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メガ盛りか、スッピンか

前回、「キャミソールと乳首と人生のおかしみ」という記事を書いたけど、

この話にどん引きする人もけっこういるんだろうなーと思った。「夫にそんなみっともない事実を知られて恥ずかしくないのか」とか「そんな生活(無印のキャミソールを何年も着ている)嫌だ」とか、「女を捨ててるよなー」とか。

「この話、ぜんぜん笑えない」という人もたくさんいらっしゃると思う。でも、そういうのって、すべてマッチングだと思うんですよね。わたしは、乳首が削ったキャミソールを見て大爆笑してくれる夫が好きです。

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世の中には、「妻にはいつもきれいにしていて欲しい。結婚したとたんに、見た目に手抜きをして欲しくない」と言う男性がいらっしゃると言います。じっさいに誰かが言っているのを聞いたことはありませんが、ネットや雑誌の中にはけっこういらっしゃるよう(まあ、女性向けの記事の中の「男性の声」ですよね)。やれ、ウエストゴムのスカートはやばいとか、スエット上下は終わりだとか、髪ぼさぼさは萎えるとか。

でも、うちの夫は、わたしが家の中できれいめの格好をしていると、「どっか行くの?」「行かないなら、そんなきれいな服着てたら汚すよ」「早く着替えた方がいい(汚れてもいいような格好に)」という人です。世の中の男性の普通が「妻にはいつもきれいにしていて欲しい」なら、夫は変な生態の人=変態なのでしょう。「でも、セックスレスなんじゃないの?」と思う人もいらっしゃるかもしれませんがそんなことはないです。やってます。

人がどんな状況、どんな風情に心を動かされるかなんて、一人ひとり違います。何をきゅんと愛おしいと思うのかも違います。お金と時間をかけたキラキラメガ盛りネイルを「俺のために綺麗にしてきてくれて嬉しい」ときゅんきゅんする男性もいれば、自分の前でメイクしなくなっていく姿を見て「すっぴんを見せてくれるようになって嬉しい」と思う男性もいると思います。そのどちらもいるのが当たり前だし、それが世の中だと思うのです。

彼のためにいつでも綺麗にしていたいと思う女子は、そういう男子を選べばいいし、すっぴんに近づく方が理想と思っている女子は、そういう男子を探せばいいということ。ただ、最初はすっぴんではないわけだから、どうやって探すのかが問題ですけれど…ね。
それはまた今度、思うところを書こうと思います。

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ちなみにですが、うちには誕生日やクリスマスはありません。結婚記念日もありません。365日、平常営業。日々是好日ということでやっています。誕生日は「○才だねー。おめでと」で終わるか、「誕生日だからお寿司行こっか」のように寿司を食べに行く口実として使われるだけです。こっそりプレゼントなんてありません。クリスマスにいたっては、「なんで知らない人(しかも故人)の誕生日を祝わなければならないの?」です。これもうちにとって、「すっぴん」なのだということです。

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