についてないと、怖くて怖くてたまりません。はたまたそんな状況は滅多にないとしても、例えば将来、

怒らないこと

最近、「怒らないこと」が話題になったり「虐待ニュース」を頻繁に目にするので私の子育て方針。 私は子供を一切怒らない。これまで子供に大きな声を出したのは1度きり。その時は、私の手の届かないところで、私の子が、目の前にいる同い年の女の子の毛を鷲掴みにしたので、思わず声を上げた。 聞いたことのない私の声に、息子は大きな声で泣いた。私は反省した。その子に謝ってから、息子を抱きしめた。なぜ私は自分の足を使って止めに入らなかったのか。なぜ声だけで息子を止めようとしたのか、なぜあんな声

インプロ

朝起きたら、隣で寝ていた息子がおもむろに 「ご飯食べたら大丈夫?」 と聞いてきた。何の話か全くわからないまま、「うん、大丈夫」と答えると 「今、このぐらいやもんな」 と小さな指で輪っかを使って私に見せる。何がこのぐらいなんだろう・・・あ、お腹の子供のことか!と思いつき、「ううん、昨日見たら、このぐらい大きくなってたよ」と伝えると 「楽しみやなあ」 と息子。 「早く抱っこしたいやろう、お母ちゃん」 「ジウ君も早く抱っこしたいやろ?」 「ジウ君は、赤ちゃんが大き

初めての飼育

保育園の仲の良い双子ちゃん家族にお誘いをいただいて、北野天満宮のずいきまつりに行ってきた。私のつわりは夕方からひどくなるので、息子のご飯を作ったりが結構難しい。お祭りは匂いが大丈夫かちょっと不安だったけど、結果、気が紛れて良かった。 息子は金魚すくいがやりたくてたまらなかったようで、「早く!早く!」と私を強く引っ張って歩く。 そして到着した金魚すくいの屋台。 ただの遊びなら300円、持って帰るなら500円とある。逡巡する。金魚は怖い。息子は持って帰りたがるだろう。でも1

鬼の面

息子は時々、家にある緑色の鬼の面をかぶって「鬼だどー」と現れることがある。私たちはキャーと割と適当に怖がってみせるのだが、その実、息子の鬼は全然怖くない。逆に襲いたくなるぐらい、かわいい。所詮おもちゃの鬼の面だしな、と思っていたんだけど、昨夜、私と夫が息子の任命を受け、それぞれその緑色の鬼の面をかぶってみたところ、それが妙に怖くて気持ち悪いということを発見してしまった。 面というのは、その面がどういう風に精巧か、ということももちろん重要ななんだろうけど、それと同じかそれ以上

保育所、速攻、再公募

うちの息子が通う保育所は現在、京都市が運営しているが、数年前から民間移管の対象になっている。つまり運営を民間に委ねようということだ。 今年も公募があったが応募がゼロで見送られることになった。京都市の運営に、保護者は概ね満足している。民間に比べると手厚い部分が多いからだ。だから民間に移管されたくない、と思っている保護者は多い印象だ。もちろん、もうどうしても移管せねばというのなら、むしろ市と手を携えてより良い民間を探しましょうという意見もあるし、逆に、移管自体を中止にして欲しい

お菓子を食べたがる3歳児をどうするか

「お菓子と幼児」についての報告です。うちの3歳の息子は例に漏れず、お菓子が好きで好きでたまらないやつです。私も夫もそんなにお菓子好きではなく、どちらかというとご飯が好きなのと、息子自身も2歳ぐらいまでは文句も言わず毎日納豆とご飯と味噌汁、みたいな質素な食事ばかり続けてきましたので、もしや「お菓子好きにはならないのではないか!?」とかおもってましたが、なんのその。今ではお菓子のためならどこまでも走っていく、お菓子大好きっ子となりました。 昨今、チョロQに例えられるように、あま

おっぱい

昨日一緒に風呂に入っていた息子が、妊娠九ヶ月も目前に迫る私の張り切った乳房を見て「じうくんもおっぱい大きくなりたい」と言い出した。そう言いながら自分の小さな小さな乳首を見つめる。 「お母ちゃんは今、生まれてくる赤ちゃんのご飯をここで作ってるからこんなに大きいんやで。じうくんも、赤ちゃんの時はここからミルク飲んでたんやで?」と私が言うと、急に照れてふざけ出した。びっくりした。照れるとこ、そこなんやという驚き。そしてキリッとした顔で「お母ちゃん、赤ちゃんのために、しっかり牛乳飲

4歳児が自発的に指しゃぶりをやめた

4歳になった息子は、実はまだ指しゃぶりをしている。保育所からは3歳になったすぐの段階で「指しゃぶりが問題ですね」と言うようなことを言われた記憶がある。3歳児検診の時も「指しゃぶりはやめさせたほうが良いでしょう」と言われた。 うちでは本人の意思に反することを無理やり親が押し付けることをNGにしている。その方向で子育てしていると、言葉や力で威圧して物事を進めることができないので、いちいち時間がかかる。さらに妹が生まれてからは生活に関する色んなこと、歯磨きとかお風呂とか就寝とかの