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哲学カルチャーマガジン「ニューQ Issue03 名付けようのない戦い号」本日発売!


新しい問いを探す哲学カルチャーマガジン『ニューQ』のIssue03がついに完成です。

創刊号を「新しい問い号」、Issue02を「エレガンス号」として、2019年から毎年少しずつ刊行してきましたが、今回は「名付けようのない戦い号」となりました。

本日2021年6月16日より、徐々に全国書店にて販売開始です。

インディペンデントな出版のため、ぜひご注文いただけますとうれしいです。書店の方で、お取り扱いのご希望がありましたら、H.A.Bookstoreさんまでご連絡ください。

何をやっているのかわからないけれど、何かやっていることってないかな?

  ーその何かが分かれば良いんだけどね

分かっているときもあれば、どのようにやれば良いか分からない時もあるし、やっていくうちに分からなくなることもある

  ーつまり、名付けようのない戦いってことかな?


名付けようのない戦い
とは何でしょうか?

きっかけは、今号で「民主主義のエクササイズ」という凄まじい記事を書いてくださった岸野雄一さんの言葉でした。

それぞれの、さまざまな、名付けようのない戦いがそこにはある。
社会を見渡しながら考えてみると、何か見つかるかもしれません。

「ニューQ」が探求した「名付けようのない戦い」とは一体何なのか、ぜひお手にとってお確かめください!

このnoteでは、どのような特集内容が収録されているか一部ご紹介いたします。

[巻頭特集] 記憶行き交う海
写真:TOKI 文:麦原遼 編:HATRA / 長見佳祐

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SF小説家である麦原遼さんの考えたプロットをもとに、リミナルウェア・レーベルHATRAデザイナー長見佳祐さんがイメージを膨らませ、アートワークを作成し、写真家のTOKIさんが撮影、そして麦原さんが写真を見ながら掌編を書くというコラボレーション作品です。

[インタビュー]問いを立てるための公共入門講座
斎藤幸平さんインタビュー 
イラスト:Shiori Clark

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『人新世の資本論』でおなじみ経済思想家の斎藤幸平さんと「公共」について考えました。そもそも「公共」って何なのか?そしてなぜわたしたちは公共について考えようとすると、難しいと感じるのでしょうか?

ニューQ編集部との対話形式で「公共」について深めていき、「一見すると公共と関係なさそうなものから公共を考える」という、コモンズを考えるためのオリジナルゲームにも挑戦。

Shiori Clarkさんのイラストも必見です。


[特集]SFと来るべき公共
藤井太洋さん×麦原遼さん ワークショップ
イラスト:小指

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SFをオルタナティブな「公共を考えてきた文学」として捉え、SF的な想像力を応用することで、様々な公共の可能性を考察するワークショップ。SF作家の藤井太洋さん、麦原遼さんをゲストにお迎えしています。読者を刺激するイラストは小指さん。小指さんには、岸野雄一「民主主義のエクササイズ」題字、連載「ノートをひらいて考える」にもご参加いただいています!

[座談会]グラフィックレコーディングの哲学的探求
清水淳子さん×小手川正二郎さん 座談会
イラスト:清水淳子

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哲学を専門としない人が哲学的な探求を行うには、どのようなプロセスが必要なのでしょうか?グラフィックレコーディングをはじめ、視覚言語を研究する清水淳子さんと、現象学を専門とする哲学研究者である小手川正二郎さんと共に、その探求のプロセスを考えてみました。「現象学」に関心がある方にとっても、入門編となっています。

[エッセイ]民主主義のエクササイズ
岸野雄一

半年に及ぶ執筆期間を経て、ついに完成した珠玉のエッセイ。岸野雄一さんのnoteにて先行公開中で、「ニューQ」刊行前にしてすでに話題となりました。本日6月16日まで全文無料で読むことができます。

今、私たちの暮らす社会における「名付けようのない戦い」とは一体何なのか。大きく揺り動かされる必読のエッセイです。


写真で何かをつたえるとは何か?
村山正碩 / 山本華
photography : 山本華


(画像)

写真は情動を持たないメディアであるという哲学的な立場が一方でありますが、時に私たちは、写真から撮影者の心を読み取ることもあります。写真は何を伝え、また私たちは写真から何を読み取ることができるのか。そして写真における情動は、他のメディアと何が違うのでしょうか?

こうした写真と情動をめぐる問いを、 写真家の山本華さんと、画像の哲学を研究している美学者の村山正碩さんとともに探求してみました。

他にも読みどころ満載です

他にも、連載「哲学の新しい現場」では、テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志で始めた映像プロジェクト「Choose Life Project」さんを取材しました。

連載「哲学論文紹介」では、冨岡薫さんの「ケアの倫理における「依存」概念の射程:「自立」との対立を超えて」を掲載しており、冨岡さんのインタビューも。最近ようやく注目が集まってきた「ケア」概念とは一体何なのでしょうか?

新連載「問いの履歴書」では、井上友美さんをお迎えし「あの日の私(たち)のために」にて、自分が探求している問いを持つに至ったきっかけをエッセイで綴っています。

エッセイでは「善良な市民のための反社会同好会」をしている砂漠さんの「花嫁と過激派と鮮やかな爆発」を掲載しています。

他にも、モノ・ホーミーさんによる連載小説「みっしんぐワ〜ドわーるど」、Lena Moritaさんによる連載コラム「社会が見える英単語」、永井玲衣による連載コラム「情熱的!哲学選書」、セオショージによる連載4コマ漫画「問い立て君」などなど、盛りだくさんの内容となっています。

さまざまな戦いを収用した「名付けようのない戦い号」となりました。買っていただけるととてもうれしいです。

そもそも「ニューQ」は誰が編集・発行しているのか

チームやプロジェクトの「問い」を共に考え、見つけながら、プロダクト開発やサービスデザインをつづけていくサポートをしているnewQというチームです。

わたしたちが探求していることや、考えたいと思っていることなどは、こちらのnoteでも発信しておりますので、ご興味ある方はぜひご覧ください!


お取り扱い情報(2021.6.12update)

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