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Cadre話譚

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少し長めに作っていますので、 必ず(1)から見てください。
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Cadreメモ:基本知識

Cadre(かーどる)はSFでファンタジーなので、フィクションです。

一部の人は嫌悪感を示すような表現、危険な思想、暴力、グロテスク、非道徳的な要素もあるかもしれません。
そういう殺伐とした世界観なのです。

陰鬱とはしているけど、希望は捨てきれない。
そんな感じです。

舞台説明舞台は三千世界。
星のように散りばめられ、銀河のように一つの軸に複数集まった世界を旅したり、トラブルを解決して回った

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Cadre話譚:不浄の証(3)

ラルス達の目の前に浮かぶシャボン玉は、パァンと光をキラキラと散らしつつ割れた。
光が当たったシャドウは溶け崩れ、そして光が落ちた地面の黒いペンキが削がれた。
ペンキが削がれたことで本物も露出する。

敵はこの泡を見て「げっ、掃除屋…」と何やら焦り、逃げようとしたが、
ぷわ〜っと周辺を巨大な泡のバリアが張られた。
男が逃亡できなくなり、ペンキがバリアの外へ広がる心配がなくなった。

そしてドスの効い

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Cadre話譚:不浄の証(2)

ラルスとエルバートの2人は、事件を更に深堀りするため、人々が雑踏する大通りから細い路地へ。
2人は周囲を警戒しつつ、奇病の発生源を探知していった。

発生源に関して2人には目星はついている。
黒いペンキであちこちを汚し、荒し回る悪質な落書き犯があちこちで目撃されているという情報があるからだ。
彼らのそもそもの目的が、落書き犯の討伐である。

裏路地へ進むうちに、壁に黒いペンキの落書きが見え始めた。

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Cadre話譚:不浄の証(1)

古来よりこの世では奇怪な病が蔓延っていた。
肌が黒い痣で染まっていくというものだ。

その痣がある者は見えない何か、"シャドウ"が見えるようになる。
シャドウによって死ぬか、黒く染まって怪物化…俗に言う「シャドウ化」するのか。
何も出来ない人々はそれを待つのみだった。

そんなある日、港口世界"ポータル"にて、
怪物化した者達が自我を失って暴れ回る中で、ある男2人が戦っていた。

2人は四芒星のシ

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