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19歳、秋 ①

私が人生で一番荒れたのは18歳 19歳
いわゆる男関係、今思うと馬鹿みたいだけど

世の中に幻滅して、絶望して
自暴自棄になって、歯止めが効かなくなった

誰でも良かった、一瞬でも愛してくれるなら
どんな形であれ、求められる事が嬉しかった

数えられるような数じゃない
もう名前だって覚えてない

教えられた名前が
其奴の本名なのかもわからない

成り行きでのワンナイトの毎日だった

イケメンだなと思ったら、ついていく
私みたいな底辺が、人を選びに選んでた

何人か言ってくれた しつこいくらいに
「本気で付き合おう」って

「誰のものにもならないで」って

身勝手すぎる、こんなことしておいて

こんなことしている時点で
同時進行でいろんな男と関係がある

でも、付き合ってはいないから
別に浮気でもなんでもない

お互いフリーの異性が
お互いを利用して、満たしているだけ

だれかを独占できる権利なんて
いまのところは、誰にもない

割り切れば、本気になんないでしょ

まず、そういう関係の人に
本気になるわけがない、って思いながら
全部流してた、私も冷酷だった

お互いが利用して欲望を満たすなら

それ以上の関係性になる必要はない

嘘にまみれた「好きだよ」に溺れながら
愛のない「おやすみ」を聴きながら、朝

目覚めたら、好きでもない男が隣にいる

タバコを吸う人は嫌いだなぁ とか
この人顔いいのにキス下手だな とか
全然良くない、こいつは切ろう とか
医者がこんなことしていいのかよ とか
あ〜、この人、最高じゃん とか
あの人も、このホテルだったな とか

色々考えながら歯を磨いてた、
恐らく、向こうもまた然り。

なんのドキドキもない、トキメキもない

こいつも私も、バカでクズで寂しい人間で
バカだとはわかっていても、やめられなくて

目が覚めて、

あ〜。またかぁ

そう思いながらも

それで、良かった。

たった1人、あの人に出会うまでは

#日記 #エッセイ #恋愛 #結婚 #写真

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