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何にいのちを捧げる?

今年の立春の頃、関西に行く用事があったので、どうしても行きたかった
美術館へ。

初日だったのですが、生まれて初めて、美術館が開館する前の行列に並びました。

古代メキシコ展、お好きな方が多いんですね。

私は、なぜメキシコが好きかというと…

その1 タコスが好き。

館内レストランで会期中限定メニュー

ある時から、タコスが好きになってしまい、メキシコ料理店もない田舎に暮らしていた当時、誕生日やクリスマスなど、お祝い事がある度に、自分でタコスをトルティーヤから作っていました。ちなみに、その時はパートナーもいたので、元パートナーがトルティーヤ担当で、私は具担当でした。

とうもろこしの女神さま

その2 カカオが好き

そして、私、チョコレートを自家製で10年弱ぐらい作っていて、不定期にイベントやネットで販売もするようになったのですが、メキシコには、2000年以上前から、カカオを飲むという文化がありました。

古代メキシコ展にも、カカオカップやカカオにまつわるものが展示されていました。下の写真の土器は、猿の神とカカオの土器蓋、との説明がありました。

猿はカカオの実が好きで、カカオと結びつけられたようです。

カカオ豆はコーヒー豆と似て、豆の味が産地によって違うので、私が作っているチョコレートはカカオの風味を生かすため、ロー(RAW)を生かし、46度以下で製造、主張が強い砂糖を使わず、穏やかな味の甘味料、メープルシロップやアガベシロップを使っています。

その3 占星術が好き

元々自然や自然の流れ、季節の歳時記、暦が好きだったので、西洋占星術というものと出会って、どんどんその沼にはまっている今日この頃です。

占星術は、古代からあるもの。古代では、星や天体の位置から、方角や季節、時間などいろんな情報を読み取っていた。古代からずっと私たちを惹きつけ続ける占星術にロマンを感じますし、4000年ぐらい前にも、同じように星や天体に興味を持っている人たちがいたことに、胸が熱くなります。

もっとも、古代においては、今以上に、星を読むことで、雨季乾季の時期など自然の流れを予測することは、農業をする上で重要であった。

また、時間を正確に読み、暦を作ることは、単なる時を刻む以上の、宗教的な意味や文化的な象徴であったのではと考えられています。

図録より
捕虜もしくはシャーマンの土偶

ところで、古代文明においては、生贄という風習がありました。動物を捧げるところもあれば、人間の命を捧げるところもあった。現代人からしたら、理解し難い風習の一つかもしれません。

命を捧げる、現代人の私たちは、比喩として使うことはあっても、実際にはそんなことはしない、と思っています。

本当にそうでしょうか?

あるいは、動物や植物であれば、食物連鎖の一部として、彼らは命を日々捧げている。

命とは何でしょう?

毎日の時間、その積み重なりが命だとしたら、緩やかな生贄を、私たちもしていると言えるかもしれません。

タバコを吸うこと、お酒を飲み続けること、ゲームをし続けること、SNSを意味なくみ続けること。
不必要に買い物をし続けること。一日中漫画を読みふけること。動画を見続けること。

時間やお金を何に使っている?

毎日の少しずつも、積もり積もれば、かなりの時間となる。

そして、時間はあなたの命の一部なのだということを、普段は意識することを、私も含めてですが、忘れがちかもしれません。

でも、よくよく考えたら、時間を使うということ、それは自分のいのちをそれに捧げているのだということ。

何にあなたはいのちを捧げますか?

本当に命を捧げたいことはなあに?

動物や植物は、わたしたちに日々いのちを捧げてくれている。

わたしたちは、そのいのちを使って、何をする?

時々、足を止めて考えたくなる問いです。時間はだいじ。でももちろん無駄と思える時間もだいじだったり。これだけでまた一つ記事が書けそうですが。

今日は、水星も逆行中なので、ちょっと足をとめて、シリアスに考えるそんな記事になりましたが、読んでいただきありがとうございます。

ちなみに、大阪の古代メキシコ展は2024/5/6まで開催。とても見応えある展示でしたので、古代メキシコがお好きな方にはおすすめします!館内写真も撮影🆗(フラッシュは不可かな)

今日もよい時間を。

ainouta かやのでした🌈

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