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選ばれてこの体でここにいる

スピッツのライブに行ったとき、新幹線の車内のニオイで体調不良になった。
化学物質過敏症の症状とみている。

ホテルでしっかり休んだらちゃんと回復したけど、もっと丈夫に生まれたかったとおもう。


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ライブツアーというのはあちこちの会場をまわる。
いわば旅のようなものだ。
どんな移動手段を取っているのかはわからないけど、少なくとも乗り物で具合が悪くならないくらいに体が丈夫でなければやっていけないだろうな、とつくづくおもった。

スピッツのボーカルのマサムネさんは割と繊細なほうみたいだけど、それでも各会場にコンディションを合わせて、人前で2時間演奏できるだけの適応力と丈夫さがある。

選ばれてるからなんだろうなとおもった。
選ばれて、ライブツアーできるだけのバンドボーカルになるために丈夫に生まれたんだろうなとおもった。
歌に込められたメッセージをひろく届けるために。

MCで、「デビューからずっと夢をみているような」という言葉が印象的だった。
おそらく平々凡々に生きているわたしたちには想像もできない世界だろう。
それに適応できるだけの体験をしているかどうかも関係してくるんだとおもう。


わたしは、小さいころは人前で歌を披露するような子だった。
でも年長さんになって保母さんに理不尽におしゃべりを注意されてから、自由におしゃべりできなくなった。

それから人間全般がこわくなった。
ただでさえ身内に父親というおそろしい存在がいるというのに、一気に世界は暗黒になった。

誰とも関わらないようにして、でも人間観察はしてた。
警戒してなのか、ほんとうは興味があってなのかはわからない。

休み時間はバリアを張るためにずっと自分の席でうつむいたまま絵を描いてた。
興味をもって近づいてくる子もいた。
でも『みんなわたしの気持ちなんてわかるわけがない』とこころのどこかでおもっていた。

同時に、絵を描くことが人に自分のことを伝える手段になるということに少しずつ気づいていった。

好きな動物・好きなキャラクターを描けば、それを好きなことを伝えることができる。
ぐちゃぐちゃした心象風景を描けば、荒々しい心理状態を伝えることができる。

それらの体験が、漫画家を目指したりPOPライターになっていったのは自然な流れだったのだとおもう。
そしていまこうしてツインレイの体験を書いている。
人間観察はツインとの向き合いに一役買っている。



その人にはその人にしかなれないものがある。
一見不幸なことでも、それはその人にしかなれないものをかたちづくる重要な要素になるのだとおもう。

わたしのツインだって、順調にいけば夢を叶えていたかもしれない。
その気になれば勤め人じゃなくもっと別の舞台で活躍しててもおかしくないくらいの魅力をもっている。
でもその道を閉ざされ流されて、彼はわたしと逢える世界線で生きていた。

だから出逢えてしまった。
きっとなるべくしてそうなっている。
むしろそうなるしかないんだとおもう。

マサムネさんは『醒めない』の歌詞“相性悪い占いも余計に盛り上がる”について「運命からは逆らっていきたいんですよね」とたしか雑誌で答えてた。
もしかしたらそうおもうことも運命には織り込みずみなのかもしれない。
で、さんざん抗って別の道を開拓していくうちに運命へとみちびかれていく。


だから、いまの自分がどんなに理想とかけ離れていてもなにが起きていようともすべて順調なんだ。
宇宙からしたら悪いことなんて起きちゃいない。
なにしたっていいし、しなくてもいい。

生まれもったものがすべてみちびいてくれるのだから。


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