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母と娘の珍生活 パート1 〜母という名のラスボス〜

昨年10月、私は母と同居を始めた。
細かいことは端折るが、母と私は一緒に住んでいなかった時期が長く、幼少期は鍵っ子。「おかえり」「ただいま」のやりとりを毎日するのも、多分小学校3年生ぶりだと思う。
そのため互いに互いのことを知らないことが多く、どうしたって見えない壁があり、目下発見や探り合いの日々。

港町近くで生まれ育った母は元々気性も言葉も荒い。
いつぞや母の故郷の県民性を調べたら「女性は男性以上に気が強いのが特徴。しゃべり方も少しキツい感じがして、誤解されてしまうことがあるかもしれません」と書かれていた。
納得しかない!
そこへ苦労という名の経験値からくる気の強さも加わり、もはや無敵のラスボスだ。
そういえばいつぞやオレオレ詐欺を言い負かしたこともあった。

一方私は母譲りの気の強さや度胸もあるが、基本的に豆腐メンタル。
母と少しずつ交流を持ち始めたのは私が35歳を過ぎた頃だったが、ことあるごとに母の罵詈雑言は止まらなかった。
まぁ交流を持ち始めてすぐ母に迷惑をかけたこともあり仕方ないことと今は理解しているが、疲弊しきった当時の私は本気で死を望まれていると感じていた。

そんな母も年を重ね大病を患い、ペットも旦那も亡くし、少しだけ丸くなった。どれくらい少しかというと、コピー用紙10枚程の厚さ。
そして引っ越しと相成ったわけだが、なにせ相手はラスボス!これがなかなか大変だった。

それはまた別の「母と娘の珍生活」シリーズで書くとしよう。

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