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グラフで見る発達障害

 私は広汎性発達障害である。今でいう自閉スペクトラム症だ。発達障害。「厚生労働省編一般職業適正検査」の結果が以下である↓

黒い部分が平均値

 見事にグラフがガタガタだ。定型発達者、つまり発達障害が無い人は、グラフが直線に近い。

 私なんかある部分はグラフを突き抜けている(!)し、ある部分は平均以下だ。そりゃこんなのが1人の人間に入ってたら、生きにくいだろう。

 人はグラフの突出した部分か、下に凹んでいる部分しか見ない。褒められたかと思うと叱られる。こちらは何が何だかである。

 私は指先で細かいものを扱うのが苦手だ。グラフで一番下になっている部分である。この検査は辛かった。ピン状の物体を両手に持ち、穴にはめていくのだが、ちっとも穴にはまらない。手は攣りそうになるし、イライラするし、しんどかった。結果に納得である。

 さて、グラフが突き抜けている部分は何が得意なんだろう。説明を聞いたはずだがすっかり忘れた。「言語」「書記」なんて書いてるから、文章書いたり間違い見つけたりするのが得意なんだろうか?

 こうしてガタガタのグラフを抱えて生きている自分。なぜグラフが平坦に生まれなかったのか?いや、平坦だったら今の自分は無い。グラフが突き抜けているから、このように文章が書けるのでは?

 そういやグラフが平均以下になっている「指先」、手先が思うように動かないのは歯がゆい。食事の時も幼稚園児が食べた後のように食べこぼしばかりだ。うまくお箸を使えていない。こんなところにも障害が。

 グラフで見る発達障害、いかがだったでしょうか。発達障害は、各部分がアンバランスに発達している障害だというのが、よく分かったと思います。個人の感想や印象で障害が決められるわけではありません。

 あとは、日常生活で「障害」を感じなければ、発達「障害」にはなりません。私の場合幼少期から障害を感じて、二次障害の双極性障害まで発症したので、広汎性発達障害という診断名になりました。

 黙って座ってりゃ「教育関係の方ですか?」と言われる私だが、一旦口を開いて行動すれば、違和感ありまくりである。そんな私のガタガタグラフ、アンバランスな身体を背負って、今日もヨロヨロ行きますか♪

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