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週刊ニュースdeディベート(β) 第1号 政府のコロナ対策でディベート!ワクチン3回目どうするか問題、「まんぼう」賛成ですか?、他色々

// 週刊ニュースdeディベート(β)
// 2022年1月23日 第1号
// ニュースdeディベートについて
// 今週のお題「政府のコロナ対策でディベート!」
// 投稿コーナー(紙の本vs電子書籍、zoomデートがうまくいかない他)

感想やお題に対するご意見などは
#newsdedebate
(ディベートは相手の意見を受け止める物なので、私たちのアカウントから論破!とかそういうことにはならないのでご安心ください。反応させて頂きます。)

0.ニュースdeディベートについて

「ニュースdeディベート」記念すべき第一回です。まずは私たちがどういった思いでこの空間を作ったのか説明させてください。

SNSを中心に情報が氾濫する現代社会、誰が正しいことを言っているのかわからない。多くのニュースメディアが、閲覧数を稼ぐために過激な見出しや極端な論調で人々を煽るのが日常風景となりました。こんなにも「自分の意見」を持つのが難しく「何をしていいか」分からない状況は歴史上類を見ません。

私、ディベート賛否さんは大学時代、英語ディベート部に所属し、議論の力を磨いてきました。そこで身につけた「ディベート力」は社会に出た今でも、あらゆる場面で役に立っています。

ディベートは教育現場や企業研修などで徐々に導入されていますが、まだまだ一般的には認知されておらず、もったいないなと感じています。日々の生活で納得できる決定をし、日々のニュースを読み解くには「ディベート」の力が欠かせません。

「ニュースdeディべート」は皆さんがディベーターです。皆でディベートをしようという壮大な試みなのです。

ディベート経験者しか知らない様々なノウハウを、日本社会に浸透させる試みなのです。あなたが「ディベート力」という「武器」を手に入れる場なのです。ディベートなんぞできるようになって何の役に立つのか?そんな指針すらもいつの間にか手にしているでしょう。

毎号、その週に起こった主要ニュースを取り上げます。その中から特に賛否が分かれそうな物を題材とし、次の1週間で皆で議論していきましょう。

1.今週のディベーダブルなお題


政府のコロナ対策でディベート!

・新型コロナが蔓延して早2年、皆様いかがお過ごしでしょうか。各メディアで様々な情報が錯綜していますが、SNSも含めてとても偏った意見が目立ちます。今回は新型コロナについて、様々な観点から検討してみましょう。

ワクチン3回目どうするか問題
 新型コロナウイルスの対策の切り札として登場したワクチン。日本では開発国である欧米諸国には後れを取ったものの、その他の先進国としては早いペースでワクチン接種を進め、現在約8割の人が2回の接種を終えている状況です。台頭するオミクロン株に対して有効とされる3回目のワクチン接種には、どんな情報があるのでしょうか?一口に3回目接種と言っても、問題は単純ではありません。現在は下記のような論点があるのではと思います。

∟ワクチン3回目の効果に対する論点
→各種論文によると、3回目の効果自体は確認をされているようです。

厚労省HP 「追加(3回目)接種には、どのような効果がありますか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0097.html


効果には下記の3種類があります。
①重症化予防効果:ワクチンの一番の目的は実はここにあります。しかし一方で、感染した場合に一定の症状は出てしまうため、ワクチン効果を主観では実感しにくいという側面もあります。デルタ株・オミクロン株ともに十分な効果があるとされています。
②発症予防効果:感染はしても発症はしないという効果です。
③感染予防効果:感染を防ぐ効果です。デルタ株までは9割程度の感染予防効果があったと言われていますが、オミクロン株については7割程度まで下がると言われています。これが3回目不要論を生むポイントになってきます。

∟ワクチン接種の自己決定に対する賛否
→政府による接種に対するスタンスとしては「義務/努力義務/推奨」などいくつかのレベルに分けて考えることができます。日本の場合は「努力義務/推奨」に近いスタンスが採られており、政府はリスク情報を提供しながらも個人に対し接種を推奨しています。
 それゆえ、個人レベルであれば、「政府により推奨はされているが、拒否権はある」というのが新型コロナワクチンに対する適切なとらえ方となるでしょう。それに対し、政府およびワクチンを推奨する立場の人々と、ワクチンに反対する人々が、マーケティング合戦を繰り広げた結果SNS等の情報は混沌とした状況になっているのが現状でしょう。
 個人に対し意思決定を迫る際、比較としてよく使われるのが「利益/リスク」の比較です。新型コロナワクチンの場合、下記のように整理することができます。

 利益:(自分に対して)感染予防効果がある(7割以上)/重症化予防効果がある(9割以上)/接種証明書により行動が一定緩和される場合もある/(他者に対して)自分が感染しても移しにくい

 リスク:副反応(多くが接種部位の痛みや発熱を経験、一部は38℃以上でつらい)

 シンプルに考えると上記のようになり、多くの人が利益>リスクであるという判断をした結果、先進国においては接種済の人が多数派となっています。一方で、一部に過激な反対派も存在しており、その理由にはリスクを過剰評価したり、リスクに虚偽の内容を含む場合があります。一例として「ワクチンで不妊になる」「ワクチンの効果はない」「イベルメクチンを服用すれば問題ない」などで、いずれも科学的には明確に否定されているものの、センセーショナルなメッセージから一定の支持者を集めているのが現状です。

 ある話題の是非を検討するには利益・リスクの比較が欠かせません。大体の物事には賛否両論が存在していますが、科学的知見からある程度妥当な結論を出すことができるものも少なくありません。今回のコロナワクチン接種の賛否については、反対側の主張にかなり科学的に無理がみられることから、現時点ではほぼ決着がついていると言ってよいのではないでしょうか。

繰り返しますが、賛成/反対意見の比較を忘れてはいけません。

ここでもう一つ、「まんぼう」についても考えてみましょう。

蔓延防止等重点措置は妥当なのか?緊急事態宣言を出すべきか?

「ワクチン接種」という科学的にある程度妥当な判断ができる領域と比べ、こちらは一層社会的な問題を含んでおり難しいテーマですね。
まずは、蔓延防止等重点措置や緊急事態宣言で影響を受ける人々(ステークホルダー)を整理してみましょう。

◆政府の要請により確実に影響を受ける業種・業界
・飲食業→酒類の提供時間制限、休業要請等を実施。協力金の支給有。
・その他接客業→緊急事態宣言の場合には8時・9時ごろまでの営業が原則となる。
・輸出入関連業→国境封鎖が同時に行われる場合が多いことから影響あり。

・その他、どんな人々が影響を受けると思いますか?まだまだあります。

◆政府の要請による行動自粛が与える影響
 ∟売上が減少する傾向にある主な業界
  飲食業・旅行業・運輸業

他にもエンタメ業界や飲食業と取引のある業界など、色々思いつきそうですね。

◆政府が採りうる政策の選択肢
 コロナ対策のための緊急事態宣言ですが、各国で目標や目的が異なり、結果的に施策に差が生まれている現状があります。
∟ゼロコロナを目指す国・地域:中国・香港・台湾・(以前の)豪州など
∟感染者数と医療提供体制の両面に目標を置いている国・地域:日本・多くのアジア諸国
∟目標を医療提供体制に置き、感染者数を重視しない国・地域:欧米諸国

◆対立する概念
日々のニュースは様々なものが飛び交っていますが、いくつかの対立概念を使って整理することができます。これにより「似たような話題」で出てきた切り口や分析が、他の話題やニュースでも使えるようになるのです!
例えば、今回の「コロナ対策としての行動制限や自粛要請」においては、以下のような対立が起きているでしょう。

∟行動や経済活動の自由vs制限
∟行動制限の要請対象とそうでない主体の対立(飲食業・観光業vsその他産業)
∟日本に入国して活動したい外国人vs日本国民・在住外国人
∟感染者・濃厚接触者に対する自由vs制限

先程述べたように、いくつかとりうる政策の選択肢がある中で、各国が自国民の支持を得る施策を実行しているのが現状でしょう。日本の場合は【感染者と医療提供体制の両面を見た判断/一定の制限は要請するが強制はしない】というスタンスが採られており、これについてはおおむね国民の理解が得られている状態と考えます。

皆さんは「まんぼう」賛成ですか?反対ですか?どんな立場から、どんな理由で?

2.ディベート的投稿コーナー

紙の本 vs 電子書籍の終わりなき戦い
はじめまして。ななーしと申します。電子書籍が流行して時間が結構経ちましたが、未だ参入しかねています。読書はやっぱり紙でしょうか?電子書籍でしょうか?

-ディベート賛否さんの解答
あなたが忙しいビジネスパーソンなら、紙の本を取り出して悠々と読んでいる暇などないでしょう。「手軽さ」で比較して、電子書籍です。私はどちらも好きです。

イマイチなzoomデート
板橋コンサル君です。コロナ禍で出会いが減りました。マッチングアプリからのzoomデートも試してみましたが、盛り上がらずイマイチです。どうすればいいかお教えください。

-ディベート賛否さんの解答
zoomはリモート会議でお腹いっぱいでしょう。それはさておき、「時間軸」で考えましょう。短期的には成功が見込めなさそうであれば、今は仕事を頑張るなり身体を鍛えるなりして、長期目線でコロナ明けの成功を目指してはいかがでしょうか。

都内で住むのにおすすめのエリア
都内への引越しを検討しているのですが、どこも家賃が高いです。初期費用もバカになりません。都内でコスパのいいおすすめエリアがあったら教えてください。

-ディベート賛否さんの解答
それはもちろん千代田区、文京区、板橋区でしょう。地盤がいいので。その点、皇居や国会議事堂の場所はよく考えられていますね(笑)ダークホースは駒込です。健闘を祈ります。

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作者 : ディベート賛否さん / 週刊ニュースdeディベート
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ディベート力を皆のものとするため、今後も頑張ります。