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からっぽの自分に気がついて

三日坊主なんて言葉があるけど。
私は、二日も続かない。
毎日コツコツなんてできないし、何かにハマって夢中になることもない。

大人になって。目が覚めたら会社へ行き。
仕事が終われば、眠りにつく。
休日には溜まった家事をこなして、時間の限り眠る。
そんな毎日は、至って真剣で。必死で。でも淡々と流れていた。

職場を変えて、働き方を変えた。
職場にいる時間は、これまでの3分の2ほどになった。 
仕事場以外で仕事のことは考えないと決めた。
仕事用の携帯もPCも仕事の時間以外には開かないと決めた。

その結果、得られたものは、
扱いきれない程の何もない時間とからっぽの自分だった。

気がつけば、やりたいことも、行きたい場所も浮かばなくなっていた。
自由な時間の過ごし方がわからなくなっていた。
何をやっても退屈で、続けていられなかった。

私の知っていた私は、もっと好奇心で生きていた気がする。
知らない世界を覗いてみたくて必死だった気がする。
できないことができるようになりたくて必死だった気がする。

私が必死で追いかけていたものは、なりたかったものは、
掴みたかったものは、結局なんだったのだろう。
この数年間で手に入れたものは、なんなのだろう。

転職時の面接で尋ねられた
「5年後にどうなりたいと考えているのか教えてください」
無意識にでた私の答えは、
「やりたいことを見つけた時に、すぐにやれる人になっていたいです」

振り返れば、新卒入社の面談時にも同じことを言っていた気がする。
未来の自分が、過去の私に感謝するような日々を送りたいと。
あの時、未来の自分のためにと過ごしてきた日々は、今の私のためになっているのだろうか。

仕事だけでみれば、転職したい会社と出会えた時、難なく転職ができた。
新しい仕事にも悩むことなく対応して結果を出すことができた。
これはきっと、過去の自分の頑張りで、過去の自分の貯金を削っているのだろう。過去の自分に唯一感謝できることだとおもう。ありがとう。

だけど、失った物も多いことに気がついた。

そして今、私はまた未来の私のために頑張ろうとしている。
いつも今の私は置いてけぼり。だけど、私は未来の私のために生きていく。
未来の自分のために、からっぽの自分の中にこれから何を詰めていこうか。



ありがとうございます。感謝いたします。