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アイロンはかけたくないけど、シワシワの服は嫌だ(データから推測する洋服への向き合い方)

アイロンにかける時間は低下している?

以下のサイトによると、ここ5年間、アイロンの生産台数は減少傾向にある。

アイロン_衣類スチーマー 出荷台数(千台)

また、家事にかけている時間の調査「平成28年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」をみてみると、

https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/pdf/gaiyou2.pdf

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アイロンだけに限定はされないが、家事にかける時間は減少傾向にあることが分かる。

注記
※未婚者の女性の平均時間は約1時間/既婚者は約5時間と差が激しいこともあり、未婚率の上昇がこの家事時間の減少に相関している可能性がある。
※男性の家事時間は全体的には微増している。

そのものずばりのデータは得られなかったが、アイロンの出荷台数の減少と家事にかけている時間の減少傾向から推測すると、アイロンにかける時間は低下しているのではないか?と思われる。

クローゼットの中はパンパン?

「平成 28 年度調査分『衣料の使用実態調査』について」によると、だいたい1人あたり100枚ほどの洋服を保有しているらしい。

http://www.jasta1.or.jp/research/research28.pdf

「「衣生活行動に関する調査」調査結果概要」によると、クローゼットの中に余裕がある人の割合は、母親・女子大学生の属性ともに10%以下であり、特に女子大学生の70%以上はクローゼットの中に余裕がないと考えていることが分かる。

http://www.jasta1.or.jp/pdf-data5/topics-h30.pdf

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クローゼットの中が余裕がない場合、すべての服をハンガー吊りしておくのは難しいだろう。
そうなると、洋服を平置き・引き出しの中に入れておくことになるが、こうなると洋服はシワになりやすい。ましてや保管場所に余裕がないなら、詰めて収納されるため、なおさらだろう。

このことから考えると、クローゼットには結構シワになっている服が多く存在するのではないかと思われる。シワになったまま着ている人も存在するだろう。ないしは、クローゼットの中のまだシワになっていない服を重点的に使うようになって、多くの服はクローゼットの中で死蔵しているかもしれない。

シワシワな服は嫌?

しかし、シワシワな服を着用することが許されているかというと、どうもそうではないと思われる。

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清潔感を求める風潮は、10年前から上昇傾向であり高止まりしている。
清潔感で検索されている数が増えているからといって、それが直ちに清潔感のある服、シワシワでない服ということには直結はしない。(髪型や臭いにおける清潔感もあるため)
しかし、とはいってもシワシワの服が認められているわけではないだろう。

服とのかかわり方を考える

ここまでを踏まえると、シワシワな服は、清潔感がないために許されてはいないものの、クローゼットのスペースは余裕がある状態ではなく、洋服はシワになりやすい状態になっていると推測される。しかし、シワをとるためにアイロンをする時間はどうも減少傾向と思われ、ここにジレンマがある。

この葛藤を解消するには、アイロンの機能が向上する、シワになりにくい服が開発される、洋服の廃棄・リサイクルがもっとしやすくなるなどが考えられる。
個人的には、毎日定番で着る服かトレンド性の強い服はレンタルしてシェアできたらいいのにと思っている。クローゼットの中の服を減らせるし、レンタル時にクリーニングしてくれれば、家事の時間も減らせるためだ。目新しい服が欲しいと思って購入しても、結局クローゼットの中に眠ったままになるという現象も減るのではないか。


と思ったら、すでにこうしたサービスがあったのか。。


お金を稼ぐということが大変だということを最近実感しています。サポートいただけると幸いです。