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村上春樹が苦手な夫

夫はふだん、あまり本を読まない。漫画も読まない。昔は小説も読んでいたが、今は活字をほとんど読まなくなった。

その夫が、先日、録画していた寺内貫太郎一家のドラマを観て、「久しぶりにエッセイを読みたくなったな。昔、実家で読んだ向田邦子のエッセイは好きだったんだよね」と言った。寺内貫太郎一家は向田邦子の脚本だ。「少しは活字読んだ方がいいよ。いくつか買ってみたら?」と薦めたら、早速ネットで何冊か向田邦子のエッセイを注文したようだ。

本が届くまでの間、わたしの本を貸そうと思ってエッセイを探したら、村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」があった。

夫もときどきランニングしているし、いいんじゃないかと思ってナイトテーブルに置いといた。

昨日、「あれ、読んでみた?」と聞いたら、
「読んだけど、好きじゃない。

だって、三行で終わるようなことをくどくど三ページも書いてるんだもん」

というので、爆笑したわ。

村上春樹って苦手〜という人の多くは、夫と同じような感想を持っているんじゃないかな。でも、それが村上春樹の文章だよね。わたしも昔は、「くどくどしすぎていて読めない」って思ってた。今では面白いなと思って読んでるけど。

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