見出し画像

言葉の花束ーアキの詩集No.131


1.「涙の洪水」

今日も
誰かが
泣いている

痛み苦しさに
悶えて

涙を
流している

世界各国で
起こる争い

それによって
誰が
心晴れやかに
笑うことが出来るだろうか

このままでは
世界は
涙の洪水に
呑まれてしまうよ

だからこそ
私は
一緒には泣かない

ただ
静かな心で
平和に向かうことを願い

日々の
ささやかな幸せを

喜び
笑うよ

みんなで
泣くよりも

誰かが
笑っている方が

涙の洪水を
止めることに
つながる気がするから

偽善かも
しれないけれど

私は
祈りながら
笑うよ


2.「人も猫も同じ」

寂しい時

温もりが欲しい時

寄り添い合って

寂しさを埋め

温め合うのは

人も猫も同じ


3.「言葉の対」

おはよう
が 
あれば

おやすみ

ある

こんにちは

あれば

さようなら

ある

バカ

あれば

ごめんね

ある

では

言葉の
対になるものとの間には
何があるの?

それを
綴っていくのが
人生だよ

決まりがない
その
対の間を
どう紡いでいくか

それが
生きる醍醐味でも
あるんだよ


4.「もったいない」

こんなに
爽やかな
良い気候なのに

俯いて
スマホばかり
見ているなんて

もったいない

日の射す方を
見てみなよ

胸いっぱい
深呼吸してみなよ

生きているって
感じがするよ

スマホにしか
生き甲斐を見出だせないのは
もったいないよ


5.「電車のジレンマ」


電車の中で
人に席を
譲るべきか

人はなぜ
悩むのか?

自分が
座り続けたいから

なかなか
勇気が出ないから

断られた時
悲しいから

なんて
全部自分本意だ

自分の
エゴの強さに
自己嫌悪するよ

どう
思われても良い

多少
厚かましくても

相手のために
率直に動けるような

強さと
潔さが欲しいよ


6.「木の葉の乙女心」

11月に
入って

だんだんと
赤みを帯びてきた
木葉たち

君たちは
頬を赤らめて

誰に対して
そんなに
ときめいているの?

暖かくて
優しい
太陽に?

それとも
爽やかでクールな
風に?

のほほんと
ぼんやりのびのびとした
癒し系の雲に?

うふふ
内緒よ

何て
木葉の乙女心の
つぶやきが
聞こえてくるよ


7.「正しさの鍵」

自分が
正しいと思ったことは

絶対的な
ものじゃない

全ての
鍵穴にはまる
正しさの鍵は
持っていないから

その時
その場合に合った鍵を

その都度
増やしていかなきゃ
いけないんだろうね

どんなに
頑張っても

正しさの鍵が
絶対的に正しくなることは
ないから

相対的な
正しさの鍵の持ち数で
勝負していきたい


8.「最強の子守唄」

淡々とした
口調での講義を

暫く
受けていると

次第に
うつらうつら
していくよ

何だろうね
この
眠りの魔法は?

普段
眠るのに
苦労する私でも

すっと
眠気スイッチが
入ってしまうよ

子守唄並み

いや
それ以上の
睡眠効果があるよ

眠れない時は
これを思い出すと
良いかしら?

出来れば
録音して
聞き流したいわ






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?