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映画批評「空白」をみて

批評というより、感想になると思いますが、、

久しぶりに「いい映画観たな」という感覚だった。
内容はネタバレになるのもあるが、登場人物を表現するのが面倒なので、内容は端折りますが、「空白」という映画をみた。

簡単にあらすじを説明すると、スーパーで万引きをして逃げたところ、事故にあって主人公の娘さんが亡くなる話である。その後、それぞれの人間模様が描かれている。

主人公はスーパーの店主(松坂桃李)か被害者の父親(古田新太)だと思うが、ここは被害者の父親が主人公として考えた方がタイトルである「空白」がしっくりくる。
ザ・頑固オヤジの主人公は、どこか人間性の欠如がある。きっとこの欠如が「空白」ではないかと推察する。
その空白を少しずつ埋めていく映画である。

これは自分自身、人間性に欠けるものがあり、共感する。
映画ではきっと、”あの葬式”が空白を埋めるきっかけになったのだろう。
少し自分自身に置き換えて、きっかけを見つけ、空白を埋めていきたいと思った。

また、スーパーで働くパートのおばちゃん(寺島しのぶ)の正しさの押しつけをする偽善者おばちゃんや、メディアの偏見的な報道へのアンチテーゼは見事に演じられており、2時間弱の映画の中に現代社会の縮図が描かれていた。


今日の1曲
空白をみて、この曲が浮かんだので紹介します。
特に3分あたりから、隙間に何を埋めようかってところが、空白とリンクしてるなと・・・


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