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仕事への価値観や転職についての考え方の調査結果について

Indeed、「転職」に関する 5 ヵ国(日・米・英・独・韓)比較調査を実施

Indeed Japan 株式会社が仕事への価値観や転職についての考え方について 5 ヵ国(日・米・英・独・韓)の調査結果を出してたためまとめます。

▼調査概要
「転職」に関する意識調査
現在就業中の 20~50 代の正社員(無期雇用/フルタイム就業者)
男女計 8,848 名

今回の調査で分かったのは、日本の特徴として「仕事よりもプライベートを優先する」仕事観や、転職理由は「自分にとってプラスになる」よりも「現状の職場に不満」が多い傾向でした。
実際に日本の転職 経験者の 8 割以上が転職して良かったことを実感しています。

▼4人中3人が「仕事よりもプライベート優先」の日本

仕事に対する価値観として、日本は 4人中 3人が「仕事よりもプライベート優先」「仕事はあくまでお金を稼ぐため」と回答しました。
「仕事で、昇進・昇格したい」はドイツが 79.7%で最も高く、アメリカ・イギリス・韓国でも 7 割 前後である一方、日本は 46.4%で最下位でした。

▼ 【勤務先への満足度】日本は「満足」している人はわずか約 4 割

「満足/とても満足」が日本は41.5%にとどまり、アメリカの85.2%は日本の2倍以上高い結果になりました。イギリス・ドイツ・韓国とも日本と大きな差があり、日本の勤務先に対する満足度が 顕著に低いことが明らかになりました。
しかし日本の転職経験率は 6割以下とイギリス・アメリカの9 割以上など各国と比べて長く働くことや、定年まで働くことの意識が根強く残っている模様。

▼転職したい理由、日本は「職場に不満や嫌なことがある」が多い傾向

転職をしたい(検討している)人を対象に、理由について日本は「不満や嫌なことがある」が 40.9%で他4ヵ国よりも突出して多く、「自分にとってプラスになる」 は30.2%にとどまりました。日本は現在の職場における不満が転職理由になりやすい傾向が明らかになりました。
一方、他国はいずれも「自分にとってプラスになる」が 45%以上を占め、「不満や嫌なことがある」は 30%以下 となり、日本とは真逆の傾向に。

一方で、転職に期待することをたずねると、日本は「給与を良くしたい」52.8%に次いで、「やりがいを感じたい」 34.9%が2位の結果でした。3人に 1人は転職によって「やりがい」への期待を寄せている様子が明らかとなり、 現時点での実態として「不満」などネガティブな要素を理由に転職をしている人が多いものの、 これからの転職への期待値は前向きな想いを抱いている人も多い様子が見られました。

▼【転職しない理由】日本は「転職したい会社・仕事が見つからない」

転職意向がない理由や転職活動を進みにくくしている要因についても結果が出ています。
5ヵ国共通して「今の会社 にいれば、安定した給料がある」が 30%前後で1位でした。次いで日本は「転職したい会社・仕事がみつからない」(27.8%)が2位となりました。

▼【転職時に求める給与】日本は転職時の給与が変わらない、もしくは下がることに対する抵抗感が小さい傾向

転職を検討している人を対象に、今の給与と比較してどの程度の給与の呈示で応募を検討するかをたずねたところ、日本では「今の給与と概ね同程度の求人」であれば応募してもよい・したいと思える割合は 74.6%で、5ヵ国の中で最も多い割合となりました。
また「今の給与より 1 割程度低い求人」でも応募する人が日本では 42.8%で、これも5ヵ国の中で最多の割合。割合が最も低かったアメリカの27.8%と比較すると、1.5 倍以上となっています。

▼【転職して良かったこと】日本は「プライベートの時間が取りやすい」が1位。

転職経験者に、転職する前の職場と比較して良かったことをたずねると、
日本では8割以上が何らかの転職によるメリットを感じていました。
それに、他4ヵ国では上位に来ていない「プライベ ートの時間が取りやすい」(33.9%)が1位となり「仕事よりプライベート優先」の日本の仕事観の表れであると考えられます。 

▼まとめ

日本では転職経験率が他国よりも低いものの、現状の仕事や環境に満足しているわけではない現状が見えてきました。
実際に転職に対してネガティブなイメージはかなり薄れており
現状を変える手段の一つとして前向きに捉えている流れです。
同時に「やりたい仕事や会社を見つけられていない」という理由で実際に行動に移していない潜在層が多くいることもわかりました。
転職先には給与面だけでなく、ワークライフバランスややりがいを求めており、必ずしも給与が上がることはマストではないため、企業サイドもその点での打ち出しが必須になっています。


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