【従業員600人の会社の社長と23才の平社員の自分がサシで食事ができた話】営業話015
1999年9月
前月の8月で新卒で入った会社を辞めた。
その次の月にその新卒で入った会社の社長と
池袋のメトロポリタンホテルの中華で
サシで食事ができた
なぜ、そんな事が実現したのか…
平社員で、たった1年半しかいなかった自分なのに…
その布石となった出来事が
1999年5月に起こった
実は
その当時入っていた会社の
上司に対して
どうしても仕事上で
納得のできない事をされ続け
上司(所長)の上の次長に伝えたら
(モチロン次長に相談するまで営業所の先輩に何人も相談した結果の末、伝えみた)
それが本部長、社長経由まで耳が届き…
私と同じ営業所の同期と所長が
社長がいる本社に呼び出された
事の経緯と
なぜそのような事が起きたのか
いつからか？
そして、それに対してどんな想いを持ったのか
その場で説明してほしいと
言われた。
さらに
所長は席を外すよう言われ
君たちの想いを正直に伝えてほしい
と、言われ
私と同期は
思いの丈を全て社長に伝えた。
気付いたら1時間も経っていた。
社長は
そうか…辛かったよな。
まだ1年目なのにな。
この場を借りて、私から謝る！
申し訳ない！
えーー！！
しゃ社長！
社長は何もしていないし
いくら部下だからと言って、謝らなくても…💦
これには私も同期もめちゃくちゃ焦った💦
そして、
ようやっと所長が呼ばれて
その場で社長が
君を降格する
そして、
この二人が迷惑をかけている
U君は違う営業所に異動させる！
わかったな！
え、は、はい…
しかし社長…
口答えするな！
わかったな！
は、はい…
いつも強い所長が
初めて弱い所が垣間見えた。
社長にプレゼンをする際、
同期と二人でいろいろ話し合って来た
所長に対して言い分はあったけど
少しでも営業所が良くなれば…
そんな軽い気持ち程度だったのに
降格や異動！？
ここで初めて、
事の重大さに気づき
帰りの電車で同期と
何か俺ら、
凄いことやっちゃったな…
あぁ…別に所長を陥れようなんて
全く思っていなかったし
社長の対応はすごく嬉しかったけど
まさかこんな展開になるとはな…
そして私たちが
社長に伝えた事が営業所全体に回り
あいつらに何かしたら
何しでかすかわかんねーぞ！
という噂が回ったのか
その日以来
ピタッと嫌な事をされたり
納得の行かない事はなくなった
営業所の空気はガラっと変わった
みんなが私たちに対して
よそよそしくなっているし、
変に氣を使っている
そんな空気を見て
私たちはこの営業所に逆にいづらくなった
同期は工場へ異動願いを出した
私は辞める決断をした。
辞めてから数日後
社長から電話を頂いた。
社長は私の事を察してか
あんな事を私に言って
営業所の雰囲気が変わったら
いづらいよな？
申し訳ない。
是非、ウチの会社の悪いところや
改善できる所を教えて欲しい…
え！？私が？ですか？
君たちのおかげで
港営業所や他の営業所
そして、営業の教育もガラっと変えた。
おかげで良くなったよ。
1年半、働いてくれたお礼として
ご馳走させてくれ。
そんな経緯があり
600人の社員を抱える社長と
平社員の私がサシで食事をする機会を作ってくれた。
多分、この社長がいなかったら
今の私はない
なぜなら
この社長を見て
将来社長になりたい！
と思ったからだ。
平社員の23才の私に対して
申し訳ないとか
悪い所を教えてくれとか
納得ができない上司を目の前で降格させる
そんなカッコいい？
そんな素直で謙虚な社長っていないと思う。
今でもこの事は凄く覚えいる。
社長の心遣いはホントに嬉しかった
この社長が引退した3年後に
この会社は倒産してしまった
創業65年もある会社だったが…
ちょっと悲しいけど
この社長のように
素直で謙虚で
誰からでも学べる自分になりたい
●気付き
社員の意見を心から聴くこと
そこに自分の役職や立場も関係ない
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