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世田谷で「生き抜く」を考える 世田谷区 災害対策課×ねつせた!

2022年9月1日(木)は、「防災の日」でした。
今回は、世田谷で「生き抜く」ということで、災害対策の”プロフェッショナル”に話を聴いてきました!
このnoteを読んで、防災意識を高め、災害時の知恵を蓄えることで、有事の際に役立てていただきたいと思っています!

👥お話を伺った人
世田谷区 災害対策課 Nさん(担当係長)、Uさん

世田谷区の防災のスペシャリスト「災害対策課」の仕事とは?

でっち ねつせた!では、若者の視点で世田谷区の情報をSNS発信しているので、今回の「災害対策」についても、若者の視点といった独自性を用いて、できるだけ正確に情報を発信できれば良いな、と思っております。
まず、災害対策課は、どのような仕事内容なんですか?

Nさん 「災害対策課」では、名前のとおり災害への備えに関する仕事や、災害が発生する恐れがあるときの緊急の対応を行っています。なお、大規模な災害が起きた際には、災害対策課だけでなく、区全体で対応することになっています。
 また、この前は急遽日程の変更をお願いしてしまい、すみませんでした(当初、7月15日に意見交換会をする予定だった)。大雨が降る可能性があったため、その対応を優先させていただきました。
 区の災害対策についてですが、まず、区では、予防対策や応急対策、復旧対策など記した「世田谷区地域防災計画🔗」を定めています。この計画は、区の災害対策の根幹となる計画であり、これに付随して、例えば「どの部署がどういう役割分担でやるのか」など、より詳細な個別計画や職員行動マニュアルなどの各種マニュアルを作成しています。また、緊急時にマニュアルに基づき行動できるよう、災害対策課だけでなく全ての部署が参加する訓練を定期的に実施しています。令和元年台風第19号を契機に、地震だけでなく風水害を想定した訓練も実施するようになりました。
 次に、町会・自治会など地域で活動する団体との連携も欠かせません。地震が発生した時の避難所は、町会・自治会など地域の方が中心となって組織している「避難所運営委員会」により運営されます。日頃から避難所運営委員会と連携して避難所の運営について検討したり、避難所運営訓練を実施したりしています。また、区立小・中学校などを地震が発生した際の避難所に指定しており、区内に全部で94ヶ所あります。ホームページなどで確認できますので、自分がどこに避難すれば良いかを調べてみてください。

 次に、災害時の応急・復旧対策に備えて、他の自治体や防災関係機関、民間協力団体などと「災害時協力協定🔗」を結んでいます。協定とは、世田谷区で災害が起きた時に助けてもらったり、他の自治体で災害が起きた時に協力したりする”連携”のことです。現在、全部で380弱くらいの団体と災害時協力協定を結んでいます。
 次に、小・中学校の防災倉庫🔗(世田谷区公共施設白書2017 P103〜108を参照)の備蓄品(食料・生活必需品・毛布・タオルなど)の管理(賞味期限・使用期限があった場合の更新など)をしております。
 これら以外にも、様々な災害対策の事業を行っております。詳しくは、「危機管理部 災害対策課🔗」のページ もぜひご覧下さい。

でっち ありがとうございます。ねつせた!メンバーの皆さん、お話を伺っていて、何か疑問点とかあったりしますか?

すー 「風水害の訓練がある」と仰っていたと思うんですけど、具体的にどういった訓練をされているんですか?

Nさん 災害対策課では、職員向けの訓練を実施しています。今年度の訓練では、避難情報発令を視野に入れた災害対策本部長室会議の実施や、そこまでの準備の確認をしました。
 一連の流れは、例えば「◯日後に来る台風に備えて、やるべきこと」や「台風の接近に備えてどういう動きをするのか」などといったことがマニュアルやタイムラインで決められていますが、まだまだ完璧ではなく、実際に行動して分かる課題もたくさんあります。それらをマニュアルやタイムラインに反映させ、より実効性の高いものを作ろうと努めています。
 また、風水害と震災には違いがあり、台風は事前に予報が発表されるため事前に備えることができますが、地震は突然来るため、直前に備えることができません。そのため、日頃からの備えがより大切です。また、最近では「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」といって、突然大雨が降ることもあり、災害の種類によっての対策も多様化しています。

でっち 先ほど「地域防災計画」があると仰っていましたね。東京都の防災計画を見ていても「この地域には何人こういう人がいて、どういう風な土地があって…」というのがあるのですが、他の自治体とは異なる計画や、世田谷区独自の特徴があれば教えていただきたいです。

Uさん 災害対応は都と連携して行う必要があるため、基本的には、都の地域防災計画を踏まえて区の地域防災計画を作成しています。直近では、令和3年に修正しました。本編に修正のポイント(重点項目🔗; P16〜17を参照)を記載しています。特徴ではないかもしれませんが、区が重点的に取り組んできた項目を見ていただけると思います。

Nさん さらに、「世田谷区地域防災計画」の”地区防災計画編🔗”では、28地区に細分化し、それぞれの地区単位でも計画を立てているんですよ。

でっち それらの計画って、ネットで見ることはできますか?

Nさん はい、区のホームページで見ることができます。ただ、とても情報量が多いので、「概要版🔗」を見ていただけると分かりやすいと思います。

1人ひとりへ”生き抜くための知恵”を届ける

でっち ありがとうございます。今、お仕事の内容を説明していただいたんですが、今回、どういうことを望まれてねつせた!に依頼して下さったんですか?

Nさん 東京都は、今年5月に約10年ぶりに首都直下地震等による被害想定の見直しを行い、発災1日後の区内の避難生活者数は21万人を超える見込みと公表しました。

 区では、新型コロナウイルスの影響もあり、在宅避難の周知に取り組んでいます。避難所は、スペースや備蓄が限られているうえ、日常とはかなり異なる環境での生活となります。それでも、火災や倒壊により自宅に戻れなくなった方は、避難所での生活を余儀なくされます。そういった方のためにも、自宅が安全な場合は、積極的に在宅避難をしていただくようお願いをしているところです。
 9月1日は「防災の日」なので、区のおしらせ9月1日号で「在宅避難」について1面にて紹介する予定です。今回は、ぜひ、ねつせた!の皆さんにご協力いただきながら、一人でも多くの方に在宅避難という考え方を知ってもらい、また、備えてもらうきっかけを作っていきたいと思い、依頼させていただきました。
 ちなみに、「せたがや防災(P37)」でも在宅避難🔗について紹介しておりますので、そちらもご確認いただけますと幸いです。

「せたがや防災」とは
 
災害が発生したとき、地震の被害を小さくするには、家庭やとなり近所で災害への備えをし、災害発生初期に適切な対応をする必要があります。
 この「せたがや防災」は、災害時にとるべき行動の手引きとして作成しました。
 ご家庭やとなり近所、まちぐるみでの災害対策にご活用ください。
せたがや防災(区の総合的な防災啓発冊子)|世田谷区ホームページ 🔗

でっち では、どんな情報を発信していくことが、情報を見る人にとって有意義かというのを、みんなで考えていきましょう。
 先ほど「風水害」について計画があると聞いたのですが、確かに9月、10月は台風も1年のうちで多いかな、と思うので、台風の備えについて、ちょっと深掘りしてそれを発信したら役に立つんじゃないかな、と思います。避難場所もけっこう多く用意されていると思うんですが、こういう場合はこの避難場所、こういう場合は在宅避難みたいな、フローチャートのようなパッと一目でわかる情報を発信してみたいな〜、と思っています。

Uさん 区で発行している「ハザードマップ🔗」に、「台風接近時のタイムライン」や「水害時避難行動判定フロー」を掲載していますので、「この地域はどれくらい浸水する可能性がある」「どういう時にどういう動きをすれば良いのか」など、参考にしていただけたら、と思います。

すー 例えば今年から1人暮らしを始めた方など、そもそも「避難所がどこにあるのか」を把握しきれていない方がいるかもしれないので、それをもう一度周知できれば良いのかな、と思いました。あと、若者には、災害について考えたことがないという人だっているかもしれないので、身近な「ゲリラ豪雨」とかから話を広げていって、「ゲリラ豪雨が悪化してしまうとすごい大雨・洪水になって、冠水してしまう」といったことを説明してみるとか、ベタかもしれないのですがクイズ形式で問いかけてみるとか。

Uさん 水害時避難所は、先ほど紹介した「ハザードマップ」に掲載しています。実は、水害時と震災時では開設される避難所が異なっているんですね。震災時の避難所は「震災時区民行動マニュアル マップ版🔗」と「せたがや防災🔗(P36〜37)」でご確認いただけます。

そね 若者だと、日中は出かけていることが多いじゃないですか。多くの方は区外、もしくは都外とかに出かけていて、その最中に災害に遭うってことが多いと思うんですよね。そのような時にどういった対策をとれば良いのか、例えば家族が家にいるから戻って助けるべきなのか、それとも自分は自分でそこのローカルな場所での避難場所に行くべきなのか、みたいなことを題材にして発信するのもアリかな、と思いました。

でっち めちゃくちゃ面白いですね! 「外出時の防災」のマニュアルって、世田谷区にはあったりするんですか?

Uさん 先ほど紹介した「せたがや防災」の「外にいた場合・仕事場や学校にいた場合🔗(P30〜34)」という項目や「災害時帰宅困難者ハンドブック🔗」に掲載しています。「せたがや防災」では、デパートや地下街にいたら、エレベーターに乗っていたらなど、いろんな条件設定を確認できるのが特徴となっています。

でっち せっかく若者向けに情報発信して、若者に届かせるということだったら、高齢者の方よりは若者の方が体力や力があることが多いと思うので、「避難所でこういったことを手伝ってほしい」とか、「こういったことを優先してくれたら」というのも発信できたら、より避難が円滑になるんじゃないか、と思いました。そういった、求めている「行動」とかってありますか?

Nさん 震災時の避難所は、地域の方が中心となって運営されます。避難所によっては高齢化が課題になっているところも多いので、ぜひ、若い世代の方にもご協力いただけると、大変ありがたいです。求められる行動は、各避難所や状況によって様々だと思いますが、できること・得意なことを役割分担してやっていくことが大切ですし、そのためにも積極的にコミュニケーションを図っていただけると良いと思います。

でっち 実際、どこまでそういったことをしていいのか、というのを従うべき人、その地区ごとのトップみたいな人っているんですか?

Nさん 避難所は、先ほどお話した「避難所運営委員会」によって運営され、組織のトップに避難所運営本部長がいます。そういった方々に指示を仰いで、動いていただくことがあるかと思います。

りお 災害対策課の資料を拝見していると、けっこう医療従事者の役割も多いと気付きました。「災害医療」に興味のある医療系学生も一定数いると思うのですが、具体的にどのような場面で災害時に活躍されているでしょうか?

Nさん 災害時には、 一部の避難所で医療救護所が設置されます。 医療救護所では、 医師会から医師や看護師等が派遣され、歯科医師会からは、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士等が派遣され、 応急措置を行うことになっています。

 重傷者は、 後方医療機関に搬送して治療を行いますが、重症度に応じて、主に重傷者の収容・治療を行う「災害拠点病院🔗」と主に中等症者や容態の安定した重傷者の収容・治療を行う「災害拠点連携病院🔗」をあらかじめ指定し、適切な搬送調整ができるよう努めています。また、 医薬品は備蓄品を使用するほか、 薬剤師会から搬入することになっています。

世田谷区地域防災計画-第7章 医療救護等対策🔗

そね 「防災への意識が若者の間で浸透していない」とのことですが、逆に「災害対策課」として、若者の防災意識を高めるための取り組みは、何かありますか?

Nさん 災害対策課だけではなく、他にも様々な部署で防災に関する事業をやっているんですよ。例えば、各総合支所地域振興課や各まちづくりセンターでは、避難所運営訓練の実施など、より地域に根ざした取り組みをしています。一部の地域では、「地域交流ラボ」という事業の中で大学生の方と防災に関する意見交換を実施したりしているのですが、これは一部の地域でしか実施していないため、区全体としては、まだ十分でないと感じています。今回、ぜひ皆さんに、若者の間で防災意識を高めるために、どんな取り組みがあったらいいかなど、アイデアをいただければと思います。

そもそも「備蓄」って何だろう!? もしかして、電気も使えなくなるの!? 今の「備蓄」を見直してみた。

でっち 今「アイデア」という話が出ましたが、これまで話してきた内容で「していなかったな…」というものがあれば、それを言っていただけると、よりそっちの視点で考えられるかな、と思うので。

A(事務局) 在宅避難についてということなんですが、1 人暮らしの学生とかもいると思っていて、在宅避難とかで「こういうところ怖いな」とか、「こういうところ不安だな」とか意外と投稿のきっかけになるのかな、と思いました。やっぱり「避難所に行った方が安心だな」って思うんじゃないかって、私個人として思うんですけど…。

Nさん 確かに、おひとりで住まわれている方は不安に感じますよね。

A(事務局) 地震が起きた時の在宅避難での不安とか、こういうのがあったら嬉しいな、とか、どなたかありますか?

りお 私自身、部屋をきれいにしたり、いらない物を減らしたりした方が防災のためにも良いと思っています。あと、そもそも自治体などが、どのように援助して下さるのかという”シミュレーション”が頭の中にできていなくて。私はマンションに住んでいて、管理人室とかに備蓄があるらしいんですが、「何を備蓄しているのか」が分からないので、自分がどこまで備蓄したらいいのか分からないんですよ。

A(事務局) そうなんですね…! そもそも、地震などの災害が起きた時って「SNSなどが使えるのか」すら不安なんですけど…。

りお ちょっと揺れただけでTwitterを見ると、ひょっとして地震速報より早いんじゃないかってくらい、みんな呟いている。まあ、それを確認できるのも充電がある場合に限るので、停電したらどこで充電したらいいんだろう、とは思ったりしますね。

A(事務局) そういった資料についてはいかがですか? 「地震で停電した時の無料充電スポット」を掲載した地図とか、避難所にあったりするんですか? 特に高校生・大学生世代って、ほとんどスマホ見て過ごしているので。

Nさん 避難所に蓄電池を備蓄していますが、決して十分な量ではなく、区もかなり危機感を持っています。備蓄量を増やすことも検討していますが、やはり全員分の電力を備蓄することは難しいので、各自で備えることの周知も重要だと思っています。ちなみに、「電力の備蓄」という部分で何か実践しているよって方、いらっしゃいますか?

H(事務局) 私は学生の頃に熊本地震を福岡で経験しているので、以前よりも備蓄品とかを用意するようにはなりましたね。充電バッテリーは持ち歩けるものを2個、ラジオは充電しながら聴けるものを持っています。実は、買った「防災セット」に入っていたので持っているという感じなんですが、実際どれくらいの時間回しておけば電池がいっぱいになるのかとかも、1回シミュレーションしてみた方が良いんだろうな〜、とは思っています。でも、言われてみれば「電気の備蓄」というのは考えたことがなかったです。その時、太陽出ていなかったら終わりだな、と確かに思いました(笑)。ソーラーとか自家発電でも、自分が具合悪くなって手を動かせなくなっちゃったりしたら、そもそもラジオも聴けないし、ってなっちゃうので。

りお 情報を得られるだけで安心感にもつながりますしね…。電気は通信媒体の他にも様々な場面で必要になるため、災害時にはガス・水などと合わせて貴重なものになるんじゃないかな。

H(事務局) そういえば地震の時って、遠方に住んでいる友だちや親から「大丈夫?」という連絡を多くもらうんですが、それによって貴重な充電を減らしてしまうのもちょっとな〜、と思ったりして、何か「難しいところだな」とは感じていますね。

でっち 僕の家では、「コンセントに付けておける懐中電灯」を3個ほど用意していて、普段は照明になるんですが、いざという時は、それをパッと取ればライトになるというのがあって、それだったら夜に地震とか災害が起きても朝までは持つかな、と思っていて、それが今のところ行っている「備蓄」かな、と思います。ただ、先ほどの話にあった「充電」に関する備蓄は行えていなかったですね…。今もコンセントに囲まれているようなライフスタイルなので、いざそれが無くなってしまうとなると、不安しかないですね。実際に、東日本大震災の時は家族でテレビの前にずっといる、みたいな感じだったので、「誰かから発信される情報」と「外の世界の情報」というのは、少しの安心感にはつながると思います。なので、「充電スポット」や「停電しても情報を得られる環境」はぜひ欲しいです。

りお 東日本大震災の時は、まだガラケーが主流でしたもんね…。スマホが普及した今、災害が起これば、また新たな課題が出てきそう。

H(事務局) 確かに、夜間の電気というのはすごく不安なところだな、と、でっちの話を聞いていて私も思いました。不安だからこそ夜更かししてしまう人も、災害発生時には多くなると思うので、それこそでっちが言っていた「日常的な備蓄」、備蓄といっても「特に深く考えているわけではないけど、備蓄しているよ〜」といった内容を発信できても良いのかな、と思ったりもしました。

A(事務局) メンバー個々人の「備蓄」や「防災への取り組み」を発信するだけでも、「みんなこういうの持っているんだ〜」となると思うので、そういった発信も良いと思う。

H(事務局) そういえば、私は以前、「ローリングストック」の考え方を用いた、サバ缶とかを使ったレシピ集のようなものを発行したことがあります。サバ缶とかポテトチップスとかって、意外と長く持つので、「日常的にお菓子とか自炊用に買っていても、災害の時に役に立つんだよ」というのを、あまり火とか使わないで作れるレシピとかも含めて発信したことを思い出しました。もし1人暮らしの方が多かったら、そういうのができても面白そう、って思いましたね。「みんなで作ってみた!シリーズ」みたいな。

Nさん 「ローリングストック」は、普段食べている食料などが備蓄品になるので備えやすいことや、期限切れによる食品ロスの削減にもつながるため、有効な備蓄方法だと思います。せたがや防災(P14)でも「日常備蓄🔗」として紹介しておりますので、ぜひご覧下さい。


でっち
 皆さん、ありがとうございました。けっこう意見が出たと思うので、今日話し合った内容を元に投稿内容を練っていきたいと思います。

Nさん 今日、話したこと以外にも、災害対策について様々な疑問が出てくると思います。その際は、ぜひ、区の啓発物やホームページを見てみてください。

防災の”最先端”に触れた、メンバーの感想

でっち では、時間もいいところになってきましたので、今回の会議についての振り返り・感想を述べていただければ、と思います。
 自分自身、今後起こりうるであろう「南海トラフ地震」や「首都直下地震」などが気になっていたので、今回こういう会議の場を開いていただいて、より自分自身のことだけじゃなくて、周りのことも考える契機になったかな、と思います。ただ、ちょっと自分の中では「こういう感じなんじゃないか」とか「こういうことが起こるだろう」という「想定」の部分が多いので、過去の事例なども併せて発信していきたい、と思いました。

そね 今日の意見交換会を通じて、例えば「防災マニュアル」や「ハザードマップ」など、僕が今まで知らなかった「世田谷区としての施策」があると知りました。それは自分自身のためにも知っておくべきだと思いましたし、自分の身の周りの人にもそれを広めていくべきだな、と思ったので、すごくいい経験になりました。

すー 今日はお話ありがとうございました。私自身、東日本大震災の時に小学生だったんですけど、学校の帰り道だったので、学校に引き返して。その時のことをすごく覚えていますし、そこから「避難訓練とかが増えたな」という実感があって。やっぱり「訓練」とかをしていくと、自分たちがいざ災害に遭った時のことを考えられますよね。事前に予測したりとか、考えたりすることが、本当に大切なことだな、とは思っていたので、今回、いろいろお話を聴けて学びになりました。
 最近、「災害も形が変わってきているのかな」と思っていて、これは災害ではないのかもしれないんですが、すごく暑かったり、豪雨も増えてきたりしているので、こういう時こそ災害に目を向けることができるようになると良いのかな、と思いました。

りお 私は阪神淡路大震災が起こった1995年に神戸で生まれ、育ちました。当時、母は私を妊娠していたため、「妊産婦・乳幼児のための災害への備え(リーフレット)🔗」についても発信したいと思っていますし、災害が起こった日には、世田谷区の公式Twitterで「建物の耐震化への支援🔗」が紹介されることも拝見しています。そういった背景から「被災地支援」などに関心を持ったことで、様々な「出会い」があり、それらが「ねつせた!」に入るきっかけになったことを思い出しました。また、様々な過去の災害という一種の「犠牲」があったからこそ、現在の防災に活きている部分もあるので、防災の発展に向けて取り組んでいる方々に感謝するとともに、自分や周りの方々の身を守るためにも、私たちも知識をつけていく必要があると感じました。

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