いきさつ
きっかけ
人はいつどんな時にあの人に会うかわからない。
そして、いつどんな時にどんなきっかけで再会するかわからない。
とも思いつつ、それが偶然なのか必然なのか後から考えてもわからない。
わたしが彼に会ったのは夏の始まり。
ふと地元の友人といつものようにお酒を飲んでいた。彼の名前が出ることはその時が初めてではないけど、その時はどうしてかお酒の勢いもありLINEをしてみようと思った。
彼とLINEをとったのは四年ぶりだっただろうか。もちろんこれ以前のLINEの履歴はない。
彼とは小学校の同級生。当時は休み時間、放課後よく遊んでいた仲だった。
彼が美大に行っていたのは知っていて、同時に彼も私が内定先を断ったのを知っていた。
久しぶりに会って話そうとなるまではそう時間はかからなかった。
フットワークの重い私にとって都内へ出て人と会って話すことはかなりのハードルがある。
それでも私が会おうと思ったのは、今のバイト先が新宿で、バイト終わりの時間なら好都合だと考えたからだ。
それと私は彼にとても興味がある。
ちなみに彼は携帯を持たない。
このご時世、そんな人間と待ち合わせができるなんて貴重な体験も滅多にできない。
以降、今も彼は携帯を持たない。
カフェで
会ってから、久しぶりの感情が無くなったのは一瞬だった。
私にとって小学校の同級生とは、どうやら懐かしいものではないらしい。幼馴染とも違う。
カフェでの話はとても楽しかった。仕事終わりの頭がみるみる冴えて行くのがわかる。
これまでいろんな相手といろんな話をしたが、こんなにもアイディアが溢れる会話ができたのは初めてだった。
彼は私にとっての鍵みたいなものになる。
ちょうどお互いのタイミングがあったのもある。
彼は就活に飽きていた頃だし、私は常だが刺激が欲しかった。
3回目の話し合いでギャラリーをすることが決まる。
きっと、誰もが初めて企画を立ち上げる時ある程度の覚悟、勇気、責任を感じ決断に時間がかかるもの。ではないだろうか。どうだろう。
しかし、この時の決定ほど自然で、自由を与えられた気分になったことはない。
個展に向けて
それからはしばらくアイディアをアウトプットする時間をとった。
余談だが、展示会ではこの時のメモなどもお見せしようと思う。
アイディアの出し方は個人、電話会議が始めで、本腰を入れてから彼がうちに泊まり込みで一緒に考えた。
彼が私を振り回し、彼は私に振り回される。
彼のアイディアと、アイディアの出し方は私にとって新しい体験だった。
ビジネスアイディアのそれとは全く違う。
(いつかこの体験が仕事で役に立てばと密かに思っている。)
私の夏はこうしてほとんどの時間をギャラリー開催のために費やされたわけだが、
今とても楽しんでいる。
これ以上綴ることに飽きたので以下割愛。彼の話はまた後日綴らせていただきたい。
最後に、様々に不安も抱えながらのネオココニックとしてはじめての個展となるのですが、是非とも様々な方にお越しいただきたいと切に願っております。
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