見出し画像

区役所職員にインタビュー! ―DX推進担当部 DX推進担当課 後編―

皆さんは「役所」と聞いて、何を思い浮かべますか…?
ねつせた!に入るまでの私にとっては、何か手続きをする時に利用する場所というイメージでした(笑)

そこで、ねつせた!では、世田谷区役所の職員にインタビューする企画を始めました🍀
現在、区役所のいろいろな部署で働く職員へのインタビュー記事を不定期で発信しています!

第4回目は「DX推進担当部DX推進担当課」!
ねつせた!メンバーの「りお」「さとぽん」「ゆー」が、DX推進担当課の3名の職員の方々にお話を伺いました。

前編、中編が部署やお仕事について、後編が部署で働く職員についての記事になります。後編である今回は、DX推進担当課で働く職員の方々についてフォーカスします。インタビューを引き受けてくださったKさん、Sさん、Oさんご自身について伺いました。

前編はこちら🔗
中編はこちら🔗

公務員を目指したきっかけについて

さとぽん 公務員を目指したきっかけは何だったでしょうか?

Sさん 私は東北出身でして、中学生の時に母の母校が廃校になり、「母校が無くなったことが残念だ」と母が話していたのが印象に残って。
 そんなある日、自分の住んでいた自治体から街づくりに関する無作為抽出のアンケートが届きました。そのアンケートを見てみると「廃校の跡地をどう利用していけば良いと思いますか?」という質問があったのです。
 私はそれを見て、母のように母校がなくなって残念な思いをしている人たちがいる中で、跡地の活用方法が決まっていないまま廃校となった事実を知り、すごくもったいないことだなと思いました。その経験から、行政は、一つの物事に取り組むときに、目の前の目的を実行するだけじゃなくて、その後のことまでセットで検討する必要があるんじゃないかと思い、そこからぼんやりと「公務員」という仕事に興味を持ち始めました。今は街づくりとは全く関係のない仕事をしているのですが、先のことまで考えて物事を検討することは今の仕事の仕方にもつながっていると感じています。

りお そんなことがあったのですね。ご自身の経験がきっかけとなって目指されたこと、素晴らしいですね…! 私も、ねつせた!に入って6年目なのですが、ねつせた!で活動していると自治体の施策に興味を持つようになり、自分の地元や地域の取り組みについても調べるようになったので共感します。

今まで学んできたことが、今に活きている!

りお 大学生活や前職のご経験の中で、今のお仕事に活きていると感じることはありますか?

Kさん 短い期間ですが、前職ではCMやミュージックビデオを作成する広告系の制作会社にて、プロジェクトマネジメントを行っていました。そこで他の部署とか他の会社との調整を行っていたんですが、その経験が今も横断的なプロジェクトを実施する上で活きています。

さとぽん そんなにいろんな分野から転職される方が多いのでしょうか!?

Kさん 多いですよ。地理情報システムの会社にいた人は、知識を活かして現在は先生のような感じで働いています。ハンバーガー屋さんで働いていた人もいるんですよ。

Oさん 多種多様な経歴の持ち主がいますので、どのタイミングからでも入れます。

りお 様々な方々のパーソナリティーが発揮されていることを感じます。そういえば私の地元でも、駅とか見ると市役所職員募集のポスターがあって、中途採用やスキルのある人の募集が充実してきている印象がありました。

Oさん そういったスキルを持っている人が重宝されていく時代だと思います。

Kさん 区役所で勤める際に、何か特別な能力がないといけないわけではありませんが、逆にそうだからこそ、好きなことが活かせることもあると思います。

Oさん あと、最近は区役所内でも動画のニーズが高まっているのですが、動画の編集もできるので、説明会の動画を作成したり、研修の動画を作成したり、他部署の動画作成の手伝いを行ったりしています。役所で使うことはないだろうと思っていたことが自分の個性として活きているので、一芸もあると意外と重宝されますね(笑)。

りお そうなんですね! ねつせた!でも最近はYouTubeを強化しているので、どのようにしたらメンバーの負担がなく動画の編集を行えるか考えながら行っています。それぞれの個性を出して良い発信をしていきたいと思っていますし。

Oさん ねつせた!でやっている時点で他の大学生よりもアドバンテージがあるのではないかと思います。一芸に秀でているといっても過言ではないのでは?

りお 嬉しいお言葉ありがとうございます。ちなみに、Oさんはいかがでしょうか?

Oさん 自分は典型的なダメな大学生だったので(笑)。好きなことを一生懸命行うことが良いのかもしれませんね。

Sさん 私は高校卒業して予備校に通って就職したので、何事もコツコツ続けることが大切だと思います。

りお 私には足りていないことなので、素晴らしいと思います。

世田谷区役所を選んだ決め手とは?

ゆー 就職活動や転職活動を行うにあたっての、ご自身の”軸”は何でしたか?

Oさん 私は、民間企業には就活せず自治体一本で就活をしていました。自治体と民間企業って何が一番違うかというと、業務の種類が非常に多岐に渡るので自分が想像していなかった分野に身を置ける、チャレンジできるというところだと思います。そういったところで仕事をやってみたいと思ったことが”軸”です。

Kさん 前職がブラックだったこともあり(笑)、もう少し自分のペースで仕事ができる場所にいこうと思ったことがきっかけです。特別区は、ワークライフバランスが実現しやすい職場だと思ったことがきっかけで選択肢になりました。

Sさん 地方公務員は、住民の方との距離が1番近い職だと思い、そういう仕事をしたいなと思ったのが”軸”ですね。
 今の職場は住民の方々と関わることは少ないのですが、必ずどんな仕事でも住民の方の生活につながっていると思っています。

仕事をする中で感じること

さとぽん 実際仕事をしてみて、やりがいや大変だったことは何でしたか?

Kさん 私は「業務改革」という係にいて、他の所管課の課題に対してデジタルを活用して伴走支援を行っているのですが、そこで実際に業務が効率化されて職員の人がすごく楽になると、目に見えて数値として分かるので達成感があります。めちゃくちゃ感謝されるのでやりがいになっています。

これからの展望と、ねつせた!メンバーの感想

りお これからのお仕事の展望をお聞きしたいです。

Oさん DX推進担当課にいるとほかの部署では聞き慣れない、デジタル関連の知識や言葉が飛び交うので、異動当初は話に着いていくのが大変だったのですが、ここで得られることは他では得られない知識やスキルかと思いますので、しっかり身に着けて色々な分野で活用していきたいです。

りお ありがとうございます。世田谷区では今年からDXに向けて始動したということで、旬な時期のインタビューができて良かったです。改めてDX推進担当課の業務の裏側や様々な想い・考えを伺うことができて学びになるとともに、ねつせた!の活動もできる範囲ででも効率良くしていきたいと思いました。また、様々な経緯で入庁された方がいらっしゃることを知り、身につけたスキルをお仕事でも役に立てられていることを知れたのも良かったです。

ゆー 今回のお話で、デジタル技術のメリットを理解している人がいるだけでデジタル化の流れが一気に加速するということを知り、デジタル化普及のカギは、多くの人にデジタル技術の恩恵を経験してもらうことだと学びました。そのために様々な課を相手に横断的なコミュニケーションを取りデジタル人材を育てるという、人と技術を相手とする幅広く深い仕事なのだな、ということを感じ取りました。漠然とかっこいいと感じていたDX推進担当課の仕事の様子を詳しく伺うことができた、貴重な時間でした。

さとぽん 区役所では多岐の仕事があるからこそ、職員の方には様々な区役所の志望理由や経歴あると知って、とても面白いと感じました。このインタビューを通して、公務員を志望している方はどんなスキルが公務員に向いてるかを考えてしまいがちですが、自分の今まで培ってきた個性やスキルをどう区や区民の生活を改善、向上していけるかを考えてみてもいいのかなと感じました。また自分に自信がないという方も何か好きなこと、興味のあることを勇気を持って始めてみたり、今やっていることを精一杯続けていくことで将来に必ずつながると思います。私自身も就職活動中に自分の将来についてたくさん考えましたが、様々な方の就職活動のお話やこれからの展望を伺うことはとても身になると感じます。とても貴重なお話をありがとうございました!
 
以上、区役所職員にインタビュー! ─DX推進部DX推進担当部DX推進担当課 後編─でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?