やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本の感想を書きます。

まつおるか著　『海のどうぶつが可愛すぎて！』　（KADOKAWA 、2019）

本書は、オールカラー。
漫画タッチで話が進むので、誰でも読みやすいものとなっているのではないかと思います。
本書から、海の動物に興味を持って、夏休みの自由研究のキッカケになったら良いと思います。
本書に関して、何１つ関わっていませんが、私自身が海洋動物学研究者になりたかったので。

まず、著者（まつおるかさん）が、シャチ好きですと。
著者が書いているように、確かに私もシャチ好きに会ったことがない。

水族館には、水があり、海洋動物がいる。
つまり、パラダイス。

面白いと思ったこと

初っ端から否定することを書きますが、個人的に面白くないこと。
シャチ、それは漢字で表記すると「鯱」。
「海の王者」と呼ばれたりもする。

これが英語だと"Killer whale".
急に物騒な名前。

さらに学名（ラテン語）だと"Orcinus Orca"。
学名は、相変わらずラテン語が強いですね。
それともかく、学名に関してはショックを通り過ぎて悲しい。
よって、シャチと呼んでおきたい。
シャチと言われても、物騒な様子が頭に浮かばないので。

さて、面白い（≒興味深い）と思ったことを書いていきます。

シャチが、サメを食べることもある

その攻撃の仕方と、なぜそれが可能なのかが面白い。

ここで紹介されているのは、ホホジロザメとシャチの身体の比較。

シャチは、全長６〜９m
哺乳類で肋骨があるため、内臓がまもられている。
ホホジロザメは、全長４〜７m
軟骨魚類で、内臓むき出しのような骨格。

シャチは、哺乳類最速で泳ぐことが可能。
そのスピードは、時速４５km（体重３〜５t）
シャチがスピードを出してアタックすれば、ホホジロザメが気絶するのも想像に容易いかと（生きてるだけですごい）

このシャチの１アタックで、ホホジロザメ即◯の場合もある。
このように攻撃して、シャチがホホジロザメを攻撃して食べることもある。

肋骨大事。

イルカの種類とクジラの種類

シャチの体格は、見た目はイルカに近い。

クジラは、大きく２種類に分かれている。

①ハクジラ
②ヒゲクジラ

イルカもシャチも、ハクジラの仲間。
歯があるか、どうか。
ヒゲクジラは、ヒゲに見える畝（うね）を使って大量の海水を吸い込めるよう、伸縮可能。
ガバッと大きな口を開けて、プランクトンを食べると言われるのが、ヒゲクジラ。
あんなに大きいのに、ご飯ちっさ！！って思った時の衝撃。
（プランクトン自体は小さいが、食べる量は膨大）

クジラが息を止めていられる時間と潜水可能な深さ

例えば本書で紹介されている、マッコウクジラ。
2,000mはさらりと潜れて、3,000m潜った強者もいる。
それだけ潜るので、１時間ほど息を止めることができる。

地球上で最も大きい生物

今まで見つかった、恐竜の化石よりも大きなシロナガスクジラ。
全長３４m（ビルの１０階建てに相当）
これだけ大きくて、怖いものなしのようなクジラの天敵はシャチ。
ここでシャチを出してくる著者、いいですね。

ペンギン

種類が、それなりに多い。

コウテイペンギン、130cm
キングペンギン、95cm

ペンギンが、全部同じように見えるかもしれない。
しかし、種類によって模様や大きさが異なる。
さらに、個体差も出てくるのでペンギンの見た目も多種多様。

また、よく言われるのがペンギンの足が長いこと（骨格図で見ると）
飛ぶことよりも、泳ぐことを選んだ鳥の集団がペンギンなのだろうか。

ペンギンは南極にいる

ホッキョクグマは、その名の通り北極で生きる、生き物。

南極で生きるペンギンは、２種類のみ（南極の冬は、マイナス50度）
それが、コウテイペンギンとアデリーペンギン。

ホッキョクグマが、この貴重な２種類のペンギンの天敵になることはない。
同じ場所に生きていないからだ。

上記で紹介した生物以外にも、水族館で見ることの出来る生き物が紹介されている。
また、水族館で見ることは出来ないけれど、珍しい生き物も本書内では紹介されている。

感想

本書を読んでると、だんだん「なんだ、小さいじゃん」などと、サイズについて少しおかしくな感覚になる。
海の世界は、人のサイズで考えると壮大なスケール！！
そこもまた良い。
宇宙もそうだが、圧倒されるスケールは日常の小さな出来事を忘れさせてくれる魅力もある。

水族館が好きな方。
生き物が好きな方。
海の生物が好きな方。

おすすめです。