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食育フェアで発表しました!!

皆さんこんにちは!NESラボステーションです!


11月11日・12日に代々木公園ケヤキ並木通りで行われた、東京都主催の「第14回東京都食育フェア」に参加させていただきました!

私たちは、「未来の食と農」プロジェクトと題し、私たちの活動取組みについて紹介させていただきました✨

今回は、当日の発表の様子と感想を皆さんにお伝えしたいと思います。


1. こんなこと発表しました!


私たちは昨年の 4 月に NES ラボステーションに加入してから今日までの約 1年間の間に3つの農家さんに分かれてフィールドワークを実施しました。
フィールドワークを通して大学生の私たちが感じた気付きや学び、法学部の視点から考える農業について、今度は伝える側として小学生に向けてアウトリーチ活動を行いました。


ー訪問させていただいた農家さんー

①松本農園〈群馬県 嬬恋村〉

群馬県嬬恋村では、涼しい気候と火山灰を含む土が特徴で、高原の環境資源をもとにして、キャベツを大量生産しています。
松本農園さんは 2015 年に嬬恋村のお土産ブランド「妻の手しごと」を設立し、キャベツ酢や愛妻ダーを商品化し販売しています。
これらの商品づくりや販売は、松本さんがほぼ一人で行っています。
嬬恋村は7月から10月に収穫できる「夏秋(かしゅう)キャベツ」の出荷量が50年連続で日本1位ですが、それはどのような努力によって可能になっているのか、実際に私たちが農家さんに収穫を体験させて頂いたフィールドワークを経て知ることが出来ました。
➢村全体でキャベツしか作らないという「単一作物生産」
➢より多くの量を生産するため畝間や株間を狭くするといった「畑の工夫」
➢無駄を出さない「六次産業化」
これらの工夫が50年間1位という大量生産を可能にしていました。

②小田原オリーブ園〈神奈川県小田原市〉

小田原市は街ぐるみでオリーブ栽培に力を入れていました。当時の小田原市長がオリーブの研究に熱心だったことが背景だそうですが、これがきっかけとなり小田原オリーブ園さんは2014 年にオリーブ栽培を開始しました。
2023年現在では 183 本のオリーブの木を栽培し、管理しています。オリーブオイルとし て加工するだけでなく、オリーブを用いた石鹸やパスタ、そうめんの販売も行っており、新しい商品の開発に日々挑戦しています。
このフィールドワークを通して、日本でオリーブを育てる上での苦労を知ることが出来ました。
日本は台風や湿度などの気候変動の問題によってオリーブの木が病気になりやすいことや、オリーブの木の構造上、横に根を張ることから台風などに耐えきれず、風で曲がってしまうなどの被害がとても多いそうです。
小田原オリーブ園さんでは、無農薬栽培への挑戦とそれに伴う害虫被害のリアルについてなど、貴重なお話を伺うことができました。


③ 天神山須藤園〈東京都三鷹市〉

天神山須藤園さんは、東京都三鷹市にある農家さんで、300 年という長い歴史のある、植木農家さんです。
天神山須藤園さんでは、農家さんが栽培から加工、販売まで行う「六次産業」に力を入れています。自宅の敷地内で搾油機を使い、自家製のオリーブオイルを作っています。また、そのオリーブの葉を使ったお茶や園内の木の実で作ったジャムなどの販売も行っていました。
須藤園さんは、オリーブを育てる植木農家さんでありながら自分でオリーブの栽培から加工、販売まで行っている。自社で生産から加工、そして販売までを手掛けている。まさに六次産業のモデルケースとなる農家さんでした。六次産業を行う中での苦労や大変さについて、お話を伺うことができました。


ー小学校に行ってみて👀ー

農家さんへの訪問を元に原稿やスライドを作成し、世田谷区立山崎小学校・世田谷区立祖師谷小学校・品川区立宮前小学校にアウトリーチ活動を行いました。

無農薬栽培と有機栽培の違いや無農薬栽培のメリット・デメリットについて説明した際には、単純に農薬を使わないことが良いということではなく、野菜が育たなければ市場に出回らないし、食品ロスにもつながったりしてしまうという無農薬栽培のバランスの難しさを分かって貰うことが出来ました。
小学生に消費者として、生産者のことを知っていろいろ考えてもらえてよかったなと思います。
また、国産のオリーブをもっと普及させるためにどんな方法があるかな?っていう問いかけをした際には、品種改良や劇を作るなど、予想外のアイデアがたくさん出て驚きました。

アウトリーチの様子


実際に身をもって体験したり、話を聞いたりする機会がないと普段自分たちが食べている食べ物がどのように作られているかや農家さんの苦労は分からないものです。

私たちが実際に見聞きしたそのひとつひとつを、小学校に伝えることで、大人になった時にこの「知っている」ということがどこかで活きてくれたらと思います。


ー農家を訪問して気づいたこと💡ー

嬬恋村のキャベツ農家松本さんを訪問した際、キャベツへの害獣被害との攻防のお話を伺いましたがそこで、電気の流れている柵や超音波の出る機械など、様々なものを使っていることに驚きました👀
不作の年に野菜の値段が上がり、消費者である私たちだけでなく農家さんも苦しいのはもちろんのこと、豊作の年に作物が採れすぎてしまい、野菜の値段が下がって農家さんが作物を廃棄したりしなければならなくなったり、収入が減り経営が厳しくなってしまったりしているということを知りました。

予測できない気候にや不作・豊作よる赤字と常に隣り合わせで経営していることも含めて、とても難しい仕事だと感じました。私たちも、豊作の報道がされた時にはたくさん買って消費して、農家さんの力になれたらいいです。

300年以上の歴史のある植木生産農家である天神山須藤園さんは、都市・植木生産農家として、農地の魅力や役割を伝えながら、まちなかに根付く農家を目指しています。
植木をもっと身近に感じてもらえるように、園内の畑になる果実で、ジャムやマーマレードなどの商品を作ったり、オリーブの木からオリーブオイルやオリーブリーフを使った商品開発に取り組んでいると聞いて、300年以上続いてきた中、伝統にとらわれずジャムの販売やオリーブリーフを使った商品開発などの新しいことに挑戦していて、素晴らしいと思いました💭



2. おわりに


今回、私たちの取組みについて発表する機会をいただけたことを嬉しく思います。

様々な農家さんを訪問し、私たち自身が知識を深め学ぶことも大事ですが、それをたくさんの人に伝えることもこの活動にとって大事なことだと思っています。

発表するにあたり、自分たちが学んだことを整理し、何を伝えるべきか考え、まとめる。自分たちが伝えたいことを言語化するのは難しかったですが、言葉にすることで感じたことやみなさんに伝えたいことが明確になりました。

私が特に伝えたいことは、私たちの食卓(生活)と農業は繋がっている。ということです。

知識としてはみなさん知っているとは思いますが、私はそれを感じてほしいと思っています。
知るだけでなく、実感してほしいのです!

実際に農家さんにお話を聞きにいったりするのは難しいかもしれませんが、私たちが農家さんに訪問し見たこと、聞いたことを発信することで、関節的にでも食と農について知っていただき、みなさんの生活の中で農業を感じる時間が少しでも増えてくれたら嬉しいです!

今回食育フェアに参加させていただいたことで、より伝えることの大切さを感じました。

少しでも多くの方に関心をもっていただき、次の世代にも伝えていく、未来につながる活動をしていきたいと思っています!


今後も少しでも多くの方に食と農について関心をもってもらえるよう、活動をつづけてまいりますので、よろしくお願いします。


興味を持ってくださった方は、「フォロー・スキ♡」などよろしくお願いいたします!


最後までご覧いただきありがとうございました。

次回の投稿もおたのしみに!

担当: 2年生(三保田・舩見・石垣)

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