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愛とか恋とか / 自選短歌



プレバトの俳句コーナーに触発されたはいいものの、俳句はちょっとハードルが高いなあと思い今年の3月からはじめた短歌。まだ数少ないですが、まとめてみました。

* ふだんは 百瀬 というツイッターアカウントに載せています。




あの夏に差し出されたその手取ってたらなんて考え暑いせいだよ

似合ってた脱いだあとに届く文字なんでさっき言わないのばか

かわいいなんてきみの口から聞けるならもう浴衣しか着たくない

夏の日の人混みに紛れ繋いだ手空に響くははじまりの音

冷えた部屋でふたり包まる毛布と体温ぬるい麦酒のおつまみは夏

あの夏のベンチと酔いとふたりのひみつ何食わぬ顔で煙草匂う髪



会いたいですたったの5文字をあと何度飲み込めば良い全然消えない

帰り際触れたその手を都合よく勘違いする馬鹿をゆるして

思い出すと泣いちゃうから着れないなお気に入りのあのワンピース

すきなひと出来たんだって聞いてからずっときみのゆめばかりみる

本当は切りたかった長い髪すきだと言ったあなたのせいで

すきだとかたった二文字目を見てもきみにわたしのなにがわかるの

もうきっと一生会わないきみのことあの曲聞くと思い出すのは



強がったわたしの頬に触れながら熱いと笑う誰のせいだと

おいでよと呼ぶ声なんて聞かないでひみつの星空ふたり占めしよう

ベッドから抜け出すきみを眺め飲むソルティライチは甘すぎて

ふと目覚めきみを起こして手を繋ぎ向かうコンビニ深夜のアイス

帰り道うしろに乗る?と聞かれたくてわざと歩いて行った日のこと

すきなうた知りたい貸してそのイヤホンぺらぺら安いピザが来るまで

靄かかる視線の先にきみの気配夢のつづきを早く見せてよ



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2018.06.09 関ジャニ∞クロニクル

又吉直樹さん・俵万智さん短歌回

録画していたものをやっと観たのでついでにメモ。


俵万智先生による短歌のコツ

☞ 例えるなら例えすぎない 程よい距離感の例えを
☞ 繰り返しでリズムよく
☞ 過去形より現在系の方が良い
☞ 真実を伝えるためなら事実と違っても良い
☞ あえて中途半端な数字を使うことで何かあるのかな?と想像させる
☞ 短歌は基本一人称 表記がなければ主語は自分
☞ 初句で掴む
☞ 結句でネタばらし
☞ うまい おいしいなどの直接的な表現には注意
☞ 会話の口語を入れると生き生きする
☞ 固有名詞を入れると唯一無二の句に
☞ ただし知らない人には伝わらない
☞ 意味のある字余りは良し あえての字足らず字余り
☞ 〜したらという例えとか仮定ではなく、実際にあったことにする 断定する
☞ 具体的な言葉のほうが刺さりやすい


又吉さん

🍔
お布団を人で挟んでいるようなハンバーガーの合宿である
🍵
魔女ん家に遊びに行ったときにでた飲むと一瞬透明になる



百瀬 / momoka

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