何ひとつままならないけれど
人と会うことが辛くて、外にも出られない時がある
そういう時は何をしても上手くいかないので、カーテンを閉めて、頭まで布団を被って、ただただ時間が過ぎるのを待つしかない
布団から出るのは食事とトイレの時だけで、
洗面所で自分の顔を見ると、こんなんじゃ来る幸せも踵を返して逃げ出すよなと思う
毎日、重い身体を引きずって会社に行って、なんとか家まで帰り、気絶したように眠る
そんな日が続くと、自分の輪郭みたいな物がぼやけ始めて、足元がおぼつかなくなって、
ごはんの味がしなくて、大好きな映画が観られなくて、悲しくもないのに涙が出る
そんな時、シャボン玉が弾けるみたいに、パチンと現実に返してくれる友人がいる
年齢も性別も、境遇だってちがうけれど
わたしに「会いたい」と言ってくれる人がいるうちは、なんとか生きていたいなと思う
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