見出し画像

漢方薬と中国語

皆さんこんにちは、中の人です。
昨日留学した天津で、いきなり入院することになったところまでを書きました。本日は、入院中に知った漢方薬と中国語について書いて行きます。

漢方薬を知る

漢方薬と聞くと、日本では顆粒になったものが多いですよね。
でも入院した病院は「中医医院」。本格的な漢方薬で治療する大病院です。
そこで初めて私は「中医」に出会いました。
毎朝、パック詰めされた液体の漢方薬をマグカップに1杯くらい飲み干します。飲むまで看護婦さんが帰ってくれません💦
色は、麦茶を濃~~~くしたような感じ。そうです、薬草などを煮詰めてあるのでそんな色になってしまうのです。
味は苦いというか、表現できないようなお味です。青汁は「苦い」と表現されることが有りますが、青汁とはまた違ったお味。

中国で漢方薬の処方箋をもらってくるというのは
抓药zhuayaoと言います。
抓 =つかむ
药=くすり
です。薬草をつかんで来る、というとイメージが湧くでしょうか。
それを、薬局でもらって家の土鍋のようなもので煮詰めても良し、
追加料金を払うと薬局で液状に煮詰めて、真空パックしてくれるサービスも有ります。便利ですね。

初めて見た薬局

一番最初に漢方薬の薬局を見たときは、本当にびっくりしました。
中国の時代劇で見る様子さながら、木製の戸棚が無数にあり、そこに乾燥した草や枝、昆虫、海藻のようなものが入っています。処方箋を持って行くと、薬剤師さんのような人がそこから薬を取って天秤で計量し、全てを1枚の紙で包んで立方体にした上で、持ちやすいように紐をつけて渡してくれるのです。
それを先ほど書いたように、家に持ち帰って煮詰めて飲みます。
日本の処方箋薬局とは全然違う光景でした。

病院で覚えた中国語


何せ中国語の授業初日に入院してしまったため、病院の中でも中国語は全く話せません。
診察は簡単な英単語で言ってくれます。重要な場面では、外国人診療所の王さんが通訳として来てくれましたが、そんなことを言っている場合では有りません。
最初に覚えた中国語は。。。
大夫daifu 病院の先生
护士hushi 看護婦
この2つです

それから
打针dazhen 注射を打つ
输液shuye 点滴をする
动手术dongshoushu 手術をする
喝药heyao 液状の薬を服用する
吃药chiyao 錠剤の薬を服用する
头痛toutong 頭が痛い
发烧了fashaole 熱が出た
打咳嗽dakesou せきをする
吐痰tutan たんをはく
などなど。。。初級教科書には記載がないであろう単語の数々。。。

ただ。。。その後も病院用語は役に立つことは結構ありましたので、無駄にはなりませんでした。

新鮮だった入院生活

中国での入院生活で一番混乱したのは「病院食」です。
基本、日本で入院した時は特に患者から何も依頼しなくても入院と病院食はセットです。が、中国の場合は違いました。基本は病院に入っている食堂で食べるか、病院周辺で自分で調達するか、家族が持ってきます。
私のような外国人は毎日ご飯を持って来てくれる家族もいないし、気胸なので自由に歩くことは許されていません。そんな私はどうしたんでしょうか?
今なら中国版ウーバーイーツの饿了吗なんかで注文しちゃえば早いんでしょうが、20年前はそんな便利なものがなく。。。

病院の食堂の店員さんが毎日病室まで来て注文を取りに来てくれるんです。しかも、ビジネスチャンスを逃がすまいと毎日病院内を回って新入りの患者さんを見つけては「ご飯の注文受けますよ」と声を掛けてて。
私の場合は、おそらく噂で「中国語がわからない外国人患者」と店員さんも知っていたので、最初から紙のメニューを持って来て「どれにする?」と身振り手振りでコミュニケーション。
朝食は、注文した覚えはないんですが毎日天津人が大好きな
烧饼shaobingと茶鸡蛋chajidanを1個づつその店員さんが届けてくれました。
その後、北京の病院に転院したのですが、北京の外国人専用病棟ではまたちょっと違った病院食事情でした。この件はまた別の機会に。

本日は行政書士のお仕事ネタはございません。。。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆様、良い週末を!

#タイトル写真は湖南省九塞溝で撮影した風景です


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?