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奇跡的にレシピが完成する日もある


豚キムチを作るのが昔から苦手だった。
苦手というか…豚肉とキムチを炒めるだけなんだが、
豚肉とキムチの味が分裂している気がして
納得がいっていなかった。
醤油を足してみたりネギを足してみたりしても
なんだかなぁ感は拭えず、
作るのは年1回あるかないかという料理だった。

しかし、豚キムチを作らなくても日々は回る。
レパートリーにあってもなくてもという感じだった。

先日、年1回の豚キムチを作る日があり、すりおろした生姜をたくさん入れてみた。
体が冷えるのを防ぐのにやたら生姜を摂っていたのだ。
さらに、もしかしてとの思いで焼き肉のタレを入れてみた。
我が家の生姜焼きは焼き肉のタレと生姜で焼くだけのお手軽料理で、豚肉生姜焼きキムチ味というかんじになった。
さすがに味が濃いので、エノキとネギを増し増しで足した。
ものすごい量が出来上がったが、自分好みの味にバシッと決まった。
もう、豚肉とキムチが分裂していない…!
自分としては大発見だった。
長年の豚キムチ問題に終止符が打たれた瞬間だった。
もはや、豚キムチではなく豚肉生姜焼きキムチ味かもしれないが、キムチの割合は多めだったからよしとしよう。
これは豚キムチだ!豚キムチはもうこれからこう作ろう!
これなら日々食べたくなる!
と、日々のレパートリーのひとつに昇格した。


キムチがゲシュタルト崩壊してきた。

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