羊文学 - くだらない
障害を持っているけれど福祉の支援を受けることを家族に反対されているフォロワーさんの投稿を読んだりする。大切な人に受け入れてもらえないのはさぞ辛いだろうと思う。症状の重さに悩む人もいる。色々な事情がある。
障害がなくても人生は苦しい。障害があれば違った形の苦しみがある。すぐ傍らにある局地。全然、くだらなくないけれど、この曲が頭の中をリフレインした。
"なんでもあるようでなんにもないの
本当に欲しいもんはないの
心にぽっかり
なんで なんで なんで
もうわかってる"
この曲を作ったモエカさんも、この曲がくだらないなんて思っていないと思う。曲を聴けば感じる。ただ、そんなムードなだけ。少し投げやりな、柔らかな抵抗。
"僕らの平行線を言葉で埋めるのはもう
手遅れだねって言って 言って 言って
行って 行って 行って、やっぱここにいて"
家族なんだから、家族なのに、家族だから……。みんな抱えているんだから……。難しいね。生まれてきてしまった僕ら。
"なんでもあるようでなんにもないの
本当に欲しいもんはないの
心にぽっかり
なんで なんで なんで
もうわかってる"
救いがあればいい。ささやかでもいい。祝福があればいい。生まれたことに意味があればいい。苦しみに意味があればいい。生まれてきてしまった僕ら。生きていくことに喜びがあればいい。
悲しみの中にも光があればいい。その光が永遠ならいい。信じることができたならいい。
そこに祈りがあったならいい。そうして笑顔が。心にぽっかり空いた穴、塞いでくれる何か。
幸せになっていいんだよって、そんな言葉、探している。
#羊文学 #くだらない
(2023.12.13)
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