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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿123

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第123回全文無料で皆さまにお届けします。

第122回から続く


サマリー(要約)~


S&P500で3,300割れ、NYダウで27,390割れもあるかな~


まあ、ザックリ、この先、

S&P500で、$213 x 16 = 3,408
NYダウで、3408 x 8.3 = 28,286

これらの数字を頭にしっかり入れて、ここから、状況によって、S&P500で3,300割れ、NYダウで27,390割れもあるかな~と、まずは、このようなイメージを僕は持っております。

イエレンQE(量的緩和、景気刺激策)ダウの3万ドルを、政権、政策担当者は、すごく意識しているだろうなあということも、同時に、頭に入れながらです。

S&P500が4,100超NYダウが34,030の水準から2月27日月曜日までのところ、インデックス、先物のレベル感は、今後のターミナルレート(金利の最高到達点)の上昇に関して、マーケットが修正を加えて行っているなかで、下げたり、戻りを入れたりしているという局面というイメージを持って見ています。

・それで、僕が述べてきました、S&P500で、3,950NYダウで、32,785下に割った状態で引ける日をまず見る事。そして、その後。ここから、出て来る下落トレンドは、その後、時間の経過と伴に、じわ~っと、今後起こり得る、Earnings Recession(企業収益・利益のリセッション)を織り込み始めるために、政策金利(フェデラルファンドレート)、そのターミナル・レートの話がいつの間にか企業業績・企業利益の話に徐々にすり替わって行く、それを織り込み始める局面かなあ、とイメージしています。

前回第122回の寄稿やこれまでの寄稿で述べた来ましたように、2023年のS&P500の1株当たり利益を、その時、最も自分にしっくりくる数字を用いる(今後、今年第1四半期、第2四半期の決算発表に伴って)、バリュエーションも、その時の状況によって、17x、16x、15x、深いEarnings Recession(企業収益・利益のリセッション)であれば、13.5xから14.5xという数字に置き換えてみるとかで考えるという姿勢です。

$213という数字は、今年2023年のS&P500の1株当たり利益予想$224(ゴールドマンさんの予想引用)から5%下方修正されたと仮定した場合の数字。現在、$224。

*16xは、この寄稿で述べて来た、引用~「収益見通し、金利構造、その見通しから16xを超えるバリュエーションをサポートする要因が見当たりません」という事から。現在、18.3xないし18.6x。


*8.3はdivisor(除数)~ダウ ÷ S&P500


あとは、それぞれ、その都度、その状況になってからの景色や雰囲気をひとつずつ、そこに行って見ながらという感じです。


3月の米市場、弱気相場リスクの逆風予報-モルガンSのウィルソン氏


ウィルソンさんのこの記事は、ポイントだと思います。


いっぽうで、米景気についての着陸のしかたについては、
当局者のお話は別として。ソフトランディング(米景気の軟着陸)が、ノーランディングとか言いながら、ノーランディングがハードランディング(米経済・景気の急減速)を誘発し、ハードランディングになって行く可能性が、より、より高くなって行く、ハードランディングになって行くんだろうなあと思って、今は、見ています。


ペイパルマフィア(PayPal Mafia)


ここからは余談です。
余談~「ペイパルマフィア(PayPal Mafia)」、その中のおひとりの持つ哲学について~

何気に、第105回の寄稿時、【ペンシルベニア大学ウォートンスクール(ビジネス・スクール~経営大学院)のジェレミー・シーゲル(Jeremy Siegel )教授のコメントを引用させて頂きました。
アメリカの株式市場に対して常に強気というイメージさえあると、とらえられる事の多い有名教授ですが。その教授をして「先日の雇用統計の数字、株にとってはよくないニュースで、それが、今年アメリカでリセッションにつながって行く可能性があり得ると。」このコメントには、結構、僕はびっくりしました。シーゲル教授をして、こう、おっしゃっておられるのですねというニュアンスを持ってのビックリです。】

個人投資家さんに多く見られますが、常に株は上がるとお考えになっておられる方を、皮肉や揶揄も込めて、ブルターズ、などと呼びますが。
それとはまた、全く別に、異なって。
permabull(パーマブル)という言葉があります。permanently bullish (永遠に強気)というところからきている造語みたいものですね。いつも強気を言っているというイメージからの言葉です。株式市場に対して、いつも強気な金融関係の賢者、学者などを指して使われることがよくあります。
A financial pundit who is permanently bullish on the stock market.
まあ、アメリカに一般的にあるイメージからすると、ジェレミー・シーゲル(Jeremy Siegel )教授は、典型的なpermabull(パーマブル)のおひとりですよねというイメージです。

アメリカの株式市場に対して常に強気というイメージさえあるジェレミー・シーゲル(Jeremy Siegel )教授をして、こうおっしゃったりしているわけですから、前述のような数字云々も大切なのですが、「ああ、やっぱ、そうかなあ(リセッションが来る確率は、高いんでしょう。それを引き起こす要素が今いろんなところに潜在的にあるんでしょう、そりゃそうですよね、これだけ金利を引き上げているわけですから)」と理屈抜きに思う自分がいます。

ジェレミー・シーゲル(Jeremy Siegel )教授

シーゲル教授のお話から、話が脱線してしまいますが。
もちろん、言うまでもなく、教授の教え子のみなさん、その多くは、ウォール街へ。
ウォール街はウォール街なんですけど、アメリカという国を見る時に、政治的な属性(political affiliation)がどうとか、その人が、どの政治家を支持しているとかそう言うのを今回は全く抜きにして。
マーケットがどうとか、投資銀行がどうとか、ヘッジファンドがどうとか、
そういうところから少々離れたところで、
やはり、「ペイパルマフィア(PayPal Mafia)」に、圧倒的に、それはもう、絶大に、注目が行きます。現実のビジネスの世界では、「ペイパルマフィア(PayPal Mafia)」こそがくらいに、僕は思っています。

その彼らの中で、どうしても、おひとりだけ、この人すごいなあ!異なる、すごい!と思う、個人的に、興味を持っている、自分に年齢が近い人がいます。
もちろん、イーロン・マスク氏ではありません(笑)。
今日ここで述べようとしているのは、その人個人の話ではなくて、その人が持っている哲学の話です。

ウォール街って僕らの時代は、競争の文化、アリアリで。競争してどうちゃら、こうちゃらって。いろいろあって、まあ(笑)。
何の仕事しても、競争ってあると思うのですが。
このペイパルマフィア(PayPal Mafia)の中で僕が最も注目している人が、
ルネ・ジラールミメーシス理論の大きな影響を受けている人なんですね。

*ルネ・ジラールのミメーシス理論~引用~「人間の欲望は他者の欲望を模倣(ミメーシス)するという性格を持っており、こうした模倣は無意味な競争を引き起こす。また、競争はいったんそれ自体が目的となると進歩を抑制してしまうとジラールは主張。競争すること自体に気を取られてしまう結果、我々は世界で重要な、超越的な、あるいは本当に意味のあるものを見失ってしまう。」~

ここからの発想の方なんですよね。

ある程度、競争する前に、やる事終えとかないと


NEOさんとも、以前にツィッターで、一般的な話として、「競争が発生する以前に、競争なんてしないで、ある程度、競争する前に、やる事終えとかないと」という主旨の話をしたことがあります。

また、自分自身が、働き始めて、すぐの頃に教わった事でもあります。

ウォール街は、ウォール街なんですけど。
それとはまたほんの少し異なったところで、様々なコネクションのもと、このペイパルマフィア(PayPal Mafia)と呼ばれる人達が、ある意味、現在や、次のアメリカをつくって行っているんだろうなとは、いつも、常に、事あるごとに、思っています。

米政治、経済、法律、マーケット、様々にSNS上などで、いつも話題になっていますが、このペイパルマフィア(PayPal Mafia)の話は、ツィッターなどで、僕は目にしたことはありません。これについては、そういう観点からSNSを見ていないという事が僕の場合はたぶんにあると思いますが(笑)。

この話題は、本題から、脱線している話でもあり、まあ、話の持って行き方によっては、特定の学校とかの話から始まって、そこから、また、こうこうで、となって行く話でもあったりもしますので、今日、この寄稿では、あえて、(前述の哲学を持つ方が学んだ)西海岸(ウエスト・コースト)と(シーゲル教授もいらっしゃる)東海岸(イースト・コースト)の(文化の)違いという具合に、あえてあいまいな表現ではありますが、そうさせて頂きます。

アメリカはそもそも移民の国ですが、その移民の国、アメリカから見た時に、いわゆる、外国からの人達、その人達の発想というイメージと言いましょうか。

この話(ペイパルマフィアの話)、し始めると、2,3時間くらい、ず~っと、この話してそうで(笑)。だから、ここらで止めときます。

この「ペイパルマフィア(PayPal Mafia)」ですとか、最初の頃の寄稿で述べた、Koch Industries・コーク・ブラザースですとか、グーのネも出ないほどの、アメリカの大きなパワーだと、僕は、常々、思っています。

StrongerTogether(みんなで力合わせてより強くやって行こう)


*話は変わりますが、前~に、アメリカの政治の事について述べた時に、SNSとかで、反トランプ、反権威主義という事で、バックグランドとか全然違っていても、そう言う事全く関係なく、StrongerTogether(みんなで力合わせてより強くやって行こう)という事で、結構皆さん結束したりしてるんですよね、僕もその中に混ぜてもらって、入れて頂いたりしながらです、と述べました。

アウトライヤー寄稿の主旨というのは、それです。StrongerTogether(みんなで力合わせてより強くやって行こう)です。

アイデアでも、具体的なやり方でも、マーケットのレベル感でも、見方や見立て、なんでもいいので、なにか、それが、ちょっこっとでも、お役に立つことがあればというところです。

寄稿やスペースと、それを読んでくださったり、聞いてくださったりする皆さまと、その事柄を通して、StrongerTogether、一体になれるというか。良い感じで距離感はあるのだけれど、遠すぎず、近すぎず、距離感が心地よいというか、(見方や意見にそれぞれ全くの違いがるのは当然ですが)目線の位置は同じところあたりというところを目指して、寄稿やスペースをさせて頂いております。



第124回へ続く


最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース

11月27日 第1回スペース 2時間

12月18日 第2回スペース 2時間20分

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間

12月30日 第5回スペース 20分間

2023年1月19日 第6回スペース 8分間

2023年2月22日 第7回スペース 18分間

2023年2月25日 第8回スペース 8分間


関連note

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。



サポート🍓本当にいつも有り難うございます。