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産前うつ?望んだ妊娠だったのに、妊婦メンタルで苦しんだ話(2/2)

こんにちは、育休中のねむみ もふこです。
前回は「妊娠したらメンタル的に超辛かった」という内容を書きました。
今回は、私がやった妊婦メンタル対策を紹介しようと思います。

妊婦メンタル対策の種類

私が実施した対策は、大きく分けて4つあります。
1、人に話す
2、自分でできる対策をやる
3、無痛分娩に切り替える
4、育児で行き詰まったらどうするか?をあらかじめ決めておく

1、人に話す

人に不安を吐き出したり、おしゃべりをしたりすると、
脳みそに酸素が行くのか、気持ちが前向きになるようです。

・主人に話す
最も多く相談した相手は主人。
私のうつ病を理解している人で、ずーっと献身的に支えてくれました。
具体的には、

ー仕事は定時で上がる
ー飲み会や遊びを減らす
ー寝室を一緒にする(今まで別室だった)
ー股関節が痛かったのでマッサージをする(リラックス効果も大きかった)
ーこれまで分担していた家事のほとんどをやる
ー私の話を聞く

などなど、本当に頑張ってくれました。
感謝しかありません!
現在も一生懸命育児してくれています。


・助産師さんに相談する

妊婦健診〜出産〜1ヶ月後健診まで、たびたびお世話になる助産師さん。
助産師さんに不安を打ち明けると怒られるのではないかと思ったのですが、出産育児に不安を抱いてる妊婦さんを何人も見ている方々なので、
いざ相談したら真摯に聞いてもらえました。
(話を流そうとする助産師さんもいましたが…)

助産師さんによると、

「大半の妊婦さんは何かしらの不安を抱えているのが普通。
平気そうな人ほど、裏で不安を抱えてたりするもの。
こういう所で、どんどん不安は吐き出しなさい。」

とのこと。

「不安なのは私だけじゃないんだ!みんな不安なんだ!」と思えたのは心の救いになりました。


・保健師さん
「自治体でも何か無料相談窓口があるのでは?」と思い、市役所に問い合わせたら、妊娠育児担当の保健師さんを紹介していただきました。
助産師さん同様いろんな妊婦さんを見ている方々なので、安心して不安を相談できました。
(ただ、新生児訪問で頼りない新人さんが担当になった時は、あまりにも頼りない人だったので、さすがに担当替えしてもらいました)

保健師さんによると、

「産後うつになるかは、産んでみないとわからない」
「どういう気質の赤ちゃんが生まれるかも、産んでみないとわからない」
と言われ、
「産んで良い方向に向かうか、悪い方向に向かうか?」どちらに転ぶかは非常に不安でした。



・精神科の先生
妊娠前から通っていた精神科の先生は専門分野が異なるらしく、妊娠相談は不得意だった様子でした。(すごく良い先生だったのですが…)

そこで、周産期メンタルヘルスに強そうな精神科を探して、転院

妊娠ならではの話を聞いてもらい、
「あなたは虐待とかの心配はないと思いますよ。
でも産後うつとかになったら、赤ちゃんと一緒でいいから来てくださいね」
と言ってもらえたのは、すごく心強かったです。
困ったらここに来ればいいんだ!と。

また、先生との話の中で、
「実家への仕送りをやめなさい」と言われて、
長年ずっと辛かった仕送りを止めました。
妊娠して転院しなかったら、この先生には絶対会えなかったので、
この先もずっと不快な思いをしながら仕送りを続けるところでした。
(これはまた別エピソードとして書こうと思ってます)



・カウンセラー

妊娠前から通ってるカウンセラーさんにも相談しました。
先生のカウンセリングは、不安なことを整理していくことで、何が問題なのか、どうすれば解決しそうかを一緒に考えるスタイル。
不安を言葉に出すことで、脳みそが働き始めて、頭の中が整理されていくので、良いリフレッシュにもなりました。


・子育てセンターのスタッフさん
地域の子育てセンターに見学した時に、スタッフさんが話しかけてくれて、妊娠の不安な気持ちを親身に聞いてくれました。
「わかるわかる、辛いよねー」「疲れたら赤ちゃんを抱っこしてあげるから、気軽に来てね!」と心強い言葉をかけていただき、
「育児で行き詰まったらここに行けばいい」と安心できたのは大きかったです。



・友人と遊ぶ
つわりで休職していた頃は、家に引きこもりがちだったため、
なるべく休日などは友人たちに遊んでもらいました。

「育児不安なんだよねー」という事実は軽く伝えましたが、
不安を打ち明けることまではしませんした。

ウジウジした話は、人によってはイライラさせてしまいます。
せっかく遊んでくれるのに、友人をイラつかせたくない。
それよりは楽しい話をして、気分をリフレッシュさせてもらいました。

2、自分でできる対策

・空腹を避ける
もともとうつ病持ちなので、
自分の体調のクセはある程度把握していました。
その一つが、空腹対策。

私の場合、
お腹が空くと機嫌が悪くなったり、不安にかられたりするので、
とにかく空腹を避ける!何か食べておく!

自分で「お腹が空いてるから、今私は不安なんだ!」と気付けることが少ないので、主人が「お腹空いてるんじゃない?」と声をかけてくれたのは助かりました。

・疲れたら寝る
これも自分の体調のクセです。
歩きすぎる、家事を頑張りすぎる、活動時間が長すぎる、などで疲労が溜まるとネガティブになるので、疲れたら寝る!夕方とかでも寝る!という感じでした。
(そのせいで夜眠れなくなることも多々ありましたが…)


・マタニティヨガに行く

産婦人科のマタニティ教室は、気持ちがリフレッシュできて効果絶大だったのですが、股関節が痛くなってきたので通うのをやめました・・・。
股関節痛が無ければ毎週通いたいくらいでした。


・朝散歩

妊娠後期から始めたのですが、これも効果絶大でした。
うつ病九段という本に
散歩は薬だ」と書いてあったのを思い出して、何となく始めた習慣です。

午前中に30〜60分くらい近所をのんびり散歩。
寒い時期でしたが、朝の澄んだ空気と陽の光が気持ちよくて、習慣化できました。
雨の日も、違った雰囲気の町並みを楽しめるものです。
出産後も続けてる習慣です。

・趣味(漫画を読む)
趣味が漫画を読むくらいしか無く…。
スマホやタブレットの画面を見ると疲れるので、TSUTAYAでマンガレンタルをしていました。
私の場合、一度読んだ漫画は何度も読まない派なので、安価なレンタルで十分。(買ったら本がどんどん溜まっていくしね…)
返却しに行かないといけないので、外出する理由作りにもなりました。

ちなみに読んでいたタイトルは、
キングダム、ゴールデンカムイ、古見さんは、コミュ症です、かぐや様は告らせたい、ブラッククローバー、約束のネバーランド、七つの大罪、ドラゴン、家を買う。、盾の勇者の成り上がり、3月のライオン、転生したらスライムだった件 などなど。男性ものが多いですね。



・ニュースを見ないようにする
TV然り、ネット然り、毎日ネガティブで理不尽なニュースで溢れかえっており、それを見るだけで気分が落ち込んでしまいます。

スマホのニュースアプリは全部削除して、
TVのニュースも見ないようにしました。

本当に重要なニュースは、
主人が口頭で教えてくれました(明日台風くるよとか)

「社会人として時事ネタをチェックしないのはどうなの!?」
と思うかもしれませんが、
妊娠中の私にとって、ニュースは毒でしかなかった。
いつか気分が回復したら、当時のニュースを後追いすればいいだけの話です。

ちなみに、ニュース断ちの生活を送ってみたら、
普通に家で暮らす分にはほとんど困りませんでした。


3、無痛分娩にする

「陣痛怖い!」対策として、無痛分娩を選択しました。

家から徒歩5分の産婦人科は無痛分娩をやってなかったので、数駅先の産婦人科に転院。
無痛分娩をつけることで15万円追加でかかりましたが、
陣痛の恐怖から解放された状態で長い妊娠期間を過ごすことができたので、
金額以上の価値がありました!
(私はたまたま通える範囲内に無痛分娩できる病院がありましたが、
対応してる病院が少ないんですよねぇ・・・。)

もちろん、
「無痛分娩の麻酔は赤ちゃんに影響ないの?」
「麻酔で医療事故になったら怖い…」
という不安もありましたが、
怖くらい・痛くない・つらくない 無痛分娩という本にもろもろ解説が載ってたので、不安を解消できました。


4、「育児で行き詰まった時にどうするか?」
をあらかじめ決めておく

もし子供を育てられなかったら?
ストレスが爆発して子供に手を出してしまったら?
妊娠前に戻りたいがために、育児放棄してしまったら?

そんな不安が的中してしまった場合、どうするかを夫婦で決めました。
具体的には、

・ストレスが溜まったら…→とりあえず漫画喫茶やホテルで自由な時間を過ごしてみる

・子供に手を出してしまったら…→まずは保健師さんに相談する

・私が産後うつになって子供に危害を与える可能性があったら…→私がしばらく旅行なり一人暮らしなどして離れる。その間は主人が子供の面倒を見る(&遠方の義実家に来て育児を手伝ってもらう)

・それでも育てられなくなったら…→児童相談所や里親NPOなどに相談してみる

といったことを決めていました。
最悪の事態を想定しておくと精神的な逃げ道を用意できるので、
「困っても何とかなるかも」と希望が持てました。


出産直前の気持ち

出産直前は死刑宣告を待つ人のような気分でした。
出産からもう逃げられません。
「明日から社会人になるのか…」と憂鬱になる学生みたいな心境です。

もう主人と二人で自由に暮らす日々が終わってしまう…
この穏やかな日々がずっと続けばいいのに、もう後戻りできないんだ…
子供を作ってしまった私への刑罰(育児)が始まるのか…

という絶望的な気持ちでした。


無事出産!メンタルはどうなったか?

無痛分娩で陣痛への恐怖が無かったのと、
初めての出産で何もかもが目新しく、
思いの外「出産」という非日常を楽しむことが出来ました。

娘が生まれた瞬間は何かブワッと溢れ出す感情があり、
ボロボロ泣き出しました。
ホルモンバランスの変化かもしれません。

娘を産んだことで、

赤ちゃんってこんなに可愛いの?

一緒にいるとこんなに幸せな気持ちになるの??


予想外のハッピーな気分になりました。
(もちろん、ちゃんと育てられるか?とか不安もあります)

出産して6ヶ月くらい経ちましたが、
今のところ産後うつの予兆もなく、
平和に暮らしております。

主人も一緒に育休をとっており、育児を半分にしているので、
子供をかわいいと思える精神的余裕が生まれました。
※主人が育休を取らずにワンオペ育児だったら、絶対に産後うつ&産後クライシスになってたと思います。

育児は体力的に大変だけど、
娘は可愛いし、成長過程も見れて楽しいです。

これからイヤイヤ期や思春期などの山場も来ますが、
今のところは「産んでよかった…!」と思ってます。


無事乗り越えられたなら、
2人目も産みたい?

今のところ、妊娠したくありません・・・。
吐きづわりなどの肉体的な症状はまだ耐えられる気がしますが、
メンタルの不調はもう二度と経験したくない。
それくらい、長期間で辛かったです…

まとめ

妊娠して精神的に不安定になった方は多いと思います。
しかし、「自分が弱いからだ」と責めるのは違います。

だって、ホルモンバランスが崩れてるんですもの。
自分の弱さとは関係ない症状ですから!

そういう時は精神科のお薬に頼るという方法もありますが、
その前に、自分でできる対策は全部やったほうがいいです。
「お薬を飲まない」に越したことはない。

しかし、服薬を拒むことでかえって妊婦さんが
危険な状態になったら本末転倒。

自分でいろいろ対策をしてみても
駄目だったら服薬を相談すればいいと思います。




私の体験談が少しでも、
同じ経験をしている方のお役に立てれば幸いです。

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