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美しいデザインの洋服に今日も救われる

妊娠期間中、自分のボディラインが崩れていくのが許せなかった。これまでに大したダイエットはしてこなかったが、自分が服を着るのにシルエットを重要視してきたことは確かであり服を美しく着られないのはわたしにとってかなりのストレスだった。

妊娠中に妊婦らしくふわっとしたワンピースを着ることだけは、自分のアイデンティティが崩れてどうしても嫌で仕方なく、絶対に自分の許すシルエットのお洋服しか着れないこだわりが出来てそれはそれで大変だった。服を着ることがすきだったのに、着たい服がないジレンマ。それがわたしにはつらかった。

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そんな気持ちの最中、6月18日にUNIQLOからMame Kurogouchiのインナーウェアコレクションが発売された。もともとMame好きの私としては歓喜で、発売日当日にUNIQLOまで足を運んだ。オンラインでも購入出来たが、サーバー落ちの不安と妊娠していて体型もいつもと異なることから試着は必須だったのでコロナ禍ではあるが来店することにした。

当日は整理券が配られるも、そこまでの混雑はなく渋谷店においてはMameの販売エリアのみオープン前の時間から開放して整理券がある人順に誘導されていった。事前におおよそ買うものを決めてはいたものの下着はサイズアップしていることもありいざ試着しないと分からないものも多く、下着類やカップ付きワンピを試着。試着室で久しぶりに「これは…!」と感動したのを覚えている。

妊娠中において、すべての服に対して美しく着られないと諦めていたがこのコレクションにおいては自分の気持ちを高揚させてくれた。しかも洗える素材。久しぶりにファッションから元気をもらえた。生活において不必要とも言えるおしゃれではあるが、やっぱりおしゃれをすると心が救われた。

生きるのに最低限必要なもの以外は「不要不急」と呼ばれてしまう世の中。今は不要不急かもしれないけれど、長い時間不要不急なことを避け続けなければならないことで心が蝕まれるのならばそれは不要なんかじゃないと私は思う。ファッションは贅沢品なのかもしれないが、間違いなく心を豊かにしてくれることを妊娠中に確信したのだった。