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ソヴリンイプシスマスのTODAY'S TALKING SNAP! vol.6 瞑想とブッダ


派手な服着て笑わにゃ損々そんそん、笑わせにゃ損々そんそん。現存する魔術師の最高位とされるソヴリンイプシスマスの称号を持ち、各国で形而上学を教えるビッグセミナーの講師として昼夜 教壇に立つ、MMSジャパン校長・中込英人さん。15歳で渡米し、極真空手、仏教、密教、グローバル経営の道を極めるという徒ならぬキャリアを持ち、20代でダライ=ラマ14世のボディガードを務める(?!)などなど、衝撃エピソードは数知れず。プライベートから表舞台まで常にカラフル&パワフル&ファッショナブルな装いで現れる彼のSNAP! に、お得意のユーモア溢れる “スピリチュアル小咄こばなし” を添えて。さて、本日のコーディネートは?


どうもこんにちは。今日はお隣り、韓国の某ホテルから、残暑お見舞い申し上げます。毎日照りつける灼熱の太陽と、オレンジなオレ(俺)ってか?この暑さだからこそ、自分自身も夏本番にならなくちゃもったいないって話だよ。

前回はトロントに居たんだったよな。季節も国も関係なく、僕はこうして楽しみながら西へ東へと飛び回っているわけだけどさ。そもそも元来人間は100%ポジティブな状態で、やりたいことをやって、行きたいところへ行って、自分のイメージ通りの人生を具現化できているはずなんだ。

韓国で開催されたヒーラーズアカデミーに、蛍光オレンジ×サングラス姿で登壇

ところがさ、正直ほとんどの人はそれができていないよな。どちらかといえばいつも疲れていてイライラして、たまにストレスを発散して、毎日ブーブー文句を垂れながら生活している人が多いんじゃないかな。そして、たとえ問題が起きても「どうしよう、どうしよう!」と言い続けていることが「悩む」ことだと勘違いしている。いやいや、そんなのは悩みにもなっていないから!って言いたくなるよ。

なぜ脳がそうやってカオスになってしまうのか。そもそも脳は1分間に32万もの情報を拾ってくるので、その整理に追われまくっているんだ。カバラで脳の情報整理化が進んだとしても、情報はエンドレスに入ってくる。脳の情報のほとんどは雑念と呼ばれるもの。これを放置しておくと溜まりに溜まって、脳がパンパンにふくらんでしまう。掃除機のゴミパックを交換し忘れるとゴミを吸わなくなるのと同じで、脳が必要な情報を拾わなくなる。その結果どうなるか。以下の一つでも思い当たる節があるなら気をつけたほうがいい。あなたの頭も雑念でいっぱいかもしれないよ。

・うっかりミスが増える。
・肝心な時に肝心な情報が脳から出てこない。
・話題があっちゃこっちゃ飛んでしまう。
・何を話そうとしているのか自分でわからなくなる。

とにかくまずは、脳の中がいかにカオスになっているかに気づいてほしいわけ。頭がごちゃごちゃになっている時は会社の机や自分の部屋もごちゃごちゃになっていることが多いから、目安にもなるよ。部屋が散らかってきたらピンチ到来っていうメッセージ。ちょっと考えてごらんよ。物がうず高く積もった部屋から一本のボールペンを探し出すような行動を続けていたらどうなると思う?イライラするし、怒りっぽくなるし、他人に当たりまくるよな。雑念でいっぱいになった「脳」はそういう状態を引き起こすんだ。情報でパンパンになった脳の中からたった一つの正しい情報を探し出すことが、いかにストレスをかけるのかってこと。自分の脳をもっと気遣ってあげてほしいんだよ。

そして、その脳の大掃除にあたるものが瞑想ということになる。近頃あちこちで脚光を浴びているよね、瞑想。皆さんも体験されたことがあるかな。瞑想がなぜ必要かというと、脳に溜まった雑念ゴミを一気に捨てられるから。瞑想はやったほうがいいんじゃなくて、やらないと危険というレベルの話。皆さんだって決して汚部屋に住みたいわけじゃないだろう。むしろ逃げ出したくなるような不快な場所だろうよ。

要するに、もし瞑想をしていないとしたら、自分の脳はずっと汚部屋のままだってこと。瞑想後に清々しい気持ちになるのは、掃除が終わった部屋で感じるスッキリ感に似ている。衣類を整理するとお洒落がしたくなるように、心が軽くなると、自由な発想や行動力が湧いてくる。もともとの自分らしい言動が出てきて、良い状態にリセットされる。毎日をそんなふうに気持ち良く過ごせたら世の中を見る目も変わりそうだよね。

「スパイ映画に出てきそうでしょ?」と言いつつ、目立ちまくりのソヴリンイプシスマス

けれども瞑想で脳の大掃除が終わったからといって、そこでまだまだ問屋は卸さないでほしい。次にスッキリした頭で、これからの人生をどうしたいのかを改めて考えてみてほしいんだ。

瞑想について違う角度から見てみよう。頭の中をいつも雑念でいっぱいにしてしまうのはなぜなのか。それはそれで原因があるはずなんだ。

例えば最近、スケジュール帳に予定がびっしり埋まっていないと「自分は必要とされていないんじゃないか」と不安になる人が多いらしいね。同じように、頭の中をいっぱいにしておかないと不安になってしまっているのかもしれないよ。この場合、何に不安になるのかというと、人生の大事な問題と向き合えていない自分に対して。そして、大事な問題の答えが出せないことに対して。ここでいう大事な問題とは、たとえばこんな問いかけのことだ。

・自分は今の人生に満足しているのか?
・本当は何がしたいのか?
・なりたい自分になれているのか?

こういう問いかけは「いつかちゃんと向き合おう」と思いながら、どうしたら良いのかわからないまま放置していることが多い。どうやって自分と向き合えばいいのかなんて、なかなか掴めないものだからね。そして、自分の人生がうまくいっているかいないかなんて考えることが怖いから、他のことで頭をいっぱいにしようとする。

それにさ、自分の中に潜んでいる答えを探そうにも、どこをどうやって探り当てたらいいのかわからないものだからね。そこで外からの情報を次々と引っ張ってきては頭の中にどんどん放り込むんだ。とにかくどんな情報でも頭をいっぱいにしておけば、とりあえずは安心。頑張って情報を集めてきたことで、自分の人生のことをしっかり考えているし、ちゃんと大事なことに向き合えている、そんな気がしてくるんだよな。

自分にとっての生きがい、満足できる人生ってなんだろうね。人間なら誰でも抱えている命題とも言える。ただこの命題にたどり着くまではね、残念ながらいくら外側で知識を集めてみても、答えは見つからない

だって自分の人生なんだからさ。自力で歩いていかなくちゃならないし、自分で答えを見つけない限り誰も教えてはくれないんだ。前にも書いたけど、外からの情報は「他の誰かの考え」であって、自分の答えにはならない。とにかく外側に答えを求めていくら探しても答えは見つからないから、自分で探し始めないとどうにもならないんだよ。免許を交付されても車のハンドルを握らなければどうなる?車は動かないよね。同じように色々な情報を得たりセッションを受けたとしても、自分でエンジンをかけなければ人生は動かないんだ。そして今よりもはるか昔にそれらを極め、体現した人物がいる。瞑想によって究極の成功を完成させたのがブッダだ。

超ビビッドカラーのセットアップは〈ポール・スミス

ブッダも生老病死の苦しみから解放されるために修行を重ねられた。人生が苦しいと感じるのは、ブッダも私たちと等しく同じだったわけだね。そこで悟られたことは「生」や「死」にとらわれない静かな境地だった。そして頭で理解するだけではなく、心の底から理解するために最も重要な修行は瞑想である、そして瞑想しない者は「無明」=つまり「無知」になると説いた。

あのブッダでさえ最初から答えにたどり着いたわけじゃないんだからね。彼だってコツコツ自分と向き合うことで、やっと悟りを開かれた。我々もあきらめずに頭の中のゴミパックを掃除しながら、人生を深めていくしかないんだってことなの。

とにかくさ、これを読んだ今からでも取り入れられる「瞑想」っていうものが、どれほど大事かということが少しずつ見えてきたかと思う。次回もさらにメディテーションというものを、わかりやすく掘り下げていくからね。

それでは皆さん、よい夏を。


Text: MMSjapan
Edit: saori uemura, mailove


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