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言葉の花束ーアキの詩集No.136


1.「あなたの心」

あなたには

この空は
何色に見えているだろうか?

青空だとしても

私の見えている
青ではないのかもしれない

この世界は
実はセピア色で

そこに
あなたの心が
色を付けていると思うんだ

だから
この世界を美しく
感じているなら

同じくらい
あなたの心も
美しいのだろうね


2.「良い人という条件なんていらない」

今まで
いい人になろうと
努力してきた

その志は
立派だけれど

その裏に
自己否定があって

だから
いい人になりきれない
自分が嫌いだった

でも
気づいたんだ

良い人であろうと
なかろうと

自分は
自分であるだけで
素晴らしいのだと

生きるのに
良い人という条件なんて
いらない

自分は
どんな人になりたいか

模索するのを
楽しみながら
生きていきたい


3.「感じて生きるのは何のため?」

食べることも
寝ることも
生きるため

じゃあ
何かを感じ

喜び
悲しむのは
何のため?

それを
探すのが
人生かもしれない

少なくとも
私は

いろいろなことを
感じては
喜び

感じては
悩み

そういう
営みを通して

気づきを得ながら
生きていきたいよ


4.「我が家の味」

引っ越しの
片付けが忙しくて

ここのところ
毎日外食

美味しいものが
食べられて
ラッキーなんて
思っていたけれど

何だか
満足できなくて

久々に
手料理を作って
食べたら

これだ!

感じた

やっぱり
我が家の味だね

食べて
安心できる味だ

我が家の味に
勝るものは無いね


5.「引っ越し作業は戦い」

引っ越しをして
物を片付ければ

空いているスペースに
入ってくる奴がいる

邪魔だよ
どきなさいと言って

どかせば
また入る

これぞ
猫の本能

引っ越し作業は
無垢な猫との
戦いでもある


6.「ロボット人間」

何もかも
自動的に動いて

何も
考えず

決まったことを
淡々とこなしたら
楽なんだろうけれど

私は
人間だから

考えることや
感じることを
手放したくない

生きることに
一生懸命になりすぎて

嫌なことは
嫌と思うことを止めた

ロボット人間には
なりたくないんだ


7.「世界は不平等だけれど」

蝶よ花よと歌い
能天気に生きている人もいれば

明日があるかどうかも
分からず
今日を
懸命に生きている人もいる

世界はこんなにも
不平等だけれど

それと不幸せは
イコールではない

みんな
自分のやりたいドラマを
展開しているのだから

幸せに向かうと決めれば
幸せは掴めるはず


8.「冬の風」

鬱蒼とした気持ちを
一掃するのに

冬の
刺さるような寒さが
心地よい

吹き抜く
風よ

私の
重苦しい感情も

持ち去って
ちょうだい

気持ちよく
どこまでも突き進む

冬の風が
羨ましい

私も
負けてられない

冬の風のように
強く
潔く

自分を
貫いていきたい


9.「今を生きる」

後ろめたい
過去の贖罪のため

じゃなくて

今を
存分に生きるために

今を
生きようよ

今を生きるのに
必要なら

そんな
重苦しい荷物になっている
罪悪感なんて
捨ててしまえ

過去のための
人生じゃなくて


生きるために

必要なことを
体験して
感じて

今を
生きてよ


10.「温めてあげたい」

かじかむ
その手を握り

温めて
あげたい

寒さに
震える体を

そっと
抱きしめ

温めて
あげたい

そして
あなたの心が

温まり
ほぐれるような言葉を

届けて
あげたい

頑張り過ぎる
あなたの代わりは
出来ないけれど

せめて
あなたを温めてあげることは
してやりたいよ








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