アネモねお

月と雪が好きなペンギン               詩/写真/エッセイ/絵本 B4/宇…

アネモねお

月と雪が好きなペンギン               詩/写真/エッセイ/絵本 B4/宇宙物理/服屋さん                友達とフィクションと音楽で形作られている変な生き物 文章書いたり、歌を作ったり、写真を撮ったり

最近の記事

#短歌1 『小手毬』

雨音に つられて謳う 小手毬よ 海を越えても 寄り添い咲こう

    • #写真と言葉2 『痛い夏の到来』

      久々に暑いと思って目覚めた。 半袖が心地よかった。            電車の中を緑の澄んだ空気とサラリーマンの子気味良い声が通り抜けていた。  水遊びしたい小学生、 かき氷食べたい中学生、 線香花火したい高校生、 BBQしたい大学生、 何人分もの青春を夏が今か今かと待ち侘びている。 私はこの夏どこに行こうか、 夏の痛みを忘れていたら、 駅から人落ち電車が止まった。 休みが楽しみな人と辛い人がいる、 想像は事実にはならないが、 どうかこの季節の訪れを告げる空気を、 誰も

      • #写真1 『みてみて、とんだ』

        • #詩14 『きらめく糸』

          続いちゃいけない でも求めてしまうのだ 紡いじゃいけない でも束ねてしまうのだ 微かな記憶の糸を 私に絡まった君色の糸を もう君にときめくのはやめたい もう私にきらめくのはやめてほしいの

        #短歌1 『小手毬』

          #詩13 『雫が呟く』

          帰り道 土砂降りの中 傘を持たない貴方 ざまあみろ そう呟いた なんでかな 涙零れた 私を不幸にしたあなたに あなたを笑顔に出来なかった私に ざまあみろ そう、呟いた 雫になりたいと思ってた 貴方に触れたいと見つめてた 私が差し出した傘を受け取ってはくれないから いっそのこと貴方を困らせようとして 零れた雫を愛でながら 貴方は私に気付くのでしょうか 降り注ぐ星々のたった一粒に

          #詩13 『雫が呟く』

          #詩12 『無問題-モウマンタイ-』

          もうもう モウマンタイとか言ってらんねえな あれあれ ハレルヤとか信じらんねえし はいはい ハイチーズって笑ってらんねえな 日に日に 死に物狂いで生きてらんねえよ

          #詩12 『無問題-モウマンタイ-』

          #詩11 『オトナトコドモ』

          子どもの頃は途方もなく巨大に思えた世界が 今は迫るほどに小さい 君にバイバイ 言えなかったあのバス停は こんなにちっぽけだったっけ 大人になれない子どももどきが  どんどん腰を曲げていく 大人ぶってるほんもの子どもが  どんどん下を向いていく 世界はきっと嗤ってる

          #詩11 『オトナトコドモ』

          #エッセイ2 『私が天文学を選んだわけ』

          宇宙の面白がり方は無限にあると私は思う。 小学生:読書感想文  私は小学校3年生くらいの時に、読書感想文の課題図書として「地球と宇宙のおはなし」(文:チョン・チャンフン,絵:山福朱実,訳:おおたけきよみ 講談社出版)という絵本を選んだ。10年経って母に聞くと、「私が読みたくて選ばせたような気がするわ」と言う。母は空が好きな人で、「今日の月は可愛い」とか「雷がかっこいい」とか、金星を見て「私の星」などとときめきながら、私にいつも話す人だ。そんな母の子は同じように見上げながら歩

          #エッセイ2 『私が天文学を選んだわけ』

          #詩10 『意味のない星』

          あのね、ってさ 意味のない音繋いで 君は、なに考えてんだって上を見てた どうして君は私を見てる? どうして私に笑いかけてくれる? どうして君は私に時間をくれる? その答えがわかった気がしてた 答え合わせはできないまま そうだ、見て あの星の名前を教えて 君は、あれ なんて言って笑っていたっけ プラネタリウム あの星を指す 振られた理由 どれかわかんないよ

          #詩10 『意味のない星』

          #詩9 『夏』

          土砂降り上がり 蝉の声 揺らぐ橙 響くくしゃみの音

          #詩9 『夏』

          #詩8 『月の音』

          帰り道、窓から見えた 電線に乗った月は、まるで五線譜の上で ひしゃげた丸は あの頃書いた歌を思い出させた 月の音色はどんなだろう

          #詩8 『月の音』

          #詩7 『散り際』

          さよならの前の言葉をちょっと探って 意味もなく足首回して 指を絡ませて 意味ありげに顔上げたら もう君はいなくて 視界には春を告げる乙女ども まだかまだかと待ち侘びた桃色の塵も 溢れるとなんだか他愛もなくて 散り際 刹那に最も美しくなる花は 地面に這い始めれば見向きもされず 私は見ているよ と呟いた 芽生えた瞬間から散りゆくその後も 貴方は気高く美しい

          #詩7 『散り際』

          Instagram(@neo._.noe)で写真やイラストなども載せてますので、よければ覗いてみてください

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          #短編小説1 『廻り会い』

           凄まじい衝突音で目覚めた時、慌てて駆け寄って来た少女を見て、なぜだか僕は涙が止まらなかった。少女もまた泣いていた。  人類はついに世界の果てのような何かを観測した。その調査内容は極めてシンプルで、宇宙船に乗ってそこまで行くのみだ。片道切符のその船に僕は乗ることとなった。  ここまでの経緯を説明すると彼女は言った。 「残念。ここは、こっちの世界の端っこであって、世界の果てではないよ。言うなれば、こっちの世界とあっちの世界を繋ぐ関所。」 なんだこのSFじみた話は。と思いなが

          #短編小説1 『廻り会い』

          #詩6 『青い、なにか』

          春は来ないかもしれないね でも何か輝くものが確かにここにあって 例えるなら、なんだろう メイクを落としながら思い出して笑うような コップ一杯の水で乾杯するたびに泣けるような 特別じゃない一秒一秒が 大切な一瞬一瞬になっているんだな これはなんだろう 何色なんだろう 眩しすぎず、冷たすぎない 青い、なにか 君は来ないかもしれない きっと何かを頑張ってるんだろうな 例えるなら、なんだろう 最近食べてない苺のショートケーキも もう少し待たなきゃいけない初雪も ずっとずっと

          #詩6 『青い、なにか』

          #詩5 『君と』

          泣き虫卒業!って拳を掲げた君は とても眩しくて 私にもその強さ 分けて欲しいな 少し前までは遠いところを歩んでた君 今は悩みも喜びも共有 出会えて良かったって 優しくなれる日々なんだ やっぱりダメだって優しすぎる君は泣いてる この歌が背中を押せるように 届けるよ 君が迷った時には私がいるから 一緒に駆けて行こう 二人いれば涙だって 笑顔の花を咲かせるから いつも助けられてばかりって君は言う 違うんだよ 共に過ごした思い出は私の宝物 時が経てば何もかも変わってしま

          #詩5 『君と』