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不動産オーナーのためのマキャベリ入門始めます

わたし(マキャベリ)がここに書く目的が、このようなことに関心をもち理解したいと思う人にとって、実際に役立つものを書くことにある以上、
想像の世界のことよりも現実に存在する事柄を論ずるほうが、断じて有益であると信ずる。ニコロ・マキャベリー君主論ー

上記は、ニコロ・マキャベリの君主論の序文である。
「このような事」というのは、マキャベリの場合は国家の維持である。

私もマキャベリに倣って、経営し維持すべき土地・物件・顧客を持つ不動産オーナーを対象として現代の状態に具体的に置き換え応用して、自分及び事業、生活基盤の維持・安定を実現するコンテンツを提供する。

君主論を始めとするマキャベリの著作は、国家を安定させ維持させる目的でその領国を指導・運営するリーダー向けに書かれた。

不動産オーナーは、規模は小さくても所領(土地・物件)と顧客を持つ以上、領主であり君主(プリンチペス)である。

人間いかに生きるべきか、ばかりを論じて
現実の人間の生きざまを直視しようとしない者は、
現に所有するものを保持するどころか、
すべてを失い破滅に向かうしかなくなる


なにごとにつけても善を行おうとすることしか考えない者は、
悪しき者の間にあって破滅せざるをえない場合が多いからである。

不動産オーナー(領主・君主)として良き状態を安定維持するためには
悪しき者から身を守るために、悪しき者であることを学ばなければならない。

自分の身を保とうと思う君主(指導者)は、悪しき者であることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も、会得すべきなのである。

マキャベリの生きた16世紀から21世紀になっても、昔のイタリアであろうが現代の日本であろうが悪しき者はいなくならない。一般の人でもそうだし、ましてや資産を持つ不動産経営者ならば、さらに悪しき者との接触にさらされる。


参考:やってはいけない不動産投資 (朝日新書) 

私は不動産オーナーであるクライアントの経営を代行して行っているので、不動産業界・金融業界とも数多く交渉している。社会人の振り出しは都銀(三和銀行)であり、支店での融資業務や渉外業務も経験した。
不動産オーナーの経営代行者として、ウマい話に乗らない、乗せられないため座右においているのが、マキアヴェッリ語録(新潮文庫) Kindle版である。このマキャベリの方法論を抽象化して、現代の日本の不動産経営に置きかえて具体化し、現実の不動産経営に活かし、役立つ事コンテンツを作成したい。マキアヴェッリ語録の著者である塩野七生氏が序文である「読者へ」で、役に立ったかどうかの意見を聞きたいとある。

これは私なりに実際に役に立ったかどうかを、検証する目的もある。
不動産経営者をターゲットとしているが、「悪しき者」から身を守り保つノウハウはすべての人に応用が利くはずと信じて、このコンテンツをリリースする。

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