〔詩〕Solitude

強い風に煽られ
伸びすぎた髪が乱れる
右手で押さえて見上げれば
場違いなほどの青空

君と通じ合うのは
心のどこからどこまで
わかり合えない苛立ちが
境界線を越えそうになる

溜息なんていくらでもつく
それでやり過ごせるのなら
風に乗せて吹き飛ばせばいい
でも君は見逃さない
沈黙で守る優しさを許してはくれない

君の言葉は容赦なく
正しくまっすぐ貫いてばかり
薬も絆創膏も包帯も
弱さの証などではないのに

青空に手を伸ばす
指先が蒼に触れたのは錯覚
そんな当たり前を
今さら自分に言い聞かせている












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